【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
言われた通り、リビングで休もうと一階に下りる。
家具は普通。ダイニングに移るとアイランドキッチン回りは片付いているけれど、かなり使い込まれている。
インスタントコーヒーでも飲もうかと探すが見つからずコーヒーバリスタ機しか見あたらなかった。
食器
それを飲みながら、冷蔵庫を開けたり、食器棚の棚を見たり、
だって落ち着かないし、
何くれと生活感の
そうこうしてる内、勝手口から物音がして扉が開く音がする。
マキナさんが言ってた人かな? 隠れる必要はないと思うけどドア
エプロンをした四十代くらいの女性がクーラーバッグを抱えて、こちらに向かってくる。
すかさずシンクの辺りまで下がって、待ち受ける。
「こ、こんにちは」
一応、先に
「びっくりした。あなたは?」
掛けた声に驚いて、おそらく家政婦さん(仮)が問うてくる。
「はじめまして、
上から下へとボクを流し見てくる彼女に、婚約のことなど家に訪れた
「はあ、それはそれは。そうですか。マキナさんもやっと……」
「あ、はい。今
「荷物……ですか? 私は今から食事の準備をしますからリビングで
シンクの
「ありがとうございます。でも準備は手伝わせてください。
ちょうど料理の
「そんな気を
「いえ、本当にすることが無くて暇ですから」
正直に話すと、
赤井さんか……よく知ってる人に似てる。名字も同じだし親族かも知れないな。
「今夜は何を作るんですか?」
「そうですね……」
赤井さんは少し考えたあと、予定を変えて豚《ぶた》肉のショウガ焼き、
「では、
「はい」
流しで
ボクは人参を一口大の半分くらいに乱切りしていく。赤井さんは、お
切れた人参を
赤井さんは次にジャガイモを洗い、ピーラーをかけていく。
ザルでジャガイモをシェイクしていると扉の開く音がする。玄関の方かな?
「マキナさんが帰ってきたみたい。迎えに行ってください」
赤井さんにそう言われダイニングを出ると、
「お帰りなさい」
「え? ああ、ただいま」
はにかんで答えるマキナさんに、こちらも
帰宅したら「お帰り」しかないんだけど、言ったことで少し気まずくなったのは何でだろう。
「お帰りなさい、お
赤井さんもダイニングから顔を覗《のぞ》かせて迎える。
「お嬢さんはやめてください、赤井さん。そんな年じゃない」
「そうですか。これからは
「それは、もっと
赤井さんとは
そのうち、気安く話せる日が来るようにしなきゃね。