【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~   作:ペロりねった

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2.新居からの新生活
17.週はじめの搾精


 

 

 一昨夜(おととい)のように(むつ)みあい、朝はすっきり目が覚めた。

 

 目の前には同じく目を開けたマキナがいた。もしかして寝顔を観られてたの? ()ずかしいんだけど?

 

 昨夜は、法律上も結婚しているし名前呼びにしようと提案される。

 

「もうマキナさんと呼んでるじゃないですか?」

 

 もうとっくにボクはそう呼んでるし、マキナさんもキョウくんと呼んでくれているんだから、今さらだと思うんだ。

 

 理解できないでいると呼び捨て呼びだと言う。かなり年が離れているので、それは気まずい。

 

 呼び捨てするしないでひと悶着(もんちゃく)しつつも、呼び捨てで呼び合うことに。

 

 マキナ……って呼んだら悶絶(もんぜつ)して()()してしまった。

 

 大丈夫かな? 顔が紅くなっているのも気に留めず心配しちゃったよ。

 

 

「そろそろ、起きましょう」

 

 しばし身体を温め合ったし次の行動を提案した。早く眠ってしまって、昨日の荷物を片付けないといけない。

 

 赤井さんが来るまでに。

 

 もう少し、と言うマキナを振りほどいて下着を着けると部屋を出てダイニングに降りる。

 

 荷物を回収して部屋に戻ると、中からマキナが選んだ下着から替えを選び部屋着を着てお風呂へ。

 

 シャワーをさっと浴びると顔を洗って部屋に戻った。

 

「もう! 起きないと赤井さんが来てしまいますよ?」

 

 まだベッドでごろごろするマキナにそう言うと、やっと身を起こしてくる。

 

 ボクはクローゼットから取った制服に着替えると、買い物に(まぎ)れ込ませていたエプロンを着けた。

 

 ごろごろはやめたが、ベッドに座ってボクがあっちへこっちへ動いているのを(なが)めていたマキナは、ボクがカバンを持って部屋を出るようになって、やっと腰を上げた。

 

 自室に戻って行くのと合わせて、ボクは通学カバンを持って下に降りる。

 

 朝ご飯を作りに来た赤井さんを迎えて、一緒に朝食を作る。メニューは、豚汁と焼き魚だ。

 

 大根を銀杏(いちょう)切り、人参を短冊(たんざく)切り、ごぼうの笹《ささ》がきを水に(さら)しておく。

 

 (なべ)(こま)切りした豚肉、ゴマ油を少し入れて(いた)め、色が変わったら、切った野菜も加えさらに炒める。

 

 お湯を注いで出汁調味料を加え、その都度、灰汁(あく)を取りながら煮る。時間があったら出汁を取ればいいけど朝なので時短です。

 

 人参がしんなりしたら火を止めてお味噌を解き混ぜ、ひと煮立ちしたら完成だ。

 

 鮭の切り身をグリルで焼いて、大根おろしを添える。

 

 

「「頂きます」」

 

 マキナを呼んで食卓に着くと食べ始める。

 

 楽だからボクはパンを食べてたけど、朝からご飯もいいね。

 

 赤井さんは、ボクたちが食事している間にまだ調理している。それはお弁当のおかずのよう。

 

 登校は、マキナの出勤のついでに車で送ってもらう。

 

 新しい家からだと最寄り駅が少し遠くなっているし、今までと違った通学経路になるので、送ってくれると言う。

 

 正直、ありがたい。はじめての道はまごついて時間がかかるだろう。

 

 ちゃんと調べて明日からは自分で行けるようにしなくちゃね。

 

 本当は少し離れた人目に付かないところが良かったけれど、今日のところは校門前で車から降ろしてもらう。

 

 別れ際「行ってらっしゃい」のキスをせがんでマキナは頬を向ける。

 

 人はまばらだとは言え校門前ですよ。それはちょっとハードルが高いでしょう。

 

「会社に遅れる。早く」

 

 まるで()々っ子の言い分にやれやれと応じて(ほほ)(くちびる)を寄せる。

 

 触れあうか触れあわない瞬間、顔の向きを変えて唇同士になってしまった。(はか)ったな!

 

「いい仕事ができそう。行ってくる」とトロける笑顔で車を走らせていく。

 

 事故らなきゃいいけど……。

 

 少なからず人目があるのに、その瞬間を見られていたらと不安になって見回した。

 

 どうやら目撃は(まぬが)れたようだ……たぶん。

 

 まあ、車の(かげ)だからナニをしていたなんかは分からないだろう。

 

 会社に向かうマキナの車を見送ると、校門を抜けて校舎に入り、搾精(さくせい)室に向かう。

 

 週始めは、搾精が待っているのです。だけど今日は別の意味で憂鬱(ゆううつ)だ。

 

 搾精室に続く待機室にカバンを置くと、前もって搾精師の先生に、それとなく不安を伝えた方がいいかと思い当たる。

 

 搾精室を(のぞ)くと、搾精の先生が小部屋(コンパートメント)から出て来たので()いてみた。

 

「それは……検品しないと分からないわね」と言う。

 

 その答えは、ある程度は予想していたのでダメージは少ないけれど。場合によっては、再提供を求められるかもと言われてしまう。

 

 そう、昨夜に別のところで搾精されてしまったので、規定の量や質が保てているかは検査しないと分からないだろう。

 

 自分のお腹の感じは、大丈夫っぽいんだけどね。

 

 

 三つ並んでいる小部屋(コンパートメント)()いたところに入って搾精台に抱きつく。

 

 あとは、搾精の先生にお任せする。お尻に麻酔(ますい)薬射(やくしゃ)(じゅう)を当てられると、あっという間に意識がなくなって……。

 

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