【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
目が覚めるとベッドの上にいた。
目の前には
「あら、目が覚めちゃった?」
「ここ……は?」
影になってよく分からないが、目元は見慣れた感じの人だ。
起き上がろうとして腕が
身体には検査衣をまとっているものの、前がはだけられてボクの全てが
さっきまで夢で見ていた『ウィメン・イン・ブラック』の1シーンみたいだ。
悪い予感しかしない。
「誰? ボクに何してるの?」
「単なる検査だよ」
「ゴメンね」と言って白衣の女は、ボクの体調を調べていたと言う。
マジ、映画だ! と驚いて完全に頭が覚醒した。
「どうして
「勿論、暴れないように……」
「検査ですよね? イヤな事されなければ暴れませんよ」
もうイヤな事されてるしね。今すぐ逃げ出したい。
グローブを
「やめて! 赤井さん! マキナ!」
思い切り叫んで、赤井さんやマキナを呼び、拘束を外そうと
例え、それが無理だとしても……。
「もう、仕方ない」
そう言い女は手を止め、カートの上にある注射銃を取るとボクの腕に当てて
ボクはすぐに意識がなくなり……マキナ~!
「マキナ……」
気づくと病室にいた。
かなり豪華な個室だ。
はあ~、よかった。その
また、悪い夢を見ていたようだ。
「どうして? マキナは、なぜ居るの?」
「お前が倒れたから──って聴いて病院に
なんだか苦々しげに目を伏せマキナが言う。
「そうですか。赤井さんは……。母は?」
「ああ……赤井は、仕事を終わらせて帰した。つい先ほどまで付き添っていたんだが……。君の母さんは──」
母は、やっぱり変、らしい。マキナの歯切れの悪さから良く分かる。
もうその現実に向き合う覚悟をしないといけないのかも知れない。
「……やっぱり、そうですか」
半ば感じていた不調和が現実になった瞬間だ。
「知っているのか」とマキナが聴くのでボクの予想を話す。
ほぼ、その通りだろう、とマキナが
家に行って見たと言うマキナの話を聞く。
早めに退社したあと、車を走らせ見に行ってくれたらしい。それによれば、実家は空き家になり「売家」になっていたと。
あまりに早いその転身に
マキナは、身辺調査に
母は、いわゆる「ホスト狂い」ではないかと。
新しい遺伝子を求めて男に
姉にも母の様子を聴いたが、母には「連絡つけづらい」くらいにしか
「蒼屋から喜多村に名を変えるか?」
唐突にマキナが聴いてくる。少し考えたあと、ボクはまだ蒼屋でいる、と断る。
将来は分からないけど、婦夫別姓が許されているので別に婚家の名を名乗らなくても良い、今はまだ。
囲われ婚だと、否応なく変えさせられるらしいけれど……。マキナは、そこまで求めて来ない。
「せめて、学園を卒業するまでは蒼屋でいます」
「……分かった」
しんみりする中、ドアが開いてあの! エロ医師が入ってくる。
「あっ! エロ改造魔人!」
その姿は、変わらぬ白衣にマスク姿で聴診器を首から下げている。
あれは、夢じゃなかったんだ!
「何よ、それ?」
女医師は抗議して、「それは、なんだ?」とマキナは理解不能の表情をする。
『ウィメン・イン・ブラック』に出てきた悪役だとボクが告げると、「へえぇ~?」っと興味をなくしている。
昔、そんな映画があったな、と
「
「フム、
「ひっど~い」
「で、誰なんです? この、
「
ほぉ~うと、長いため息をついてマキナが紹介してくれる。
「──チェンジで!」
即座にダメ出ししてボクはチェンジを要求する。