【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
「ぐぬぬぬ……」
「ギリギリ……」
「…………」
その様子は三者三様で、アヤメさん一人がにやにや観ている。
「ファッションショーは、こんな意味があったとは……」
「浮かれて見ていた自分が
「まったくだ……」
「ま、まあ、ただで
「スマン。キョウ、どんな服でも買っていいからな? もちろん通販で構わない」
「いいんだよ……。ミズキ
「キョウ……」
マキナは申し訳なさそうにボクを見てくる。
「三回もお
「「キョウちゃん……」」
可哀想なものを見る目でカエデさんたちが見てくる。
『──当選者の皆様、おめでとうございました。賞品がお手元に届くまでお待ちください……。そして、本日、少年K──お名前を公表して良い許可をいただきました。お名前をキョウ様とおっしゃいます』
「「えええ~~!」」
「……やれやれ」
カエデさんたちが声を上げ、マキナは
少年Kから変わってキョウくん、キョウくんって呼んでくるので公表されるのは時間の問題だと思ってたよ?
「これ、問題だよね?」
「抗議だ抗議!」
「ダメじゃない? 許可もらったって言ってるし」
「ぐっ……」
カエデさんたちが
『──一部、SNSで画像などが流れていますが、
画面は、中継映像からV(録画映像)に切り替わる。この期に
流れてくる映像は、お昼前にやったファッションショーの模様を映している。
ボクが衣装を受け取り、試着室とは名ばかりのカーテンの中に消え、着替えて出てはステージで
「これ、可愛かった……」
「私は、これ
「…………」
次々、現れるボクの衣装に言葉を
「これらの衣装はどこにあるの?」
「「…………」」
「……知らんな」
カエデたちは無言で顔を見合せ、マキナが無情なことを言う。
「えっ? 着て見せた
「お前が居なくなって、それどころじゃなくなったからな」
「あ~~、それもそうか……」
それじゃタダ働き? あれでしばらく生活するはずだったのに……。
「アヤメさん、
「え~~、なんで私? いや、いいけどさ~」
『──それでは、エントリー・ナンバー1。
「なんかショッピング番組になっちゃってるな~」
映像が中継に切り替わり、ワンピースを着せた
「そうだな。確実に同じ服を手に入れるには買えばいいからな。確かに
『──ご応募は本局のホームページからお願いいたします。次、空色のグラデーションが
「ダメ。局につながらない。きっと、郵送か持ってくるか、するでしょ?」
ちゃんと電話してくれたアヤメさんが報告してくれる。
「また、買えばいい。次はネット注文だな」
「それが良いんだけど、即時性と現物を見れるのがいいよね?」
「まあ、そうだが……」
やはりお店は、現物を見られる強みがあるんだよね。
マキナは、食欲不振と思えないほど、するすると食べてくれた。
「キョウ、様子を見にきたわよ~?」
「……わよ~」
「テレビ、見た?」
タンポポちゃんたちも食事を終えて部屋に訪れる。
「テレビって……アレか~。一応、見たよ」
「キョウのファッションショーになってるわね~?」
「ん、なってる」
「そうだね。いいのかな~、あんなので」
話しながら、タンポポちゃんが恐る恐る
残る二人がマキナと反対の席を争っている。
できれば、そちらの二人が膝に乗ってくれる方が軽くていいんだけど、乗る順番を決めているのでそう言えない。
「私も応募したわよ。今度こそ手に入れる」
「応募した~」
「絶対、手に入れる」
「前もほしいって言ってたけど、手に入れてどうするのよ?」
「そりゃ、飾るのよ」
「抱いて寝る」
「大きくなったら着る」
「そ、そう。当たるといいね?」
そこまで
「キョウ様、いらっしゃいますか?」
「は~い、いま~す」
「お館様が、お呼びです」
「サキちゃんが? 何だろ」
「そこまでは分かりかねます」
「分かった。向かいます」
「お願いいたします」
何だろう。学校のこととかな?
「キョウ、一人で大丈夫か?」
「ん? 大丈夫だけど?」
「……そうか」
マキナは心配性だな~。