ダンジョン深層住みです、いつからかは忘れました   作:蓮太郎

82 / 82
第82話 ババンバン

 

『良い子のみんな〜!ぱわぱわダンスの時間だよー!』

 

「「はーい」」

 

 とある動画、美女が二人並んで手を上げていた。

 

 何処からか流れる音から今の教育番組で歌を歌っているお姉さんであることがマニアには理解できるだろう。

 

 しかし、今ここで注視するべきなのは歌ではない。

 

 二人の美女のうち一人はライオンの鬣の如く毛量が多く、そして胸がとても豊満…………なんかブラジャー着けてない感じの揺れ方をしていないか?

 

 それにダサいキャラクターがプリントされたTシャツとホットパンツだけという若干だらしない服装なのも気になる。

 

 あと股間のふくらみは…………ちょっと見なかったことにしよう。

 

 もう片方の美女は、なんだろうこれ、ドラゴン娘のコスプレか?

 

 頭には二本の立派な角を付けており、ご丁寧に逞しいドラゴンテイルまで付いている。

 

 履いているブーツも相当クオリティが高く、手足に纏う布も相当いいものだろう。

 

 こちらも胸がとても豊満なのだが、ヌーブラのような鱗?でしか秘部を隠していない。

 

 この格好で踊るの?そう言った疑問があるが歌は止まらない。

 

『一緒に腕を振りましょ~!わんつー、わんつー!』

 

 歌のお姉さんの振付に合わせて二人も腕を振り始める。

 

 腕力があるのかキレが非常によく、一回振る際に腕の筋肉がちらりと見えた。

 

 どれほど鍛えたら締まっているだけでなく逞しい腕になるのか分からないが、こうして踊るためだけに鍛えているわけではない筈だ。

 

『今日も元気に生きていこ~、楽しくうれしく生きていこ~』

 

 歌に合わせ、くるりと回転したり跳ねたりして子供向けな運動を歌のお姉さんは行っている。

 

 それに合わせて二人も回転したり跳ねたりするのだが…………

 

 とっっってもばるんばるんである。

 

 絶対にブラジャーを付けてないような、左右で違う揺れ方をしておりTシャツの中で派手に暴れている。

 

 よく見たら突起のようなものまで浮いている気がする。

 

 子供が見るような教育番組のダンスをこんなエロい目で見ていいのか?

 

 そんな胸元ばかりに目が行きがちだが、2人の太ももも美しい。

 

 足が動くたびに逞しくむっちりとした足がホットパンツやタイツの食い込みで僅かに揺れて…………いや、筋肉なので揺れてはないが挟まれてみたい気持ちになる。

 

『頭を下げて〜石拾い〜』

 

 歌のお姉さんの掛け声と共に2人も頭を下げて足を触るように手を動かす。

 

 屈伸体操にも見えるが、まあ子供のためのダンスであるため深くは考えてないだろう。

 

 下を向くせいで乳も重力に従い下へと垂れる。

 

 そして体が揺れるたびに右に〜、左に〜と大きく揺れた。

 

 もう教育番組じゃ放送できないようなものになっている。

 

 完全にお色気で狙っているだろと言わんばかりの内容で逆に教育番組の歌がノイズになっていた。

 

 下手したらアカウントごとBANされかねないと思っていたその時。

 

 ポロン

 

「あ、おっとっと」

 

 ドラゴン娘の胸につけてるやつが落ちた。

 

 何事もなかったかのようにササッと拾って付け直すが、完璧に出るものが見えてしまっていた。

 

 即座に悟る、これダメなやつだと。

 

 気づけば10秒ほど巻き戻して録画ボタンに手が伸びていた。

 

 その後も何事もなくダンスが続けられていたが、そこそこ激しく動いたせいかライオン娘のホットパンツが破れて尻が見えたりしたことは残しておく。

 

 そして、10分後に動画は運営により消された。

 

 

 

 

 

 

 

〜●〜●〜●〜●〜

 

 

 

 

 

 

「なんでよー!」

 

「ぐるる…………」

 

 ダンジョンボスは泣き叫んだ。

 

 自分たちが撮った動画が運営により消されてしまったからだ。

 

「ただ踊ってただけじゃない!何?性的描写が多かった?は?今の何処が!?」

 

「風呂くらい静かに入れ」

 

 ダンス動画を投稿した後に勝ちを確信していたのか、広く作られた風呂に入りながら評価を確認しようとしたらこれである。

 

 ダンジョン配信する端末はもちろん水に強い。モンスターの血液や人間の血液を浴びても特に問題はないのだ。

 

 なので風呂に入りながら端末をいじっても問題は無い。

 

「何かの陰謀よこれは!くっ、あの男みたいになんらかの存在が監視してるのね」

 

「何かあったかー?」

 

「いえー!なにもー!オホホホ…………」

 

 悪口らしいのをすかさず聞き返してくるあたり、地獄耳がすぎると思った。

 

 なお、速攻で媚を売る声で返答できるあたり、相当訓練されてしまっているのだとキメラは半目になり侮蔑した。

 

「なによその目は、むむむ、だけど悪くないとは思うんだけどねぇ」

 

 裸で湯船に浸かりながら、手応えだけはあったと述べるダンジョンボス。

 

 ただ、何故動画が消されたのかは分かっていない。

 

 単純に、基本的に全裸なモンスターであるため裸の価値を理解していないだけでもある。

 

「この程度でめげるもんですか!下っ端、次のダンスの案を考えるわよ!」

 

「がう!目指せ宝石!」

 

 互いに強くなることは諦めていない。長い目での話になるが、いつかはあの男を屈服させて地上へ進出するために。

 

 人間喰いは、人間は人間の良さがあるので一旦やめて支配する方向で考えて。

 

 行き当たりばったりな作戦会議は風呂場で続く。

 

 地上での人権を獲得するために。

 

 なお、動画は消されたが一部録画されており裏で出回っていることをまだ知らない。

 




感想をいただけると励みになります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

元海兵がダンジョンにいるのは間違っているだろうか(作者:ルーニー)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ワンピースの六式使ってる小説滅多に見ないから活躍しそうなダンまちで活躍させようぜ!という妄想です。


総合評価:5830/評価:7.27/連載:58話/更新日時:2026年10月01日(木) 00:00 小説情報

マジック・メイカー -異世界魔法の作り方-(作者:鏑木カヅキ)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

三十歳にもなりながら魔法を使いたいと思っていた男は不意に死んでしまい、目覚めると異世界に転生していた。シオンと名付けられた彼は、異世界ならば魔法もあるだろうと期待に胸を膨らませていたが、その世界には魔法が存在しなかった。▼落ち込み、無気力になるシオンだったが、ある出来事をきっかけに魔力の存在を発見する。▼「そうだ。魔法がないのならば自力で作ればいい」▼そう考…


総合評価:239/評価:8.33/連載:112話/更新日時:2026年10月11日(日) 19:46 小説情報

ホラー世界の狂言回しになったので、怪異どもをボコして回ることにした(作者:暁刀魚)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

物語の世界には、時折胡散臭い狂言回しが出てくることがあるだろう。▼なった、それに。▼気づいたらそんな狂言回しになっていた男は、狂言回しの役割を放棄して人々を害する怪異をボコボコにして回ることにした。▼いっそお前の方がやばい怪異だろという勢いで暴れ散らかす狂言回し、阿鼻叫喚の怪異と被害者。▼除霊師達からは怪異と同類扱いされる男の行先やいかに。▼「カクヨム」様に…


総合評価:16490/評価:8.91/連載:25話/更新日時:2026年07月13日(月) 07:05 小説情報

助けた女の子に「責任を取りなさい」と迫られてる件(作者:萩月輝夜)(原作:魔法科高校の劣等生)

崑侖方院によって全てを失いその為世界へ憎悪と破滅を望む四葉家当主四葉真夜。▼しかし、それが現実世界での原作小説をみて真夜へ一目惚れした男がとある事からスパダリの少年に転生し悲劇の前に救い出され脳を焼かれたらどうなるか。▼※この作品は一部劇場版魔法科高校の劣等生【四葉継承編】のネタバレを含みます。▼ご了承ください。▼劇場公開で真夜様の狂喜を見て救わなければ…と…


総合評価:9032/評価:7.94/連載:22話/更新日時:2026年10月09日(金) 10:30 小説情報

Jukebox Driver(作者:moti-)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

 オーディオ機器の個人製造販売を行う少年・シドと、その周辺人物のお話。


総合評価:1216/評価:8.52/連載:30話/更新日時:2026年10月10日(土) 18:30 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>