【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
取りあえずサキちゃんにお
「おはようございま~す」
「……何じゃ、朝っぱらから騒々しい」
奥のリビングからパジャマ姿のサキちゃんが現れ文句を言う。
「今日、買い物に行きたいんだけど準備してもらっていい?」
「
「え~~? 何とかならない?」
「何ともならぬ。しかし……そろそろ
何? 後半がよく聞こえない。
「──分かった。誰と行くのじゃ? ミヤビ様たちは誘うでないぞ」
「えっ、でも言わないとあとが怖いんだけど? あと、子供たちも」
「そちらはワシが断わりを入れておく。子らは……誘わねばなるまい。許そう」
「ありがとう。できれば
「仰々しいとは何のことじゃ?」
「この前つかったワゴン車がいい」
「車か。分かった。乗っていくのはワゴンにしておく」
「お願い。それじゃ、タンポポちゃんたちに知らせてくる」
「いや、待て。せっかくなので、壁内学園と
「学校、の見学?」
「ああ、週明けにも見学に行かせる
「ボク、学校に通うの?」
「通わぬのか?
「あんまり、学校好きじゃないんだよね~──」
できれば働いてお金
「──でも、喜多村のためになるなら行ってもいいよ」
「何じゃ、恩着せがまし
「うん、分かった。準備、お願い」
「はぁ~」
サキちゃんのため息を聞きながら二階のタンポポちゃんたちのところに急ぐ。
「それじゃ、行ってきます」
「お気をつけて」
ミヤビ様たち、岩居サザレさんたちメイドに見送られワゴン車に乗りこむ。
幼女たちと山吹タバサさん、マキナ姉妹がワゴン車二台に分乗する。
装甲車二台には護衛たちとタマ・
当初、買い物にタマちゃんたちも付いてきたがったけど五条先生が許さなかった。今日中に新都に帰らないといけないから。
ならばと
あくまで予定。駅に向かう途中でショッピングモールに寄り道するのは仕方ない。
新都なんてリニアに乗れば二時間で着くんだから午後からでも充分なんだよ。
「だまされた~。
一時間走りモールに着き下車するや五条先生が
「だましたなんて人聞きの悪い。少し寄り道するだけですよ?」
「お前かぁ~
ボクに詰めよってくる五条先生の前に護衛たちが割って入る。
先走った警護の笹さん
「お、お
ボクは護衛に隠れて
「ぐぬぅ……。まあいいだろう。
「今生の別れって縁起でもない……」
「そーだそーだ」
「うんうん」
「果たしてそうかな? 蒼屋は、
「「「えっ?」」」
タマちゃんたちが
どうしてそれを五条先生まで知ってるの?……
サキちゃん、情報が
「キョウちゃん、本当?」
「うん……。もう新都に戻れないんだって。だから、こちらのどこかの学校に通うことになるって」
「そんな~」
「私、こっちに残る。キョウちゃんと同じ学校に行く」
「それは、親御さんと相談しろ」
五条先生は、タマちゃんたちの頭に手を乗せると握り
「イダいイダい。セクハラ~」
「おミソが漏れるぅ~」
「だから、漏れる訳ないだろ!」
「まあまあ、学校が代わっても、また会えるし……」
いつまでも師弟
「漫才ちゃうわ」
「せやせや」
「どこ出身よ、君たち。前はべらんめえだったよね?」
「出身なんてどこでもいいんよ」
「せやせや」
二人をなだめて入口に向かう。五条先生・
「で、どこに行く?」
「まずは貴金属を
「二階のファッションフロアですね」
朝が早いからか買い物客は少ない。でも護衛たちに囲まれて店内を移動すると目立つ。
こそこそ、〝あの〟って言葉が聴こえてくる。だけど、以前ほどは騒がれない気がする……。