【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
「どうだ?」
「問題ない」
「こちらも」
「はい、通っていいですよ~」
『行けって言ってるか?』
『そのようだ……』
『はあ~、肝が冷えた……』
『そうだな……』
あ~、検問を通過しちゃう~。
向かってるのは空港か~。飛行機に乗せられるって、やっぱり外国に連れて行かれちゃうの?
何とかできないかな~? できないよな~。
せめて身体が動くようにならないと……。マキナ……。
『どうした? 無口になって』
『いや、不測の事態は想定するが……』
『ん?……まあな……』
『取ってつけたような検問がされているのが
『考えすぎじゃないか?』
『そうかも知れんが……旅客ターミナル経由はやめ、貨物ターミナル直で運ぶか……』
『まあ、その方が楽でいいが』
『それ以上に直接渡した方がいい気がする……』
『
お? 停まった。着いたの?
なんか、駐車場とかに停めた感じじゃないな~
あ~~、ついに出荷されちゃう~。
ドナドナド~ナ、ド~ナ~……
人が入ったバッグは手荷物に預けられないから非合法な受け渡しがされるんだろう。
マキナたち、気づくかな~。いや、それ以前に空港に向かったって気づいてくれるかな~?
外国に出荷されたら、どうなるのかな~?
食べられたりはしないだろうけど、臓器ドナー? 切り刻まれて
だめだ……ネガティブなことしか思い浮かばない。
お~よしよし、泣かないで~……。マキナ、元気な女の子だよ~
よく頑張ったね~。ほらほら、ちぃちゃい手だよ~。
え~~? 静かにしろ?
ごめんごめん。初めての子だから興奮が抑えられないよ~。
えっ、もう寝る? うん、お休み……いや、待って。何か食べたいもの、ある? 買ってくるよ。
ステーキ? ちょっとステーキは準備できない、と思う……。
はいはい、分かった。お休み……。
あ……。名前、相談したかったな……。あとでいいか……。
何か、
◆
まだか……まだか……早く……早く……
オレには祈るしかできない。
この車が「空港への
「あのワゴンは?」
オレは伏せていた顔を上げ聴く。
「もう入場ゲートをすぎてしまいました……」
「そうか……。先の監視カメラには?」
「外回りにも……旅客ターミナル前のカメラにも映っていません」
「コンコースも確認しましたが……」
悔しそうに
「仕方ない。取りあえず空港に入ろう」
検問が我々には足かせにしかならないので、目標のワゴンが通過後には解除させる。
「駐車場に車はないですね……」
カメラに映らぬ駐車場に回っている可能性を考え、
「いったい、カメラに映らずどこへ行ったんだ?
「…………」
「なあ、施設パトカーが騒がしくないか?」
空港パトロールが行き来するのを見て、打木が
「ああ、そうだな……」
「もしかすると……」
「ああ、やつらが問題を起こした可能性があるか?」
「よし、施設パトカーの行き先の方へ行ってくれ」
車を回し、施設パトカーを追う。旅客ターミナルを素通りして奥の貨物ターミナルへ向かっている。
「
「ああ、
「貨物ターミナル前に放置するとは……」
追っていたワゴン車は放置され、パトロールが見つけ、ガードマンが運転手を捜している、と言う図が見える。
「では、もう……」
「いや、飛び立てないから、まだ……」
「飛び立てないだけでは、取り返せない」
「「…………」」
皆が沈黙する。治外法権に守られる隣国航空機には、立ち入ることができない。
「
「マキナ様、そのようなことが?」
「ああ、お館様に頼み、お館経由で殿下、
「
すぐに笹が黒メガネで連絡を取る。いつまでも隣国政府専用機を留め置けないだろう。時間との勝負か。