【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
65.喜多村本家へ
「皆、大丈夫?」と護衛の皆に声をかける。
「大丈夫、です」
「同じく」
護衛の
「問題ありません」
「問題、ありまくり……」
「折角いただいたキャミソールがあ~……」
もの悲しくショーツを
できれば返して欲しい。てか
「ねえ、新しく買ったものと交換しない?」
「えっと……
「…………」
使用
両脇の歩鳥さんと斎木さんは期待の
「なんです?」
って言うか、歩鳥さんと斎木さんは関係ない、よね?
そう言うとがっかりされた。なんで?
「お相手していただけないなら、せめて肌の温もりを感じられるものが欲しいです」
相手……ってボクって護衛の人からも
「ちょっと……
「分かりました……」
結果は分かってますけど、と意味深な返答がある。
どう言うことか訊くと、働きに応じて
主人と部下がゴニョゴニョになって
部下は、それを期待半分で
聴いてない。……マキナもきっと許可しない、と思いたい。でも
そちらはまだ三年も
「なんか、忘れてる気がするんだよな~」
ローファーを
めくれた
車に
通過
なんてものものしいんだ、喜多村本家。
「
二メートル以上、塀の上には忍び返しが付いている。門の両脇には監視カメラがこちらを向いている。
「まあ有り
事も無げに気更来さんが言ってのける。
「本家ってどんな生活してんだろう?」
まあ訊いても塀の中はパラダイスだろうね?
「所々に
「ああ、それは──」
ドローンを
なだらかな坂を登り
屋敷の前に
くすんだ石
車
「ボクの姿、おかしくない?」
「もうばっちりです」
車を降りて護衛の二人に訊くとべた
「奥様にふさわしいお姿です」
「そ、そう?」
喜多村家警護士の気更来さんも褒めてくれる。
「
羽衣さんのは褒め言葉か?……いい加減ショーツは仕舞って、お願い。
姿勢を正して玄関に向かう。荷物は護衛の二人に持ってもらう。
ドアマンみたいな人が扉を開けてくれる。
玄関フロアも広い。
若くて胸が
「おばさん、だれ?」
「ええっと……」
その問いにボクは返答に困る。言ってもいいのか回りの護衛に視線を向ける。
「マキナ様の奥様です」
「マキナおばちゃんの奥……じゃオトコ?」
「おじちゃん、遊ぼう」
「一緒にお風呂に入ろう」
「おじちゃんはやめて? せめて、お兄ちゃんで」
子供たちに引っ張られて連れて行かれる。
屋敷の子たちは話題に
「皆さん、キョウ様はお疲れですので、遊ぶのはあとにしてくださいませ」
「「「は~ぃ」」」
少し力なく返事をした子供たちは引き下がった。
「
執事然とした女性はボクを知っているらしい。
「ありがとうございます」
荷物は護衛たちから侍女たちに渡り運んでもらう。
喜多村の気更来さん、羽衣さんとはそこで別れる。ありがとうございました。
執事か家令っぽい女性に
「護衛の皆さんはこちらに」
歩鳥さんと斎木さんは、しばらく
「ありがとう」
案内してくれた執事さんに礼を言って、部屋に入る。その大きさに驚いた。
マキナとの新居の部屋より大きいかも。
侍女さんたちは荷物を置くと下がっていく。ありがとうと見送る。
「疲れた~」
履物を脱いで大きなベッドに倒れ込む。
こいつもエンプレス・サイズだ。いろいろあり過ぎて疲れた。
うつらうつらし始めたころ、ノックがする。
「蒼屋キョウ様、食事の用意ができました。食堂にご案内いたします」
「は~い」
そういえば、お昼だった。携帯で時間を確認する。
「あああ~、携帯、新調してなかった~」
それとウナギ弁当、どうするかな?