地球連邦軍所属第900艦隊の戦い 作:提督兼指揮官兼トレーナー
第900艦隊初の実戦です。
艦隊編成に中の人の好みが含まれてますが、癖に刺さってくれれば幸いです
冥王星沖にて………
「大帝はこの世を去り、我がガトランティスはそのほとんどが死に絶えた。しかし、我らはここにいるのだ!、今こそガトランティスを復興し、我らに仇なす地球を滅ぼす!」
地球連邦軍側呼称ガトランティスE艦隊、自称新生白色彗星帝国正規軍と名乗る彼らは、ここ数日太陽系内にて、略奪や破壊行為に及んでいた。
地球連邦軍は何度か艦隊を派遣したものの、少数ながら、あの忌々しいイーターIがいることもあってか、やや及び腰であり、逃げられることもしばしばあった。
また、ガミラス帝国は滅びゆく母星の代わりとなる新しい星探しに忙しく、遠く離れた辺境の同盟国に割ける戦力は無かった。
そこで出番が回ってきたのが第900艦隊である。
「全機所定の位置で待機中。」
「作戦開始!」
「三式物質空間移送機、照射!」
各艦から発艦した戦闘機が一斉に転送される
ガトランティス艦隊
「先程の艦はまだ見つからんのか!」
「すばしっこいのか、逃げられました。」
「くっ……、まぁいい、とりあえずこのまま地球の船団を…「艦隊上方にワープアウト反応!!」
「何!?」
(脳内BGMとして或いはは別アプリで宇宙戦艦ヤマト2202より「運命の時」を流すと臨場感が溢れます)
「全機急降下!、目標は空母とメダルーサ級!、全機突撃!!」
4機の試作艦上戦闘機に率いられた航空隊がガトランティス艦隊の上方に突如出現し、持っている兵装の全てを叩きつける。
「試製波動カートリッジ式宙対艦ミサイル、全弾発射!!」
「対艦ミサイル発射!」
航空隊全機から放たれた対艦ミサイルがナスカ級とメダルーサ級に突き刺さる。
ミサイル攻撃を受けたナスカ級は飛行甲板を破壊されたため、艦載機の発艦が不可能になった。
そして、メダルーサ級はと言うと……
「旗艦轟沈!!」
「馬鹿な!、地球の艦載機攻撃では1度たりとも沈んだ事は無いぞ!」
如何に数が多くとも、さすがに巨体を撃沈する能力は今までの対艦ミサイルには無かった。
が、今回はあくまでも厄介なイーターIと艦載機さえ発艦できなくさせればよく、更には4機の試作艦上戦闘機にはその大型艦すら屠れるゲームチェンジャーが搭載されていた。
試製波動カートリッジ式宙対艦ミサイル
波動エネルギーを限界まで詰めた上で、量産に成功した反波動格子を弾頭後部に搭載。
弾着後、やや遅れて反応させることで、貫徹力と破壊力を両立させた超兵器。
だが、試作段階であったため、試作艦上戦闘機に各機2発ずつしか持っていなかった。
しかし、威力は抜群で、数発でカラクルム級も撃沈に至らせる大型艦キラー。
コストもそれなりにかかったが、そこは転生者、コスト低減に向けた取り組みを実践中との事。
そして、各機体から放たれた合計8発の対艦ミサイルは見事にメダルーサ級に命中し、爆沈。
これを受けたガトランティス艦隊は混乱し、指揮権の移譲などを含めた行動によって、せっかくの迎撃チャンスを逃すことになるのだが……
「あの忌々しい機体を叩き落とせ!」
そこは合理化が服を着ているガトランティスという所か、すぐに建て直し、艦隊の対空火器を向けてくる。
「全機所定の方向へ!」
攻撃を終えた航空隊は速やかに離脱、攻撃完了の報告は既に済ませた。
「敵航空隊の離脱方向に新たなるワープアウト反応多数!」
前衛艦隊、宙雷戦隊、主力艦隊が、扇形に広がりながらワープアウトする。
「全艦撃ち方始め!」
「艦首砲発射!!」
ワープ直後の統制射撃。収束圧縮型衝撃波砲塔は射程や速射性に優れており、さらに第900艦隊仕様のこの砲は、貫徹力や破壊力にも改良が加えられている。
もし、この艦隊を迎撃したのが通常のドレッドノート級とその他の艦艇だったら、ここまでボコボコにされるわけでもなく、逆に圧倒していた可能性もあった。
しかし、不幸にも、この艦隊は現状、地球連邦軍の中でも最先端……、いや、宇宙のほぼあらゆる知的生命体の中でも上位に立てる科学技術を持った上で、練度も相当なものだった。
金剛型に搭載された艦首陽電子コンデンサーは艦首砲を任意のタイミングで発射することを可能としており戦術の幅を広げている(尤も、チャージしたところで、1発撃つのが構造上の限界となってはいるのだが)これにより、改装されたとはいえ、長距離の打撃力に不安のあった金剛型も含めた開幕統制射撃が可能となった。
その効果は凄まじく、初手の開幕統制射撃だけでナスカ級は全滅し、雷撃型ラスコー級も全滅。ククルカン級も2割が撃沈という大戦果となる。
「全艦散開!」
前衛艦隊を除く艦艇が散開し、敵を半包囲する形を取りつつある。
艦隊内でも随一の機動性を誇る金剛型と村雨型はその速度を活かして敵艦隊後方に回り込む。
体勢を建て直す中で、ガトランティス艦隊が狙うのはそのまま砲撃を続ける前衛艦隊。
だが、この選択は凶と出る。
敵艦隊の中央に向けて陣取るのは、ガミラスでも重装甲として知られていたゼルグート級。その地球連邦軍仕様となった壱岐。
数々の改装の結果、正面装甲ならメダルーサ級の火炎直撃砲も耐える重装甲を手に入れ、波動防壁も含めた防御性能は、最早比類なきレベルに仕立て上がっている。
また、防御戦艦である改ドレッドノート級は両舷に増強された通常装甲と、他の艦艇に比べ長い波動防壁展開能力と、強靭さを兼ね備えた盾で、その装甲は速射性を優先したガトランティス艦艇が容易に破れるものでは無い。
更に………
「主砲、撃てぇ!」
48cm四連装ショックカノンは、従来の機関から大きく変更され、第900艦隊用波動エンジンを搭載していることにより、装備可能となった砲身付きのショックカノン。速射性を上げるための改良が時間的に間に合わず、既に基盤のあった48cmを採用したが、その代わりに速射性が上がった。
こうなると、ククルカン級ごときの主砲ではどうしようもない。
「おい、何をしてる、あのデカブツを早く沈めてしまえ!」
「無理です、こちらの砲撃が効きません!」
「ならば量子魚雷を……、グワッ!」
また一隻、ククルカン級が喰われる。
前衛艦隊は火力にものを言わせ、強引に敵艦隊を分断しようと試みていた………
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一方、宙雷戦隊は………
「全艦ランダム回避!、空間雷撃戦用意!!」
持ち前の機動力で素早く後ろを取り、ランダム回避をしつつ、十八番の雷撃戦に持ち込む。
もちろん、気づかない訳では無いので、回頭して応戦を試みるが、快速性故に目標は定まらず、金剛改三型の砲撃の餌食となる。
「お願い、当たってください!」
「当たれ!」
「深雪スペシャル!!」
もとより、幌筵泊地の頃に鍛えられた砲撃の腕前は相当なもので、それはたとえ兵器が変わり、戦場が宇宙に来たところで変わらない。
28cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔はドレッドノート級には劣るものの、ククルカン級を仕留めるには十分な火力であり、回頭が間に合わ無かったものからどんどん撃ち減らされていく。
無論、反撃の手もあるが、波動防壁の常時展開が可能になりつつある第900艦隊の宙雷戦隊には全く通用しない。
「VLS、ミサイル発射!!」
大量のミサイルを放つが、ククルカン級の防空火力に落とされる。
だが、それが目的
「艦首魚雷発射!!」
間髪入れずに放たれた空間魚雷が立て続けに命中してククルカン級を撃沈していく。
破壊力に劣るミサイルを囮に、高威力の空間魚雷を叩きつける。かつて北極海海戦にて、駆逐棲姫アップグレードタイプに対抗する戦術として、吹雪以下幌筵泊地の駆逐艦娘が得意としていた戦術が、ここでも役立つ形となった。
「我々もいくぞ!」
「吹雪に続け!」
村雨改三型も突撃し、28cmよりも速射性の高い20cm収束圧縮型衝撃波砲塔を射程に入ったところから撃ちまくり、空間魚雷で仕留める。
艦隊中央の分断を試みる前衛艦隊の支援を受けながら宙雷戦隊は敵艦隊後方を殲滅しつつあった。
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そして、主力艦隊はと言うと……
「敵艦隊上方、イーターらしき飛翔体!」
「どこを指向している?」
「本艦です!」
「全艦リンク、側面を狙って撃て」
イーターによる被害を知る多元達転生者は、これの迎撃方法も編み出していた。
そもそも、イーターが迎撃困難なのはその速度と前方投影面積が異常なまでに小さいことである。
だが、イーターの全長は135m。前から撃つのは困難でも、横からならどうにでもなる。
「土佐、伊予、データリンク完了!」
「攻撃始め!」
2隻のアリゾナ級(あ、言っちまった)の16inch三連装収束圧縮型衝撃波砲塔からショックカノンが放たれ、イーターを捉える。
「命中!、目標を撃墜!」
「良し!、そのまま目の前の駆逐艦に撃てぇ!」
ククルカン級に命中し爆沈する。
そして、旗艦である播磨に関しては………
「ウェポンズフリー!、撃ちまくれ!」
多元の指示で後部主砲も使った全力砲撃が行われている中で、魚雷なども使った全力攻撃が行われていた。
「あの戦艦はなんだ!?、こんな奴は今まで地球に無かったぞ!」
「弾幕が強すぎる。これでは……」
「くっ……、仕方ない、あの船を出せ」
「しかし、あれはまともに使える代物では……」
「いいから構わん!、最早勝ち目は無いのだ、1隻でも多く沈める!」
指示が出され、行動を開始したのは潜宙艦。
わずか4隻、魚雷発射管二門という悲しくなるほど貧弱な武装だが、亜空間から放てるという最大のメリットから、これまで秘匿されてきた。
だが、状況打破の切り札として、ようやく出番が回ってくることになったが………
「亜空間ソナーに感あり、次元潜航艦です。」
「数は?」
「4、魚雷発射体勢に入った模様。」
「迎撃用意、対潜型コスモハウンド発艦!」
艦底部のハッチが開き、2機のコスモハウンドが発艦していく。
ここで、幌筵流亜空間対潜攻撃を説明しよう。
・2機(1機でもいいが、失敗等を考慮)のコスモハウンドを発艦させ、亜空間ソナーに反応した目標付近で次元潜航モードに入る
・敵の次元潜航艦を発見したら、攻撃態勢に入る
・機体下部のウェポンベイから対潜魚雷を投下したらスタコラサッサ
「敵の潜水艦を発見!」
「ダメだ!」
お決まりのセリフも回収しつつ、亜空間へとコスモハウンドを向かわせる。
「敵潜水艦を捕捉!」
「魚雷発射!」
亜空間短魚雷が放たれ、潜宙艦目掛けて突き進む
「命中!、撃沈!」
「敵魚雷発射前に仕留めました!」
「良くやった!、今日は特別にビールをやる。」
喜ぶ第900艦隊とは別に、絶望が覆い被さるガトランティス艦隊。
「潜宙艦、全滅です。」
「馬鹿な、地球人ごときが、亜空間の艦艇に対抗出来るはずがない!!」
「敵戦艦の主砲がこちらを指向!」
「何!?」
敵旗艦を発見した「播磨」は主砲を向ける。
「回避だ!」
「間に合いません!」
「ウワアアアアアアアアアアアアア!!」
全弾命中。
この攻撃後、ガトランティス軍は目に見えて崩壊したことにより、全滅。
第900艦隊の損害は最大でも中破だった……
的が足りなくなったので、リメイク未登場のやつも出てきました。
人物紹介はまた今度やります。
次回はとある人物が出てきます