大海は視えず   作:魔剣グラム

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5話

「うん。わかんない」

国家機密級の秘密をアッサリと調べるのを諦めた僕は。

次の試合に向けて準備していた。

 

と言ってもなぁ。たぶん大した事ない能力。なわけない(・・・・・)

 

珠雫に聞いて固有霊装(デバイス)の名前が三叉槍(トライデント)って名前なのはわかったけど、それ以外にはなんもわからなかった。たぶん、水系統の能力なのだろうとしか。

 

あとは魔力制御が抜群に上手い。異常ともいえるほど(・・・・・・・・・)

 

それ以外はなんもわからなかった。

 

「Eランクなのに大層な名前だなぁ」

湯婆婆ならば贅沢な名前って言われそうな感じ。

 

 

トライデント。

ギリシャ神話の海神ポセイドンの持つ槍のことだ。

 

Eランク程度の能力でめちゃくちゃ凄い名前だ。

ほんとに能力と名前が釣り合ってない。

 

 

「まさか、ね」

____________________________________________

現行犯逮捕。

それは犯罪をしている人が見つかったら、警察でもない人が勝手に逮捕していい特権だ。私人逮捕とは違う。俺をあんなゴミ共とは一緒にしないでほしい。

「かくほ」

「それでも僕はやってない!」

 

いやいや。女の子の内ももを触っておいて、やってないはやっぱムリあるよ。

 

「ボクに剣を真剣に教えてくれていたんです!」

と絢辻さん。なんか必死だ。

「皇女サマ。セクハラはあった?」

「えぇ。あったわね」

「ちょっと!ステラ!」

俺は笑う。

「…一厘冗談だ」

九割九分九厘(きゅうわりきゅうぶきゅうりん)本気だこの人…」

冗談はさておき。こいつの名前は。

「絢辻さんだっけ?で、何をやってたの?セクハラ?」

「違いますよ!剣を教えてたんです!」

「ほんとかなぁ?内ももを触るほどの剣の腕には見えないケド」

俺がチラッと見ながら言う。

腕、足、肩、腰を嘗め回すように見る。

・・・皇女様の目が冷たい。

でも、やっぱり剣の腕はさして高くない。

 

骨格と筋肉のバランスがとれてない。

弱くはないけど強くもない。

 

総じて『普通』という言葉に収まってしまう腕前だ。

 

俺が使えるのは槍だしねぇ。しかも長槍。刀は門外漢だから細かくはわからんけど。でもざっくりとした強さの判別はつく。

 

 

もし『戦った場合、負ける確率は万に1つもない』という事ぐらいはね。『お互いに能力を使用しない場合』という但し書きがつくけど。

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「あの人、ホントに強いの?」

イッキにアタシは聞いた。

「たぶん、強いよ。槍使いの腕前としては相当なものがある。能力は一切わかんないけど、槍だけで絢辻さんに勝てるくらいにはね」

たぶん、能力ナシの状態で。

武術家としての強さはステラもわかるでしょ、と言われ、う~んとなる。確かに武術の強さはアタシと同じくらいにはありそう。だけど悔しいから認めない。

「ちょっと。そこ聞こえてるよ」

笑いながら言われた。聞かせてるのよ。

「『俺は強い』って言うとよわそうに見える。でも俺はここの校長や寧々には勝ったことあるよ」

 

アタシ達は驚愕する。この人が伊達や酔狂ではここにいないって事だ。

 

「といってもねぇ…。そんな(僕が力を振るう)状況にはならないのが吉なんだがねぇ…」

 




………書いてたのを投稿します。
しばらく投稿してないなぁ………。
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