【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
マキナとボクは駐車場に待機していたヘリコプターまで戻って乗り込む。
お腹がすっきり、気分もすっきり。でも、愛の
乗り込み
「お二人がトイレに行かれた間に買って来ました」
「我々はもう食べましたから、お二人で食べてください」
護衛の二人がパーキングエリアを回って朝食がわりに買ってきたと言う。気が
ありがたく、マキナと一緒に食べる。
初めての寄港地、新浜松へのフライトに
背中に朝日を受けながら、今度こそ目的地へ向かって飛び立っていく。
ヘリはすぐに山から伸びる川を越え、朝焼けに燃えるような山を
管制の指示に従って駐機場にヘリコプターを着陸させる。降りた瞬間、ボクは後悔した。
「これじゃあ、我慢できたかな?」
もう少し、ほんの少し我慢すれば余計な時間を使わずに済んだ、と反省した。
ちょっと、特殊な腹痛だったし初めてだったのでテンパっていたと
「おそらく、一時間くらいで終わりますよ」
パイロットさんの言葉に
たった一時間ですむとも言えるけど……。
一時間ほど新浜松空港で
一般旅客のいるコンコースまで着くと、ちらほらいる人たちとすれ違うたび、ちらちらこちらを見られる。
あっ、ピンクのパジャマ姿だったわ、ボク。これはもう仕方ないよね。
ピンクを推進してる団体の関係者として行動しよう。そんなのがあるのか知らないけど。
コンコースのみやげ物や食べ物を売っている店が並んでいるところまで歩いて行く。
旅の
「このウナギ(もどき)弁当って定番だよね?」
「さあ、そうかな?」
「あ、これ美味しそう」
「そうだな……」
マキナが浮かない顔をして辺りを見回している。
何だと思って視線の先を見ると、そこらで店番をしている店員さんが顔を
「何なに?」
「なんでもない。気にするな……。早く買い物を
「う、うん」
パジャマでいたら、やっぱり珍しいか。それ以前に場所に似つかわしくない
じろじろ見られても仕方ないか。
「マキナ、これこれ! 何なに? 面白い」
「うっ……それは……」
仮面をかぶった裸の人がお腹の前にカゴを抱えている人形で、そのカゴにお菓子? が入っている。
「『夜のパイ』だって。面白~い」
「う、あ、さっさと買って行くぞ?」
「変わった形。
成分に、マカ、カカオマス、ウナギの肝エキス、
誰かさんのため人形の抱えたカゴの中のパイを全て
レジに並んで、はっと気づいた。ボク、携帯端末機を壊してしまったので支払いできない。
まあ、マキナに払ってもらおうか? なんて考えていたらマキナの携帯が鳴った。
「もしもし……。はい……」
受話したマキナの顔が
「はあ~」とため息ひとつ
まあ、店員さんが「夜のパイ」を一つひとつポスに通すたびに、にやにやしていたのは、許してやろう。
「どうかしたの?」
「良いことと、悪いことが」
「……何?」
「ヘリを戻すので使えなくなった……」
「ダメじゃん。それで良い方は?……」
「防衛軍の航空機で飛んで行け、だと」
「どちらも悪いんじゃないの? それ」
「私は……ヘリで戻る……」
「えっ? そんなぁ~。ボク一人で行けって酷いじゃん」
「……すまない。追っ付け、飛んで行く。文字通り」
「ボクは一体どうしたら……」
全く、これからどうしたら良いんだ。
駐機場の待機室に行くと、護衛たちが座って待っていた。
「大変だよ? ヘリでマキナさんが帰っちゃうんだって」
「聞きました。でも安心してください!」
「我々が付いて行きますから」
「ああ……そうか。ボクの護衛だもんね」
マキナとヘリコプターのことは二人も聴いたみたいだ。ってことは、マキナの上から指令が回って来たってことか?
「君たち、キョウを頼む」
「「お任せください」」
マキナとボクは、ヘリと古都へ行く航空機の準備ができるまでお通夜のように湿った空間にいた。
「ボク、携帯壊して持ってないから、どうしたら良いかな」
「取りあえずは、私の携帯を使ってくれ。向こうに着いたら、すぐに端末機を
それって、すぐ向こうに追いかけて来ないとマキナは不便だよね。
あの時、ちゃんと言って壊れた端末を回収していれば……。今さら言っても仕方ないけど。
それに反して護衛の二人はなんとなく楽しそうで、なんか腹立つ。