【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
「アヤメ、病院まで
キョウを抱えてワゴン車に戻りながらアヤメに
「へ?……ああ~、あれ信じちゃったの? 全く問題ないよ」
「何!?」
「そ、そんなに
「それを早く言え!」
「だって、敵を
悪びれもせずアヤメが言い放つ。
「お前な~。それで、あいつらが言っていた鼓動や呼吸が浅いのも問題ないんだな?」
「さあ? 大丈夫じゃない? たぶん」
「……お前な~、しっかりしてくれよ」
カエデや護衛たちも
「だって、こんな状態に
「おい、
「分かってる」
護衛たちが声をかけ合い、キョウにマッサージを始める。非常に歩きにくいがしょうがない。そんな中、
「──そんなことより心臓や肺をまともに動かさないといけないから」
「「「はっ?!」」」
みんなが
「……それで、
「まあ、そう。
「何だ、そのナノマッスィーンってのは? 巻き舌で言っても
「ええっ? うっそ~ん」
この非常時におどけるアヤメに
ナノマシーンとは〝ミクロの
誰しも、少なからずお世話になっているが、キョウに投与されているものは、それとは
「それで、キョウにはどんな秘密がある。お前なら分かるんだろ?」
「それは、私も聞きたいです。キョウ様の
「何!? オレは聞いてないぞ?」
とんでも発言をした笹を問いただす。
「話せそうもない
「笹……」
「しんみりしてるところ悪いけど詳しくは私にも知らないし分からないんだよね~」
雰囲気をぶち壊しアヤメが告白する。それによれば、日々の手入れなり調整しか知らされておらず、キタムラ
詳しく知っているのは院長なのかも知れない。あの入院の時も意味ありげだったな。厄介な……
「そうか……。かと言って御館様には
彼女たちにとって、キョウはただの
もしキョウと出会っていなければ、こんな思いをしなくてすんだのだろうか? だからと言ってキョウが誰かと婚約・結婚して、そいつの元で過ごしているなどと考えたくもない。
キョウと出会って心奪われたのは、もう変えようもない。
貨物ターミナルを通り抜け放置していたワゴンに乗り込む。ゴタゴタがあったので
「よくマキナ姉が出会えたね~? キョウちゃんと」
「ああ……そうだな」
「どうやって出会ったの?」
「それは、私も知りたい」
カエデに続きアヤメまで聴いてくる。今さらかよ。どうしてこんな話になったのか。結婚前はキョウに無関心だったのに。移動中が暇だから仕方ないのか。
「それは……たまたま
「ウソだね」
「そうそう」
「結婚できるのに、七年も婚活してたの? マキナ姉ならいくらでも見つかったろうに」
「どう考えてもキョウちゃんの結婚可能年齢まで待ってた」
「そうとしか考えられない」
「き、気のせいだ。お前たちが納得する男を
何て鋭いやつら。うかつなことは言えないな。
「七年……あるいは、それ以上前から知り合ってる可能性がある」
「うっわ~、小学生を追い回してたの。実の姉でも引くわ~。ショタコン極まれり」
「ぐっ……どこにそんな
人の話を聞け、信じろ。
そう言いながら、出会った時は……いや、これは墓場まで持って行かねば。キョウもきっと覚えていまい。お見合いでも気づかなかった。
キョウの護衛を頼んだころの事情を知る