「個性、はなかっぱ!」「ちょっとまてや。」 作:九頭竜 胆平
俺の個性はざっくりいえば植物を咲かせる個性だ。世界には様々な個性がある。だからこそこの個性は凡百の個性だと思ってたし人前でポンポン使っていた。しかし、それはあまりにも軽率な行為だった。
俺の足元には俺を誘拐だか拉致だかしようとした犯罪者が転がっている。こいつらから聞き出した情報によると俺の個性を使えば上等な麻薬が作り放題だとか。日本は現在、オールマイトという強力な抑止力によりでかい犯罪に手を出しにくい国になっている。売買はもちろんのこと、育てるなんてもっとのほかだ。ただ、検挙をするには証拠がいる。俺がはっぱを出し続けるならプラントなんていらないし、がさ入れされたとしてもバレるリスクは低い。ついでに、こいつらが把握しているかどうかは定かではないが、俺は家出の最中でさらに親が捜索願を出していない、まさに絶好の鴨だ。
「ヴィランめ!、そこで何をしている。」
「よかったー。ちょっとこの人たちが襲ってきて「俺は騙されんぞ!無辜の一般市民をぼこぼこにしおって!このジャスティスウィングが成敗してやる!」
どうやら彼は俺のことをヴィランだと思っているらしく俺に銃っぽいなにかを向けてきたため誤解を解こうと話しかける。
「誤解なんです!彼らが先に襲って…
そこまで口にした時、彼の持つ武器からいくつかの重りがついたネットが射出され、俺はそれを危機一髪で避ける。
ヒーローの声に集まってきた野次馬は観戦気分でスマホをだし、ヒーローはつぎつぎと攻撃を仕掛けてくる。
余りにも面倒な社会だ。なんで俺が…
俺はヒーローをぶちのめし逃走した。
緑谷出久、蛙吹梅雨、峰田実を蔦で拘束した俺は広場に戻る。
「ヘイボス!俺以外みーんなやられちまったが生徒は三人拘束したぜ!」
「あ?生徒は殺せって言ったはずだが?」
「相澤先生!」
広場に戻ると相澤をぼっこぼこにしている脳無と死柄木、黒霧がいた。
他二人は怯えて完全に言葉を失ってるが、緑谷出久だけは声を出している。でも下手なこと言われると譲歩してもらえなくなるから止めてほしいんだよね。
「ボス言ったよな?生きづらくないかって。古い世の中をぶっ壊したくないかって。ぶっ壊したいよ。だけどそれだけじゃダメなんだ。ぶっ壊した後に新しい世界を作らなきゃいけない。だから子供は残しときたいんだよ。」
「ダメだ。さっさと殺せ。」
「もしかしたらオールマイトが来た時に弱点になるかも。」
「あーーーーもーーうるさいなぁ。お前から殺されたいのか?」
死柄木が手をワキワキさせ始めたときだった。入口の方から轟音が響く。雄英の施設の扉をぶち破って入ってこれる奴なんて一人しかいない。
「もう大丈夫。なぜって?私が来た!」
「来たぜぇボス!さっさと潰そう平和の象徴!」
「あぁ、お前本当うざいよ。でもまあ、コンティニューだ。」