ソードアート・オンライン ~紺野夕里~   作: ふーみん

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 どうも、ヨシタカです。
 今回はオリキャラしかでませんが原作キャラもちゃんとでてきます。
 関西出身なので関西弁はおかしくないと思います。
 前書きって何かけばいいのかわかりませんね。
 アドバイスがあればお願いします。



Lost evening《迷子の夕》
第1話 始まり


 気がつくとオレは右手に片手剣を持ち草原にたっていた。

 

(…また、この夢か)

 

 オレは周囲を見渡すと三体のフレンジーボアに襲われている俺に似た少年を見つけた。

 

 俺は助けようとそいつの下に走りだしたがどれだけ走っても距離はいっこうに縮まることはなく、その間に少年はフレンジーボアを一体倒していたがHPはすでに赤色だった。

 

 俺はこのままでは間に合わないと思ったのか投擲スキルにより片手剣をフレンジーボアに投げつけた。

 

 しかし、片手剣はフレンジーボアに当たることはなく、少年の体に刺さった。しかし、少年は痛がることなくこちらに笑顔を向け、何かを言っていた。そして、ガラスのように砕けていった。

 

 次の瞬間、視界が真っ暗になり、次に立っていたのは明かりが壁際にある円形の大きめの部屋だった。俺の格好は赤と白の騎士服とマント、武器は片手棍に変わっていた。

 

 オレが前を見ると、巨大な槍が迫っていた。俺はそれに対抗するように片手棍単発ソードスキル《サイレント・ブロウ》を発動した。

 

 だが俺のソードスキルは発動が遅く、槍を弾くことは不可能で俺は貫かれるはずだった。しかし、貫かれたのはおれではなく一人の青年だった。青年は貫かれたまま、俺に何かを叫んできた。

 

 俺はその叫びに従うように片手棍を輝かせ、前に進んでいった。そして青年に向かって片手棍を振り抜こうとしていた。オレは全力で拒むがすでに俺は片手棍を振り抜いていた。

 

 次に見たのは自分の部屋の天井だった。

 

「……?」

 

 頬に違和感を感じ手をやると涙がでていた。オレは手についた涙を眺めていると乾いた笑いを溢した。

 

「はは、半年も経ったってのに何も変わってねーな」

 

 オレは一人愚痴るようにつぶやくと、布団からでて、久しぶりの学校への身仕度を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

夕里(ゆうり)、起きた?」

 

 丁度かばんの準備が終わった時、ドアの向こう側から姉ちゃんがオレを呼んだ。オレは「起きてるよ。着替えたらすぐ行く」と返し、姉ちゃんの「了解」という返事を聞き、右手を軽く振り下ろした。

 

「……」

 

 数秒固まったオレは頭を掻くとタンスから新品の制服を取り出し着替え終わると、リビングに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「やっときたわね。おはよう。ほら(こよみ)、おじさんにおはようは?」

 

「じぃ~、は~」

 

「ああ、はよう」

 

 リビングについたオレは朝のあいさつをすますと向かいには姉ちゃん、斜め前に1年とちょっとの甥っ子の暦が座っているという自分の定位置となった席に座り、テーブルの上を見た。

 

「お、今日は和食なんだ」

 

「夕里の高校生活初日だからね。朝くらいは好きなものにしようかと思って」

 

「…そういうのって普通晩飯にしない?」

 

「今日は夜遅いのよ。だから暦の面倒よろしくね」

 

「…はぁ、了解。いつも通り夕方に迎えに行くよ」

 

 オレはそう言うと暦の方を見た。すると暦と目が合い、暦は何を思ったのか「にひっ」と笑いながら右手を降り始めた。

 

「…姉ちゃん、暦は何をやっているのでしょうか?」

 

「何ってあんたのマネでしょ」

 

(やっぱしか~!オレ帰ってきてから何回やったんだよ!)

 

 オレが心の中で叫んでいると、考えていることが顔に出ていたのか姉ちゃんが呆れ顔を向けてきた。

 

「もうそろそろその癖直してくれないと暦も癖になっちゃいそうなんだけどな~」

 

「うっ……でも最近は結構しなくなったと思うんだけどな」

 

「まっ、そういうことにしときましょうか。そんなことより、出なくていいの?あんたぎりぎりに起きてきたのよ」

 

「へっ?」

 

 間抜けな声を出しながら時計を見ると、すでに8時を余裕で過ぎており、テーブルにはまだ食べかけの料理が並んでいた。

 

「やっべー!」

 

「あ~あ、初日から遅刻か~」

 

「ちこく~」

 

「まだ遅れてねーよ!」

 

 煽ってくる親子につっこみながら残っていた料理をすぐにたいらげ、かばんをひっつかみ、玄関に急いだ。

 

「じゃあ、行ってきます!ごちそうさま!」

 

 オレは扉を開いて外に出た。瞬間姉ちゃんシャツの襟を引っ張られ首を絞められた。

 

「ぐえっ…げほっ、げほっ……お前何すんねん!今遅刻しそうで急いでんねんけど!?」

 

「夕里、ホントにあの学校でよかったの?」

 

 焦りと怒りから文句をぶつけたが姉ちゃんは気にすることなく、いつになく真剣な声でよくわからないことを聞いてきた

 

「?」

 

「いや、何言ってんの?みたいな顔しないで。だから、SAO生還者(サバイバー)のための学校じゃなくて普通の学校でよかったの?」

 

 ああ、そういうこと

 

「……前にも言ったやん。オレは家から近いとこに通いたいねんって。それにその学校に行ったらみんなSAOにいたやつらやん。会いたいか会いたくないかでいえば会いたいねんけど、やっぱしちょっと距離を置きたいねん」

 

 オレの話を聞き終えると姉ちゃんは一言「……そう」とだけつぶやいた。

 

「じゃ、オレ行くわな。姉ちゃんも仕事遅れへんようにな」

 

 オレは姉ちゃんに背を向けると扉を開けて階段に向かって走り出した。後ろで姉ちゃんが「しゃべり方戻ってるよ!」と言ってきたのをうげっと思いながらオレはまだ慣れていない東京の街にくりだした。

 

 

 

 

 

 結局、学校には遅刻し、最悪の転校初日となった。




 学校に通い始めてから一ヶ月経ち、生活には慣れたがクラスメイトには馴れてないころ、オレは菊岡さんに呼び出され、バイトをしないかと言われる。これがオレがまたあの世界に飛び込む切っ掛けになるのだった。

次回 囚われの心
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