【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
そこに
「すまない。ちょっと舞い上がってしまった」
「いいえ、お気になさらず」
いきなり手を
平常モードに戻ったマキナさんに、「さあ」と開けられた助手席のドアに
お礼を言ってボクは助手席のシートに座った。
この車って運転は運転手に任せるようなものだと思うけど、自分で運転して来たんだね。
などと内装を
ボクの人生で乗ることはないような座り心地や乗り心地に心
「すまないが、会社に戻って小用を済ませてからでないと新居に送れない。午後からは、業務を入れていたからね」
「はい。構いません」
そう言って、
それほど言葉を交わさぬ内に、ビルが建ち並ぶ中の一つ、その地下駐車場に入っていき車を降りる。
彼女が助手席に回ろうとするのを断って車を降りた。
申し訳なさそうな顔に、気にしないよう笑顔を向ける。
車の乗り降りくらい、自分でできますよ。
こちらを
それは社員用のものらしい。
目的の五階に上がると、そこはフロアぶち抜きの事務所で、不透明の仕切りが立てられて所々に出入口の
「ちょっと、ここで休んでいて」
エレベーター近くのソファーセットを指をさしてマキナさんが言う。
見た感じは接客用とかではなく、社員の
それを了承しながらも、出入り口の隙間を抜けていくマキナさんを追って仕切りの
机が固まった一角に進むと、彼女は部下だろう人に指示し始めている。
「午後は少し遅くなる。急ぎの
食事と聴こえて、お昼ごはんの時間が来ているのを思い出した。
「食事にしましょう」
仕切りの
食事と聞いてお腹が鳴り出しそうだった。
社員の人にボクを紹介しなくて良かったのかなあ~、と思いながら
お昼前からお見合いだったので、会食しながら話を
けれど話はサクサク進んでしまい婚約の
すぐさま婚約を
マキナさんに気付かされなかったら、知らずにお腹が減りすぎてへろへろになっていたよ。
マキナさんとエレベーターで一階に降り、ダイニングホールに進む。
そこは本当にホールになった巨大な食堂だった。百人以上は一度に食べられる
会社の一階は迎えいれる玄関だろうというのに、それだけの面積を占めていて大丈夫なのかと心配になる。
ホール内には遅い食事の人がそこそこ居て、入った途端、人の目が集まった。
こちらでも毛色の変わった人を見る目が向けられた。ボクは、ビジネススタイルじゃないから仕方ない。
提供されているのは日替わり定食とビュッフェ・スタイルで人それぞれ好きに選べるみたい。
初見なのでマキナさんに
とても
「君は少食だね? もっと食べないと」
ボクは、そうですねと苦笑いして返す。
平時ならもう少し食べられそうだけど、並んだビュッフェの料理を
勢い食べる彼女を見ながら、圧倒された心を落ち着かせるようにじっくり食べる。
彼女の身長は百七十はあるだろうか。ボクとは頭ひとつくらい違って大きい。
そのたくましい体はそうやってできたのかなあ、と感心する。
おそらく平均的な肉付きだろうけれど、精力的な活動を維持するにはその量が必要なのだろう。
何かにつけ精力的な人だ。それくらいじゃないと務まらないのだろう。
食べ終わると食後のコーヒーは事務所でゆっくり飲もう、と勧められる。
確かにホールは広いし、他の人の目が気になって
五階に上がり、もとの事務所へ戻った。そこの
マキナさんは、そこで休んでいてくれと言って一緒に座る。