地球連邦軍所属第900艦隊の戦い 作:提督兼指揮官兼トレーナー
最初だけ2作投稿します。
2204年、某日
「彼らが出撃して1週間。果たして本当に彼らで大丈夫なのかね?」
地球連邦軍司令部で幹部達が話し合っている。
「艦艇だけみりゃあまぁ大丈夫だろ。」
「本当か?、新型の駆逐艦の建造が間に合わなかったからって補助艦は金剛型とムラサメ型の改良型しか持っていかなかったんだぞ?」
「いや、それより主力艦だよ。イギリスで設計されてたっていう新型主力戦艦のデータを元に作った高速戦艦<播磨>を主軸とした戦艦部隊、ドレッドノート級の改型として提案されていた戦闘空母、ガミラスからの譲渡艦。あの連中を止められるとしたら物量ゴリ押しでやってなんとかBBB戦隊ぐらいだろ?」
「どうかなぁ……、なんせ提督とそのまわりの人間がなぁ……」
「君たちはあの艦隊の実力を軽視するのかね?」
「と、藤堂長官!!」
司令部で行われていた雑談を止めたのは藤堂平九郎、その人だった。
「彼ら第900艦隊は、現時点で地球連邦軍の中でも最高の戦力を持っている。尤も、表向きは実験艦隊となっているがな。それで……、人事についても当人たちの実力を判断した上で、十分に検討を重ねたものとなっている。司令官の多元 実中将を初めとする優秀な指揮官、平河 結弦艦長を主軸とする技術者達。いずれも我が軍の中には今までにない存在だ。その出自はともかく、それだけで適性を判断することがあってはならん。」
「し、しかし!」
「しかしもヘチマ無い!!、貴様らは司令部の決定に逆らう気か!!」
「せ、芹沢副長官!」
さすがに不満を漏らしていた幹部達も芹沢の一喝に引き下がるしかない。
「藤堂長官、ところで第900艦隊からの通信は?」
「さっきあったところだ。<我これより指定宙域に向かいワープし、ガトランティス残存勢力掃討へ向かう>との事だ。」
「了解しました。しかし……」
「不安なのかね?」
「ええ」
「信じようではないか、彼らを。時間断層無き今、防衛計画は波動砲一辺倒の艦隊から変化している。その中で航空、宙雷、砲撃を組み合わせた立体的戦術を持つ彼らは新時代を切り開く存在になるかもしれん。」
「長官……」
「君もあの艦隊を見ただろう?、拡散波動砲だけに固まった我が軍には考えもつかない艦艇と戦術を」
「長官がそこまでおっしゃるのなら。」
この後芹沢と藤堂はそのまま司令室に入り、第900艦隊の戦闘経過を確認することとなる。
地球連邦軍所属第900艦隊
表向きは実験艦隊となっているが、その実態は地球連邦軍の中でも有数の長期間の航海、任務に対応可能な艦隊で、その規模もかなり大きい。司令官は中将であり、艦隊司令官と旗艦「播磨」の艦長も兼ねている。
(とまぁ表向きの話をしたが、実態は時間断層放棄による戦力への不安を覚える一部派閥と軍縮を望む市民感情の両方を抑え、かつとある事象をかつての時間断層のように大っぴらにさせないことを目的として作り、所属艦も時間断層から無限に吐き出されてしまい活用しようがない船、作ったはいいものの、就役前に使えなくなった船、新しく開発したいものの、テストなどを表立って出来ない一部旧大国の意向を組んだ新型艦、かつての敵国、今の同盟国からもらったはいいものの、ドックの肥やしになっていた船、いい加減追い出したかった旧式艦、という色々あるやつらに僅かばかりの新型艦を混ぜた寄せ集めというのが実態である。)
艦隊陣容
前衛艦隊(旗艦壱岐)
超弩級航宙戦艦×1
防御戦艦×4
艦艇
超弩級航宙戦艦「壱岐」
ガミラスからガトランティス戦役前に供与(という名の在庫処分)されたゼルグート級、大型艦艇の運用方針が合わず、地球連邦は運用する気もなく放置していた。これを第900艦隊所属の技術者が改造し、重装甲と高い砲戦火力を持つ航宙戦艦に仕立てあげた。艦長は腰堀 優名大佐
諸元表
全長 730m
機関 地球製波動機関
武装 試製48サンチ4連装陽電子衝撃砲×7基、20.3サンチ収束圧縮型衝撃波砲塔×4基、空間魚雷発射管×20門(配置はほぼ変わらず)、12.7サンチ高射砲×12基(両舷6基ずつ)
改ドレッドノート級防御戦艦
時間断層から大量に吐き出されたドレッドノート級に対して、銀河のコスモリバースの研究などを生かした上で、ドレッドノート級の防御を大幅に上げた艦艇。高い防衛力を誇る、尚、当艦隊の所属艦全ては長距離航海に備えた居住性の改善を行っている。
同型艦4隻
「三笠」「厳島」「松島」「天橋立」
諸元表
全長 250 m
全幅 80m(両舷約500mm分強化ビーム装甲あり)
全高 99.0 m
主機 次元波動エンジン×1基
補機 ケルビンインパルスエンジン×2基
乗員 約90名
武装 30.5センチ三連装重装甲型収束圧縮型衝撃波砲塔×3基、艦首魚雷発射管×6門、艦尾魚雷発射管×4門、12.7cm連装高角光線砲×8基
搭載機・搭載艇
1式空間戦闘攻撃〈コスモタイガーII〉×5機
内火艇×2隻
その他 波動共鳴導波装置、各魚雷発射管から試作波動防壁弾が発射可能
2個宙雷戦隊(下記は1個宙雷戦隊)
金剛改三型戦艦×2
村雨改二型巡洋艦×4
艦艇
金剛改三型戦艦
金剛型戦艦の波動エンジン搭載型にさらなる改良を施し、高速で動き回りつつ、敵補助艦(主力艦以外)を打ち破るという思想を体現した艦艇。艦首魚雷の運用次第では大型艦キラーにもなれる。エンジンノズルの改良で元の快速性に磨きがかかった。
諸元表
全長 202m
主機 波動エンジン
武装 46サンチ艦首陽電子衝撃砲×1基、28cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×4基(うち一基は艦橋併設)、その他武装配置は改型に共通。
同型艦「吹雪」「白雪」「初雪」「深雪」
艦長はそれぞれ 亜麻雪 吹(すい)、亜麻雪 白音(しおん)、亜麻雪 初華(ういか)、亜麻雪 深亜(みあ)
村雨改ニ型巡洋艦
村雨改型巡洋艦に砲身付きの砲塔を備え付け、金剛改三型同様の改装を受けたタイプ。やはりこちらも金剛改三型と同じ役割を期待されている。
諸元表
全長 152m
主機 波動エンジン
武装 28サンチ艦首陽電子衝撃砲×一門、20.3cm連装収束圧縮型衝撃波砲塔×4基、それ以外は村雨改型に共通
同型艦「春雨」「秋雨」「時雨」「氷雨」「冷雨」
「風雨」「涼雨」「霧雨」
主力艦隊
旗艦「播磨」
戦艦「讃岐」「阿波」「土佐」「伊予」
装甲巡洋艦 「八雲」「吾妻」
艦艇
高速戦艦「播磨」
イギリスで設計段階にあったPOW級戦艦を第900艦隊技術者が魔改造、発展させた言われている事実上の新型艦。計画より大型化させたことにより、機動性が落ちると思われていたものの、元の設計の優秀性と、建造にあたった技術者達の卓越した技術によって、大型化のメリットを最大限に引き出しつつ、高速性も担保されることとなった。主砲となる48cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔は、高い射撃レートを誇りながらも高貫徹かつ、抗堪性を有しており、高速戦艦の武装として相応しいものとなっている。艦橋部は指揮のためにアンテナなどが設置されてはいるものの、重装甲化が施され、生存性を高めており、前線指揮の効率と地球連邦軍では希少となってしまった高級士官の生存性の向上を狙ったものとなっている。また、ガトランティス戦役にてイーターIによる特攻を受け、多数の艦艇が撃沈されたことを受け、対空性能も向上させた。艦載機もヤマトを参考に多数搭載した結果、現段階で建造、或いは就役している艦艇の中でもトップクラスの性能となり、一部関係者からは英国版ヤマトとなっている。これだけ色々詰め込めばコストが上昇するものと見られていたが、これでも元ネタと建造費が大きく離れることはなく、優れた費用対効果を引き出せるとして、逆にオリジナルのはずのイギリスが欲したほどである。艦長は多元 実中将、艦隊司令も兼ねている。
諸元表
全長 420m
最大幅 80m
全高 110m
主機 波動エンジン
武装 艦首新型波動砲×1門、48cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×5基(前方3基、後方2基)、大型汎用VLS 32セル、近距離対空ミサイルランチャー×2基、艦首魚雷発射管×8門、艦尾魚雷発射管×6門、12.7cm連装高角光線砲×16基、近接防空用格納型投射機×4基、その他もろもろ
艦載機 60機(コスモタイガーII×50機、支援機等×10機)
戦艦「讃岐」「阿波」「土佐」「伊予」
名前から「四国艦」と呼ばれているが、アメリカで研究中の次世代型超弩級戦艦に影響を受けたとされている艦隊決戦向けの戦艦である。尚、この艦の性能についてはアメリカに送られており、アメリカが実際に建造する際の手がかりになったとの事。
諸元表
全長 370m
主機 波動エンジン
武装 艦首新型波動砲×1門、16インチ三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×5基、煙突型対空パルスレーザー×1基、艦首魚雷発射管×6門、艦尾魚雷発射管×6門、舷側12.7cm連装高角光線砲×16基
艦載機 コスモタイガーII×8機、支援機等6機
装甲巡洋艦 「八雲」「吾妻」
従来の巡洋艦とは全くの別物である新型艦。試作として建造が許可されたものの、周囲からは戦艦と呼ばれている。(何故か見た目が完結編の巡洋艦に近いが、これについては後ほど)
諸元表
全長 200m
主機 波動エンジン
武装 艦首新型波動砲×1門、28cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×3基、12.7cm連装高角光線砲×16基、艦首魚雷発射管×6門
機動部隊
旗艦「鳳翔」
空母「龍驤」
防空巡洋艦「妙高」「那智」「足柄」「羽黒」
艦艇
戦闘空母「鳳翔」「龍驤」
こちらも時間断層によって大量に吐き出されたドレッドノート級に対して改装を施すことで一定数の航空戦力を有する戦闘空母を開発した。艦長は「鳳翔」の艦長が多元 幸子大佐。「龍驤」が建御 雷華(たけみ らいか)大佐
諸元表
全長 333m
主機 波動エンジン
武装 艦首小型拡散波動砲×1門、30.5cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基、12.7cm連装副砲塔×2基、VLS 20セル、12.7cm連装高角光線砲×8基
艦載機 コスモタイガーII、支援機等×54機
三式物質空間移送機×1
防空巡洋艦「妙高」「那智」「足柄」「羽黒」
先程の装甲巡洋艦をベースに対空戦闘能力を向上させた防空巡洋艦、ただ、この艦だけの問題では無いのだが、ここまで様々な艦艇を建造してしまった結果、駆逐艦クラスの建造が出来ず、結果として第1世代艦や、第2世代艦の改良型を使わざるを得なくなったのは事実である。防空指揮艦は妙高となっている。
諸元表
全長 200m
主機 波動エンジン
武装 艦首新型波動砲×1門、25cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基、VLS 96セル(前方32セル、後方64セル)、六連装近接防空ミサイルランチャー×1基(前方)、24連装近接防空ミサイルランチャー×1基(後方)、12.7cm連装高角光線砲16基、艦首魚雷発射管×4門
支援艦隊
工作支援艦「明石」
宙防戦艦「見島」「沖島」
巡航型護衛艦「択捉」「歯舞」「色丹」「国後」
早期警戒管制艦「EP-101」「EP-102」
艦艇
工作支援艦「明石」
ガトランティス戦役後の際限のない時間断層による建造によって余ったのはドレッドノート級だけでなく、アンドロメダ級も同じだった。通常型のアンドロメダ級はそのまま使われたものが多いが、この「明石」のベースになった空母型アンドロメダは、ガトランティスの地球攻撃時に時間断層への攻撃によって破損したまま放棄されていた。それを引き取り、艦内の大半を巨大な艦内工場に仕立てあげたのが本艦である。アンバランスさは相変わらずだが、その巨体を生かした前線での重整備や、兵器製造などに活路が見いだせる。艦長は平河 結弦艦長。
諸元表
全長 490m
主機 アンドロメダと共通
武装 40.6cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基、艦首魚雷発射管×4門、対空パルスレーザー砲塔×8基、VLS 64セル
艦載機 コスモシーガル×15機
その他 大規模な艦内工場を保有、艦首に波動共鳴装置搭載
宙防戦艦「見島」「沖島」
こちらもガトランティス戦役前に供与されたメルトリア級巡洋戦艦、当初は有力視されていたものの、地球が波動砲艦隊構想へ舵を切ったため、宙に浮いてしまった。その後緊迫する戦線への投入を予定していたものの、放置していた上、改装を施していなかった都合上地球連邦軍では扱えず、かといってわざわざ返還するのも情勢がそれを許さず、結局放置したまま戦役が終わった。中身を地球仕様にするなど改修した上で編入された。
諸元表
メルトリア級巡洋戦艦と変わらないが、レーダー、操縦関係などが地球製に置き変わっている他、塗装も変更されている(紺と白)
軽巡洋艦「択捉」「歯舞」「色丹」「国後」
パトロール艦を長距離航海に向けて改装した艦艇。本当は新規開発したかったが時間が無かった。
諸元表
全長 200m
主機 波動エンジン
武装 小型波動砲一門、12.7cm連装砲×3基、両用魚雷発射管×4門、12.7cm連装高角光線砲×8基、四連装ミサイル発射機×2基
早期警戒管制艦「EP-101」「EP-102」
護衛艦を長距離航海、及び索敵と通信に特化させた艦艇。本当は以下略
諸元表
全長 120m
主機 波動エンジン
武装 7.6cm連装砲×3基、四連装ミサイル発射機×2基、12.7cm連装高角光線砲×8基
コメントお待ちしております。