【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
『アイ、ハヴ』
機体は突然、右ロールして視界に地表が見える。
「いやぁ~、落ちる落ちる~!」
身体は座席から落ちる感覚で何か
『ヒャッハ~! 墜ちません。墜ちても十秒は飛んでます!』
「墜ちたら死ぬ~死ぬ死ぬ!」
『ベッドで言わせたい言葉、いただきました~』
「お前、降りたら、コロコロしてやる~!」
『ハッハッハッ。ぜひ、お
『二三五、遊び過ぎだ、
『キョウさん。牧野──二三五は、自分がコロコロします』
『三〇三、二七八。すまない、はしゃぎ過ぎた。まさか男の尻を持てるとは思わなかったからな。司令には感謝だ』
『
『おい、良い加減にしておけ。周りに丸聞こえだぞ』
『まったくだ。こちら四〇コントロール。第四〇管区の
『おっと。ラジャ、五〇の監理に入る。サンキュー四〇コントロール』
『もう帰って来なくていい、二三五』
『こちら、第五〇管区コントロール。四〇の監理を引き継ぐ。二三五は入って来るな』
『じょ
『五〇コントロール、こちら三〇三。よろしく』
『こちら二七八、よろしくどうぞ』
『おの~、お話してますけど皆さん、どこに居るんですか?』
『ああ……三〇三は前下方、二七八は後ろ
と言って、視界に機体の
確かにその
「あの視界──画面に浮かんでた三角形は味方を認識する目印だった、と?」
ゴーグルを着けてから前方に三角形が浮かんで見えていた。何かの目印だと思っていたけど、そう言う事だったのね。
『そうそう』
話を聴くと
互いにリンクして位置情報を交換している、らしい。それを元に仮想画像をゴーグルに投影しているとか。まあ、分からん。
とまあ、
問題なく五〇管区を通り抜け、第六〇管区に入ると
海峡を越えると山の向こう、山に挟まれて
『こちら、四〇五SQ・三〇三。六〇コントロール、
『こちら、六〇コントロール。三〇三、二七八、C滑走路に進入せよ、オーヴァ。二三五は
『マジかよ? お客様が乗ってんだぞ?』
『くっ、仕方ない。二三五を最初に、他の機体は順次着陸を許可する。牧野は機体から降りるな』
『
牧野さんの
ボクの乗った機体が湖に浮かぶ空港に降りると、続いて姿を現した二七八、三〇三が着陸してくる。
本職は、スゴいね。三〇三機と二七八機は並んで降りてきたよ。滑走路も広くてそんな事ができたんだろうけど。
着陸すると牧野さんの指示でペダルを
「ふう~、やっと着いた~」
『お疲れ様、
「まったく、そうでしょうよ。でも……ありがとう」
人で遊んで。でも一時間しないで古都まで来れたのは感謝だ。それを告げてボクは戦闘機を降りた。
また、トラ
こちらでは、
ロッカー室で
二人は服の上からパイロットスーツを着込んでいた。
「ちょっとー。なんで服の上から着てたのさ?」
「「それが普通では?」」
こんな時までハモらなくても。
「じゃあ、ボクが脱いだのは間違い? 着替えなくて良かった?」
「そうです」
「
てっきり、服を脱ぐんだとばかり……。
家に帰る時は、新浜松によってエロい人をコロコロしてやる、絶対。
がっくり肩を落として、着替えを済ませる。
もうなんか、肌着姿を二人に見せても動じなくなってるな、なんて思いながら、次は袋のガムテープを
「やっぱり、垂れてる~」
懸念していた通り、ウナギ弁当のタレが
「携帯は、個別に包んでくれてたんだ。そこん所は偉《えら》いな、エロい人」
また、携帯端末機を緩衝材に包まれた中から取り出した。
「なんだ。電源は入れっぱだった……」
特に通知のない事を確認してロッカーをあとにした。
事務所でコーヒーをいただきながら、今後の予定を聞く。
喜多村の迎えを待って、その迎えの車で本家に向かうらしい。
「それまで、暇潰しに見回ることはできますか?」
「そんなに時間はかからないと思いますよ?」
「そうですか……」
そうそう来れないだろう、こんな場所は。見て回れないのは、ちょっと残念。