【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
「あれかな?」
「そうみたいだね」
そのリムジンの前に黒サングラスをした全身黒ずくめの二人が立っている。
まるで、『ウィメン・イン・ブラック』の登場人物みたいだ。あの人たちが男性警護士だろう。
並みの男性であるボクの
「
「同じく、
「はじめまして、蒼屋キョウです。
二人はピクっと
「では、キョウ様と」とボクに向き直って答えた。
いや、キョウだけでいいんだけどね。赤井さんも、まだキョウさんだし、仕方ない。
「男性の方はこちらに。女性の方はあちらに」
歩鳥さんは、一台ずつ車を指して人の振り分けを指定する。なるほど、二台の車、女・男で分けるのね。
「ちょっと待った。私は教師だ。男子を
なんか、らしくない先生がいる。興味本位で付いて来てますよね?
それに一見──いや一聞?
「男子の
少しの間にらみ合った五条先生と警護士たち、やがて警護士が折れた。
「はあ、分かりました。こちらへどうぞ」
ボクの乗る車には、ミナ・タマの二人、五月ヶ原くんと五条先生に男性警護士の二人。
もう一台に、
歩鳥さんがドアを閉めると、するすると車が動きだした。そのまま校門を出て朝来た道を戻っていく。
「付いてくる車がありますね……」
しばらく走っていると運転手さんがインターホンで伝えてくる。
「外交ナンバー……アンナ・クライネさんでしょうね?」
歩鳥さんが、後ろを確認して言う。
「
「
「まあ、しょうがないかな」
後ろの小さい窓から見ると、リムジンとはいかなくても充分お高そうな黒い車が付いてきていた。
確かに車両ナンバーは、ちょっと見ない英数字のナンバーが付いている。
それから小一時間かけてボクたちは新居に着いた。歩鳥さんがリモコン? を操作すると表の駐車場のゲートが開く。
そこへ進入してリムジンが停まる。
こういう
アンナさんたちの車も家の前に横付けして停まる。
「聞いていたより大きな家だな」
「うん」
開けられたドアから我先にミナちゃんとタマちゃんが飛び出した。
「ありがとうございました」
運んでくれた運転手さんに謝意を伝えて、車を降りる。
ドアの外には歩鳥さんと斎木さんが左右に立って警戒している。
「大企業の課長クラスが建てられる家、屋敷でもないね?」
「お金持ち。副業で
「悪徳商人みたいに悪どい事してるように言わないでよ。大企業かもしれないけど、
実は、姉妹婚なんだと告白して姉妹でお金を出しあったのでは、と
「聞いてないよ。キョウちゃん、日替わりで
「どビッチ」
「いや、流石にそこまでは……」
きっとそんな未来はないよ? マキナの妹ふたりとは、まだ顔も合わせてないし。
家には話に出た
大体、どビッチって。不特定多数を相手にしないよ。当面マキナ姉妹だけだし、マキナが決めた人なら、まあそうなっても許容はする。
「キョウ様、我々を認可していただけますか?」
そんな下世話な話をしているところに救世主が現れ救ってくれる。
「は、はい」
警護士の二人が家に入る許可を求めてきた。それがあったね。
それと呼び方「キョウさん」までまからないかな?
進入許可の手順、まだ覚えているかな? 皆を残して警護士の二人とボクだけで玄関ポーチに進む。
二人の差し出す端末に端末を突き合わせて許可を与える。
「では、開けてくれますか? 中に赤井がいると思います」
この時間から赤井さんにも来てもらったのか……。
まあ、お客さんの接待とかまだできないもんな、ボク。
んん? 赤井って呼び捨てするって事は知り合い? 系列が同じ? まあ考えるのは
玄関のチェックは論理
そこへ護衛の斎木チドリさんが
中を
赤井さんには頭が下がる。軽く