魔法少女まどか☆マギカ 〜「救世主」の名を持つ紅き騎士〜   作:Gセイバー

10 / 25
どうも!セイバーガンダムです!
今回は戦闘回です!
それではどうぞ!!


第10話

~魔女の結界探索中~

 

三人が最初に向かったのは昨日行ったショッピングモールの改装エリアだった。相変わらず照明が暗く、足元が見にくい。そこでマミがソウルジェムを取り出すと、ソウルジェムから黄色の光が明滅し始めた。

マミ「これが昨日の魔女が残していった魔力の痕跡。基本的に、魔女探しは足頼みよ。こうしてソウルジェムが捉える魔女の気配を辿って行くわけ」

 

 

 

さやか「意外と、地味ですね.....。」

 

 

 

さやかが小さい声で呟くと、マミはそうねと微笑んだ。

 

三人はショッピングモールを出て、魔女の痕跡を探し始めた。光の強さはあまり変わらず、それどころか光が弱くなっている。

 

 

晶「中々見つからないですね...。」

 

 

マミ「取り逃がしてから一晩経ってるから、足跡も薄くなってるのよ」

 

 

まどか「あの時、すぐに追いかけてたら....」

 

 

 

 後悔の混じった声でまどかが言うと、マミがまどかの方を振り向いて微笑んだ。

 

 

 

マミ「気にしなくていいの。仕留められたかもしれないけど、あなた達を放っておいてまで優先する事じゃなかったわ」

 

 

 

マミさんが笑って言ってくれた。マミさんの笑みは、お母さんみたいだ。だから安心ができる。こんな人がいてくれて良かった。

 

 

優しい言葉を掛けられ、まどかは自然に笑顔になる。

 

 

 

さやか「うん、やっぱりマミさんは正義の味方だ!」

 

 

 

さやかもその言葉に感動させられたのか、嬉しそうにそう叫んだが、次の瞬間その顔が怒りで染められる。

 

 

 

さやか「それに引き換え、あの転校生本当にムカつくなあ!」

 

 

マミ「まあ、あの子の事はともかく、今は昨日の魔女を見つけないと。犠牲者が出てからでは取り返しがつかないわ」

 

 

 

晶「でも、闇雲に探すのもどうでしょうか。魔女のいそうな場所に目星とかないんですか?」

 

 

 

このままぼやぼやしていたら、魔女による犠牲が出てしまうかもしれないと晶は心の中で思っていた。晶が聞くと、マミはこう説明する。

 

 

マミ「魔女の呪いの影響で、わりと多いのは交通事故や傷害事件よね。だから大きな道路や喧嘩が起きそうな歓楽街は、優先的にチェックしないと。あとは自殺に向いてそうな人気のない場所、それから病院とかに取りつかれると最悪よ。ただでさえ弱っている人達から生命力が吸い上げられるから、目も当てられない事になる」

 

 

 

 説明を終えたその時、マミの歩みが突然止まった。マミの目は自分の手の中のソウルジェムに向けられている。晶達がソウルジェムに目を向けると、ソウルジェムの光の明滅がさっきより強くなっていた。

マミ「かなり強い魔力の波動だわ。近いかも」

 

 

 

聞こえてくる声が厳しくなっている。ソウルジェムの光に導かれるように、四人は歩き続けた。

 

 やがて四人がたどりついたのは廃ビルだった。不穏な空気が入口から漂っていた

 

 

 

 

 

マミ「間違いない、ここよ……」

 

 

さやかが頭上を見上げた時

 

 

さやか「ま…マミさん、あれ!」

 

 

と大きな声で言った。

 

他の三人も頭上を見上げてみると、ビルの屋上に会社員の格好をした短髪の女性が立っていた。

 

 

しかもその女性がビルの屋上から足を踏み出し....真っ逆さまに落下した。

 

 

晶「あっ!?」

 

 

 

まどか「き…きゃあああッ!」

 

まどかが叫ぶと同時に、マミが前に勢いよく駆け出して黄色の光に包まれる。その光が消えると、彼女は昨日見た黄色の衣装を身にまとう魔法少女の姿に変身していた。

 

 そして衣装と同じ黄色のリボンを数本生み出し、そのリボンを網のようにして女性の体をゆっくりと受け止める。女性を地面に降ろし、首筋を見る。女性の首には不気味な紋章が浮かび上がっていた。

 

マミ「魔女の口づけ…やっぱりね。」

 

 

 

 

晶「魔女の口づけ?」

 

 

 

放たれた言葉を晶が繰り返し言うと、マミが説明する。

 

 

 

マミ「魔女のターゲットとなった人間に現れる印ね。これを受けた人間は、自らを滅ぼすような行動に出るのよ」

 

 

 

 

 

怯えているまどかが、マミに尋ねた。

 

 

 

まどか「そ、その人は……?」

 

 

 

マミ「大丈夫。気を失ってるだけ。行くわよ!」

 

 

一番先にマミが廃ビルに突入し、その後を晶が追い、まどかとさやかが二人の後を慌てて追いかける。

 

 

 

ビルの中に入ると同時、奇妙なものが一同の目に飛び込んできた。それは入口のすぐ前にある階段の上に浮かんでいた。

 

 

 

一同の目に飛び込んできたのは、女性の首に浮かび上がっていた紋章————マミが『魔女の口づけ』と呼んでいたものだ。だが女性の首元に浮かび上がっていた紋章とは違い、人がすっぽりと入れそうなほどの大きさがある。紋章は不気味に黒く輝き、まるで四人を二度と帰れない世界へ手招きしているようだった。

 

 

 

マミ「今日こそ逃がさないわよ...」

 

 

 

 強気な笑みを浮かべて呟くと、マミはさやかのバットを軽く握る。バットが黄色の光に包まれながら変形し、光が収まるとバットは白く可愛らしいデザインになっていた。

 

 

 

マミ「気休めだけど、これで身を護る程度の役には立つわ。絶対に私のそばを離れないで」

 

 

さやか、まどか「は、はい!」

 

 

 

 

晶「僕も手伝います、マミさん。」

 

マミ「ありがとう、でも無理はしないでね。」

 

 

晶「はい、」

 

 

彼もジェムを取り出す。そしてマミと同じように光に包まれ、紅き装甲を身に纏う。セイバーに変身を終え、前準備が完了した。

 

 

 

そして四人は勢いよく紋章に飛び込んだ。四人を飲みこんだ紋章はたちまち消えてしまった。

 

そして、紋章が消えた場所を。暁美ほむらがじっと見ていた。

 

 

 

 

 

紋章の先の世界は、先日晶達が迷いこんだ世界と同じだった。奇妙な色をした蝶が舞い、毛玉にカイゼル髭をつけた形をした使い魔や、白い不気味な体にカイゼル髭といくつかの目、その背中に蝶の羽がついた使い魔が蠢いている。まるで悪夢のように不気味な世界に、まどかはさやかの後ろに隠れる。

 

 

 

四人はその世界をまっすぐ進んでいく。途中で魔女の使い魔に襲われるが、マミは銀色のマスケット銃をどこからか取り出し、使い魔に向かって銃弾を放つ。

 

 

 

セイバーはバルカンで牽制をした。接近してきた使い魔はシールドを振りかぶり、打突させる。しかしまどか達の方に使い魔が寄ってくる。その使い魔を目掛けてサーベルを投げる。サーベルは使い魔を貫ぬいた。

 

さやか「わわ、く、来んな!」

 

 

 二人に負けじとさやかはバットを振り回して使い魔達が近づくのを防ぐ。まどかはさやかから離れず、一人震えている。

 

その時マミが声を掛ける

 

マミ「どう?怖い?」

 

 

さやか「なっ、なっ、なっ、何てことねーって!」

 

恐怖を隠すようにさやかが叫ぶ。

 

 

セイバーは使い魔をまどか達に近づかせないよう対処していた。

 

 

次に素手で使い魔を掴み、別の個体に向かって投げる。相手に隙が出来た瞬間、ビームライフルで二体とも仕留める。

 

 

キュゥべえ「頑張って! もうすぐ結界の最深部だ!」

 

 

キュゥべえの声が四人の耳に響く。使い魔が四人の前に立ちふさがるが、マミは銃を複数召喚し、セイバーはビームライフルを向け、数発放ち吹き飛ばす。

 

使い魔の後ろのあった扉が次々と開け放たれていき、その扉の先には巨大なドーム状の空間が広がっていた。

 

 

 

その空間の中央には、醜い巨大な魔女がいた。頭部のような場所には赤い薔薇の花が咲いており、暗緑色の粘液のようなものが垂れている。不気味な形をした胴体には蝶の羽がついており、下部には触手がある。

 

 

 

…うわぁキモいなあの魔女。そう思ってたら少し似た感想を美樹さんが言った。

 

 

さやか「うわぁ、グロい…。」

 

まどか「あんなのと…戦うんですか?」

 

鹿目さんが声を震わせながら言うとマミさんが微笑みながらこう言う。

 

マミ「大丈夫…負けるもんですか。」

 

強気な口調で言うと、さやかのバットを持ち地面に突き立てる。するとマミと三人の間に光のリボンの壁が形成された。するとマミに向かって晶が声を掛ける

 

晶「マミさん、俺も手伝います。二対一なら効率がいいと思うので」

 

マミ「ええ、ありがとう。行くわよ!」

 

 

マミが飛び降りた後、セイバーもそれに続いて飛び降りる。

 

地面に着地すると、マミは足元にいた使い魔の一帯を踏みつぶす。

 

 

それで自らの薔薇園に踏み込んできた侵入者に気が付いたのか、魔女が首をマミとセイバーに向ける。

 

 

晶「マミさん、俺は空中から攻めます。」

 

マミ「わかったわ。お願いね、涼風君。」

 

 

セイバーはスラスタを吹かせ、宙に浮く。マミはスカートを裾を少し上げると、マスケット銃が二丁召喚され、戦闘準備が完了した。

 

 

 

 先手を打ったのは魔女の方からだった。巨大な椅子をマミに飛ばすが、椅子をよけながらマミはマスケット銃の狙いを椅子に定め破壊する。椅子を破壊すると帽子を取り、その腕を振るうと、無数のマスケット銃が地面にいくつも現れる。マミはその内の一丁のマスケット銃を持つとゲルトルートに撃ち、マスケット銃を捨て、また新たに銃を手にして撃つ、という事を繰り返す。それに劣らず、セイバーも手持ちのビームライフルを魔女に向けて何発も発射した。

 

 

その攻撃を背中の蝶の羽でゲルトルートは次々とかわす。

 

 

 

攻撃を繰り返していたマミはやがてある異変に気付く。

 

いつの間にか使い魔達がマミの足元に集まっていたのだ。使い魔達は合体すると黒い蔦のようなものに変化し、マミに巻きつく。反撃するようにマミは銃を放つが、銃弾は蔦を外れ地面にめり込む。その蔦はマミを壁に勢いよく叩き付け、ついには彼女の体を逆さに吊り上げた。

 

 

まどか「マミさん!」

 

 

晶「っ!」

 

 

マミ「...!」

 

 

 

 

まどかが悲鳴のような声を上げるがだが、逆さになっているマミはいつもと変わらない優しい笑みを二人に向けた。

 

マミ「大丈夫。未来の後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね!」

 

 

 

 力強い声で言い放つと同時、弾丸がめり込んだいくつもの穴から黄色いリボンが現れ、地面にあった薔薇を散らす。次々と散ってゆく薔薇を見て魔女は慌てた様に体を震わし、使い魔達もリボンの周りでおたおたと動き回る。

 

マミ「惜しかったわね」

 

 

 マミが胸のリボンを取るとリボンがマミを拘束していた蔦を切断し、マミは地面へ着地した。

 

 

しかし次の瞬間、目標を変えたのか左右から多数の長い蔦がセイバーの元に迫ってくる。

 

 

マミ「っ!涼風君!」

 

晶「!」

 

 

 

蔦が当たる直前、セイバーはまるで戦闘機の様な姿、MA形態に変形し、圧倒的な速度で、多数の蔦を回避した。その光景にマミは感心する。一方まどか達は呆気に取られながらこう呟く。

 

 

まどか、さやか「「すごい...」」

 

 

セイバー特有のスピードを活かし、多数の茨の猛攻を掻い潜る。そして魔女の背後を取った。再びMS形態に変形した後、ビームライフルをアタッチメントにマウントさせ、ビームサーベルを抜刀。背中に付いている羽を切り裂く。

 

 

魔女は羽を切り裂かれた痛みに叫ぶ。しかし、紅き騎士はお構い無しにもう一方の羽も切断した。そして俺はマミさんにこう叫ぶ。

 

晶「マミさん、今です!」

 

 

マミ「Ok!決めるわ。」

 

 

言った瞬間に下からリボンが出てくる。体を震わしている魔女の隙を突くように、無数のリボンが魔女の体を縛る。

 

リボンがマミの腕の中で大砲のような巨大な銃に変化し、魔女に狙いをつける。

 

 

マミ「これで終わりよ!! ティロ・フィナーレ!」

 

 

銃口から巨大な光弾が放たれ、魔女に直撃する。撃ち抜かれた魔女は、光の粒子となって消滅した。魔女がいた場所に何か小さな物が落下し、同時にマミも華麗に着地し紅茶を飲むと、空中にいるセイバーと戦いを眺めていた二人に柔らかく微笑んだ。

 

 

 

 

 

 




ここまでです!
次回もお楽しみに〜!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。