後半(過半)が大立ち回りになった。(そうしないと出番なくなる。)
夏休み、地味に大変だった。
明智さんに渡辺先輩の時のチケットしか買ってなかったのバレて、へそ曲げられたし。*1
その詫びで遊びに付き合ってると、襲撃*2されるし。
いやまあ、休日に誘ってもらえただけありがたいんだけど……
北山さんから喫茶店に誘われた。
九校戦のチケットの件は、北山さんも面白くなかったらしい。
夏休みには遊びに誘われたけど、嫌な感じ*3がして断っちゃったし。
正直、今回も嫌な感じはしてるんだけど……
流石に今回も断ると不味いよなぁ。
仲良くしてくれる相手を無下にはできないし。
そんな事考えながらボーッと歩いてたら、腕組まれました。
「北山サ N! 何を!」
「雫」
「へっ?」
「雫」
「……雫さん? これは一体どういうおつもりで?」
「いつもいつの間にか消えるから」
だって嫌な感じがするんだもん。
そんな状態で喫茶店に入ると、先客がいた。
首席の司波深雪、一位の司波達也、テロの時に会った千葉…エリカ?、残りは九校戦で見たな。
眼鏡の娘は違うか。
こっち見て驚いてる。そりゃそうだ。
千葉の表情がニヤニヤに変わった。これ揶揄われるやつだ。
他の女性陣も興味津々って感じだ。
……なるようになれ
弄られるかと思ったら、千葉が直ぐに退室した。
ガタイのいいレオンハート?もだ。
幹彦?ってのも札を弄ってるし。
何が起こってる?
探ってみ……
「雫さん…手を離して貰えるとありがたいのですが…」
「ダメ」
わー信用ないなー。
《コンペ当日》
重力魔法式核融合炉ねぇ。
確かに凄いけど、まだ完成ではない。
そんな物のために、あれだけの騒ぎがあった?
何かのおまけか?
あっ、発表終わった。
まあ、本職の人がどうにかするか。
ドォォン
爆発?!
年に何回あるのさ!
とりあえず扉に向かうか。
『パニックで圧死』ってのは知られてるだろうから不要だろうけど、念のため。*4
「ちょっと失礼しまーす」
っと
扉の側まで来たけど、開けるべきか… 止めとくべきか…
バン!
うわっ
やべっ 退いちゃったけど、銃持ちか。
背中を見せたら、刈るか。
今
「うっ」
「うっ」
騒ぎに紛れて移動してっと
「うっ」
「うっ」
ステージの方が騒がしいな。
「聞いているのか! 早くしろぉ!」
ドッ
まずい 間に合わない
………何あれ
勢いを流すでもなく、受け止めるでもない。
まるで何もないのに掴んでる振りしてるみたいだ。
そもそも弾丸の体積どこ行った?
あの口径4発掴んで、拳のサイズ変わってないんだけど………
あっ手を開いた。粉散った。
………どのみち体積足らないんだけど。
腕切った。派手に殴った。
妹さんが駆け寄って、血を落としてる?
まずするのそれ?
残りの侵入者は担当の人達が取り押さえた。
よかった。
司波達也? 心配するだけ無駄だな。
わけわからん。
それよりも会場の混乱だ。
出しゃばるべきか… ? 新会長達が何か話してる?
何か使った。
これは…なんだ?
『私は第一高校前生徒会長〜』
さすがは十師族。
よく分からないが、北山さんと一緒に司波達也と同行することになったが……
互いに殺す事への躊躇無しか……
嫌になるな。
「凄いな」
自分達とは違い、魔法を使わずに敵を倒した山木に驚嘆するが、
山木の表情は苦々しい。
「この程度、無血とはいかなくとも不殺でどうにか出来ない時点で論外だ。
こんな様じゃ誇れない」
一高の面々はあまりの条件に絶句した。
「それは無理だろ」
「……出来そうな人達を知っている」
僅かに見せたのは憧れだろうか。直ぐに険しい表情に戻った。
「陽動になるかは分からないが、別で動く。
そっちも気をつけて」
「待て」
山木は耳を貸さず別方向に向かって行った。
横浜の街を直立戦車が蹂躙している。
港もビル街も多くの戦車が走っている。
その戦車はコンペ会場付近に近づいていた。
走行していると、非常用下部ハッチから、コツン、と音がした。
何事か、と覗き込むと、ドン、と言う音と同時に意識が消えた。
その戦車から下部ハッチであった物と操縦者であった者が落ちると、底面に張り付いていた者が入り込んだ。
その車両は止まると、元来た道を引き返して行った。
《戦車隊隊員side》
『裏切り者が出た』
通信を聞いた時は信じられなかった。
劣勢であれば命惜しさに裏切る者もいるだろう。
しかし、こんなタイミングで裏切る理由など無い。
今は信じる他無い。
目の前で多くの味方が同型機に撃破されているのだ。
ある者は操縦席を切り裂かれ、ある者は燃料タンクを爆破炎上され、ある者は走行不能にされ炎上する車両の下敷きになっている。
しかし、彼らの奮戦も無駄ではない。
ヤツの残弾は既に尽き、アームも破損、燃料タンクからはボトボト滴れている。
ヤツはそれでもこちらへ走ってくる。
神風というやつだろう。この国の人間は追い詰めると自爆をするらしい。
それに付き合うつもりは無い。
俺たちはヤツに銃撃を浴びせた。
ヤツはあっけなく爆発し、吹き飛んだ。
それまでは妙な機動で弾を避けてたが、真っ直ぐ突っ込んでくるだけとは。
追い詰められればそんなものか。
しかし、この先を進むのは難しいか。
別のルートを進むか。
ん?
後ろの奴、こっちに銃口を向けてやがる。
まったく。危ないったらありゃし
《side out》
目の前の車両に銃弾を叩き込むと呟く。
「性能は把握できた。ペースを上げるか」
大亜連合の艦橋では混乱が生じていた。
「出撃中の戦車隊の損耗率、5割に達しました……」
「どうなっている! 件のヤツは倒したのではなかったのか!」
「撃破の報告は何度も上がっています。しかし、未だに被害が出続けています」
「指揮車両からの通信です」
「繋げ」
『愚かなる者達よ。』
「子どもか?」
『何も知らなければ判断出来まい。故に宣言する。
その証は既に示した。
速やかに降伏せよ。
我らは防人。この国を守護する者なり』
撤退を決定した船は早急に立ち去ろうとしていた。
それを追いかけるように走行する3台の直立戦車がいた。
攻撃したところで届くはずがない。
船員は馬鹿にしたように見ていると、先頭車両が転落・転倒し、後続がそのまま続こうとしていた。
船員達は馬鹿の行く末を嗤いながら見ている。
2台目が1台目の上に乗った瞬間、双方の足が伸び、2台目が飛び上がった。
驚きはすれど、大した事は無い。そう思った瞬間、1台目が盛大に爆発し、2台目を吹き飛ばした。
まさか……届くはずは無いが…。そう思った艦長は回避を指示。
更に距離が開いたことで、届く事など到底あり得ない。
2台目は海面に近づくと爆発した。
3台目が撃ったようだ。
何をしたかったのだろう。そう訝しみながらも、船は去って行くのであった。
否
何事も無い筈がなかった。
「スクリュー停止! 航行不能です!」
「何があった!」
「先程の車両の残骸が引っかかっているとの報告です」
「そんな馬鹿な…」
《戦車隊隊員A side》
俺達は見捨てられたのか……
「うぐっ」
頭からの出血と両脚の欠損か……
もう死ぬのを待つだけか…
ガキガキ
「おい! 生きてるか!」
ん? ハッチが開いた。
「生きてはいるな。引っ張り出すぞ!」
なんなんだ、こいつは…
《side out》
戦車から助け出された男は、助け出した少年に応急処置をされていた。
「…おい、なんで俺を助ける」
少年は心底不思議そうな顔をした。
「誰かを助けるのに、理由が必要なのか?
面倒な生き方をしてるんだな」
「どうせなら…殺してくれれば……」
少年は顰めっ面で忠告する。
「それ、生きたいのに生きられない奴の前で言うなよ。
…よし。今できる事はした。
悪いが長話出来るほど暇じゃないんだ。お仲間連れて来るから大人しく待ってろ」
そう言うと少年は別のスクラップとなった元戦車に向かっていった。
無茶するな。とお医者さんに怒られました。
ちょっと手に火傷*5したり、頬が切れたり*6、打撲したり*7しただけで無茶ってほどじゃ……………いや、無茶だな。
触れたら即死の化け物や世界を滅ぼせる連中と比較しちゃダメか。
「あの〜 明智さん、雫さん、そろそろ許してはくれませんか…?」
「ふーん、雫のことは雫って呼ぶんだ」
「うぐっ エイミィさん…許してくれませんか?」
「……反省してる?」
「反省してます」
「なら、よろしい」
ふう、許された。………
「……雫さん、そのジトーとした目はなんでしょうか?」
「『反省してるけど次も同じことやる』ってやつだよね」
ギクッ
「九校戦の時も怪我したよね。観客だったのに」
「そういえば、確かに」
ジト目が増えた……。
「アイツ、今日は北山さんとかよ」
「女を取っ替え引っ換えしやがって」
周囲からの怨念が凄い。
登下校の時に、北山さんか明智さんのどちらかが必ず腕組んでるから当然なんだけど。
「雫さん、そろそろ止めません?」
「止めない。面白いし」
聞こえてますが……
あっこれ聞こえさせた上で面白がってるやつだ。
「ヒューヒュー 愛されてるねー」
千葉のヤツ…!…西城との件蒸し返してやろうか
「そっ ウひッ! 雫さん!ひっつき過ぎでは?!」
「気のせい」
体温がが 柔らかい感触ががががが
……そのうち刺されるな
・英美゠アメリア゠ゴールディ゠明智及び北山雫との関係
入学編の時に自分達が話しかけてオドオドしてたのが面白くて、関係が続いていた。
面白い友達辺りの認識。
・横浜事変時の行動
1 歩兵を襲い、ハイパワーライフルを強奪。
2 戦車のハッチを破壊して、戦車を奪う。
3 歩兵を撃ったり跳ねたりしながら、戦車を襲撃
4 弾が尽きたら突進させて乗り捨て
以後、1〜4を繰り返す
・船に対してやった事
ボロボロの3台を用意
1号車 縄などスクリューに絡みそうな物を搭載 投げ縄役
2号車 弾薬など爆発物を搭載 踏み台役
3号車 1号車を爆散させる分の弾
1と2の足展開で持ち上げつつ、2の自爆で1を飛ばす。
更に1を爆破すれば、破片と中身は届く。
破片が重しとなって沈み、スクリューに絡む。
航行不能になる。
(これはミスっても問題なし、船を破損しなければ良し)
(ミスった場合、ただの阿呆な曲芸)
(初期案の只の跳躍よりかは届くと思う)