【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
「さあ、寝直そう」
「うん」
「そうね」
幼女たちも寝るのに賛成してくれてる。
おっかしいな~、さっきから
「寝よう寝よう」
さすがに寝づらいのでタンポポちゃんは横に寝てもらう。
タンポポちゃんに
おしっこしたくて
またこっそりトイレに立つ。そして、何も出ない……。もしかして、病気?
そう思うと余計にドキドキしてきた。
こんな時、どうしたら……。朝になったら誰かに相談しよう。
寝ては起き、起きては横になり、ベッド回りを歩いたりして、居たたまれなくてまたトイレに立つ。
部屋を出たら女性が
「寝付けないのでしょう?」
「えっ? ええ、まあ」
「わたくしが、すっきりして差し上げますよ?」
「すっきり……とは?」
「よくご存知でしょう。アレ、です」
「……あれ?」
意味深に微笑むメイドさん。あ、夕御飯を
その人に、さあさあと手を引かれて廊下を進む。
「あの、あなたのお名前は?」
「わたくし、ですか? そうですね……。覚えていただかなくても構いませんが、サザレ、岩居サザレです」
「岩居サザレ……。サザレさん、ね」
そのサザレさんはトイレを行き過ぎても歩みが止まらない。
「あの、トイレに行きたいんですけど?」
「
「母屋?」
「ああ、本館とか呼ばれている館です」
「はあ、そうなんですね?」
本館までなぜ戻る?
「本館──母屋でなきゃダメなんですか?」
「あちらはちゃんと監理されておりますから」
「監理されてる?」
「そうです。あ~、誰と誰が関係を持ったとか、無理にしていないかとか……証拠を取っておりますから」
あとは設備。さすがに「搾精機」はないが設備が整っている、らしい。
なんかすごく不穏な理由がする。
使用人の館を抜け本館・母屋に入る。
館の階段を上がり三階中央にある部屋の鍵を
ついに来てしまった。ほんとにベッドしかない印象の部屋。
サイドボードが添えてあるくらいの殺風景な造り。
ドアに鍵をかけるとサザレさんは飲み物を用意してくれる。
それを飲んでしまうと、もらしそうなんだけど。ベッドに座って頂く。
「ハーブティー、かな?」
すっきりした味わい、ジャスミン茶みたいにすきっとする。
ボクの隣に座って、彼女も飲む。
◇
六人くらいで入る家族風呂? って感じ。
「さあ、こちらへ」
「はい……」
ボクは感情が消えたようにサザレさんの言われるままにお風呂のイスに座る。
肌着姿のサザレさんは、身体の隅々まで洗ってくれる。使われているのは、あのスペシャルソープ。
すごく良い匂いのするやつ。一日ぶりか、な?
心が安らぐ。本館には置いてあるんだ。
彼女は下着姿でキャミソールを胸が押し上げている。かなりのお年のよう。三十代くらいかな?
「まだ、収まらないとは……」
薬が効きすぎましたか? と不穏な言葉が
「薬って……それってまずい?」
「いえ、キョウ様には効きすぎるので、クーラーには置かないように周知します」
周知って、誰かというより集団的だよね。ちょっと怖い。
ふわふわと浮わついて部屋に戻る。焦燥感はなくなったけど頭がしんしんと
部屋の前で彼女と別れる。部屋の様子に変化はない。
ローブを脱いでごそごそ、ベッドに
「ごめんごめん。トイレ行ってた」
「長すぎる。……大きい方ね」
「う、うん、そう……」
「早く寝るわよ」
「うん、寝よう」
痺れているのが好都合なのか、すぐ意識が落ちた。朝、すっきり目覚める。
ベッドを脱け出し昨夜のパンツを
「お~い、起きて──起きておったか」
「何、朝から騒がしい──」
サキちゃんが部屋に飛び込んでくる。朝から元気すぎる。
「──それで、何?」
昨日、
「朝食を食べに来たに決まっておる。出掛ける段取りもできたしのぉ」
「へ~そうなんだ。大変だね」
「レンカ──モールの社長がなかなか貸切をうんと言わんでのぉ」
「──は?」
今、なんと?
「ええっと……貸切? ショッピングモールを」
「そうじゃ。あやつ、わしに口答えしおって……」
それから、社長だというレンカさんを
「あのね、店を貸しきるなんてできるワケないでしょ」
「はん。あやつも言っておった。せめてひと月の
「それが普通だよ……」
「せっかく、男を連れて行ってやると言うに、まったく」
「…………」
それが商売だよ、サキちゃん。
「まあ、仕方ないので警護をかき集めて、入場規制させることで妥協してやったわ」
「そ、そうなんだ……」
ちなみに、レンカさんとは、マキナの
って、タンポポちゃんとボクは、義理のいとこの関係なの。驚きより達観しそう。