【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
紺色のメイド服に身を包んだ女性が案内してくれる。来た廊下を戻って着いたところはでっかいホールだった。
食堂じゃなく宴会場やダンスホールと言われた方がしっくりくる。
長テーブルが三列並んだその一つに、ぽつんと料理が用意されている。
「えっと、他の皆さん、喜多村家の皆さんとかは?」
屋敷の人どころか護衛の二人、
給仕してくれる? メイドさんが三人いる他に誰もいない。
広い場所でボクだけって、どんな
「皆様は各自のお部屋で
それを早く言ってよ。
「ボクも部屋が良かったな……」と小さく
「申し訳ございません。お声をかけようか
起こしてくれて良かったよ。ただのうたた寝ですから。
「護衛の二人は?」
「お部屋で召し上がっております」
まあここなら護衛は必要ないしね。
案内される前に彼女たちの部屋に顔を出してさえいれば
喜多村家の皆さんと会食じゃないなら折角、着込んだ着物が台無しだよ。
とは言え、今さら部屋で食べたいとも言えない。
グラスに
まず野菜と生ハムのサラダとスープが
シャクシャクとサラダを食べる。胡椒《こしょう》味のドレッシングがかかっている。
スープは
クローシュ(料理の蓋《ふた》)が取られ現れたのは
サラダボウルやスープ皿が下げられると、目の前で切り分けてくれる。皮を切る時の音がパリっとして食欲をそそる。
切り分けられたローストチキンの皿がサーブされる。これはフォークだけでいける。
少し大きめをそのままフォークで口に運ぶ。
香ばしい
味も素晴らしい。野性味あふれる味わいだ。
噛むほどに
これは黒
「こちらも、どうぞ」
ロールパンの
「ありがとうございます」
一つ取って
次に出されたのは、深めの皿にジャガバターとフレンチフライ。いも
食べてみると……んまい! 新ジャガを使ったジャガバターだ。
皮が
フレンチフライも美味しい。外はしっかりしているのにふわっと噛める。
マスタードも今作ったようにピリッと主張する。
食べ過ぎた、もう食べられない。と言うところにブルーベリーソースのかかったチーズケーキが出される。
「ま、ケーキくらいなら、入るかな?」
んまぁい~!
「ご
食後のコーヒーを
「あの奥はどこに
「喜多村家の皆様のお屋敷でございます」
部屋までメイドさんに送ってもらって、廊下のその
ここは喜多村家の
「お夕食まで、お
「ありがとうございます」
そう言ってメイドさんが戻って行く。することがなくて夕方まで間が持たないな。
部屋に入らず向かいの部屋へ、歩鳥さんと斎木さんの様子を見にいく。
「皆、何してるの?」
二人は、ベッドに横になったりソファーで寛いでいた。
「
「キョウ様も喜多村の人間になってきましたね?」
「ど~ゆう意味?」
そのままの意味ですと返され
仕方ないので自分に
そちらを
「皆、遊びに来てくれたの?」
「そう、遊ぼ!」
「部屋を案内する」
「お風呂に入って洗いっこする」
どうもお風呂に
「そう、ちょっと待っててね」
護衛たちが遊んでくれないので、子供たちの相手をしよう。
部屋に戻り
夜までなんて着てられない。部屋にまとめられた荷物から買ったばかりの服を取り出す。
ベッドに並べて
「まあ、このワンピースで良いか」
初めてこちらで買った
肌着になってワンピースを着ていたら、子供たちまでワンピースを脱いでいた。
一番、
「ちょっと、みんなは脱がなくていいから~」
別に脱ぎ合いっこじゃないから。
ワンピースをすぐ着て脱ぎかけの子を、もう一度着させる。
服を着直した子は、ボクの荷物が気になって
「わあ、ピンクの服~」
ピンクのパジャマを見つけて引き
「それは、やめて……」
幼い子も参戦してパジャマ
「お願い、これはダメ。返して?」
「他のことして遊ぼ?」とやっと
「それで、何して遊ぶ? どこに連れていってくれる?」