魔法科高校のモブ   作:人見知り

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来訪者編その2

文字数的に3分割した真ん中。中身薄い。

続きは明日投稿予定。



来訪者編Ⅱ

 

その日の夜、山木の端末に連絡が入った。

 

(ここか、連絡にあった場所は…… あれか?)

 

その視線の先では、覆面を仮面の人物が追っていた。

 

(こっちに追い込むつもりか……)

 

呼ばれた理由をそう解釈すると、覆面に正面から向かって行った。

 

 

「お待たせ。一本借りるよ」

そう言うと、仮面の人物が投擲したナイフの一本を覆面の影に放った。

 

「……!」

 

覆面は新たな敵を迎え討とうとするが、何故か体が動かない。

影縫い

 バスッ

破裂音と共に覆面に何かが当たった。

 

 

発射された方を見ると、陰から拳銃を持った司波達也が現れた。

 

「(覆面に気を取られ過ぎたか……)司波、それはマナー違反だ。

一言無いと、不和を招く」

「そうか。それはすまなかった」

 

 ドス

2人が話していると仮面の人物が覆面を射殺した。

 

「ちょっと待ってて」

山木は懐から割り箸を取り出すと、遺体の心臓に突き刺した。

 

「何をやっているんだ?」

 

「ん? あぁ、吸血鬼だっていうから念のため木で刺しとこうと思って。動かれても困るし。

ほら、聖書の一文とか刻んでるの。効きそうでしょ?

 

それはそうと、目的の擦り合わせといこう」

 

 

 


 


 

 

《翌日 学校》

 

「と、いう訳で"対象の殺害"及び"遺体はスターズが回収"の2点さえ確約してもらえるのなら、妨害を中止する。

情報をここの面々に収めるなら、共有も可。

と話をつけて来ました」

 

全員の顔が険しいな?

 

「山木君。貴方はUSNA軍と繋がっていたのですか」

 

ああ、そういう。

「いいえ、七草先輩。数日前に偶々パラサイトとの交戦を目撃してからの縁ですね。

シリウス少佐にはちょっとした貸しもあって、なんとかお話できた感じです。

ねー、千葉さん*1

 

「そ、それでなんでこっちが譲歩しないといけないのよ」

 

「そりぁ、戦略級とはいえ宮仕だよ?

指揮権はあっても、たいした決定権は持てないでしょ。ここの面々とは違って。

部下の今後や派閥争いを考えたら十分だと思うけど?」

 

「何故わざわざ協力を取り付けて来た」

 

十文字先輩は厳つい上に、表情固くて怖いな。

 

「各勢力が無駄に消耗するのを防ぐため

ですね。

5人は確実に居ますし、もしかしたら増殖してるかもしれませんし」

 

「そうか。ご苦労だったな。決まったらお前に言えばいいのか?」

 

「はい。では、良いお返事をお待ちしています」

 

 


 


 

《翌日》

 

ここ数日、リーナさんから気狂いを見るような目で見られている山木です。

まぁ、毎度死体に棒を刺してるから当然なんだけど………

 

そうそう、元会長達とは"遺体1つは早い者勝ち"という事になった。

決定権の有無と効率を考慮してくれたみたいで良かった。

 

リーナさんも(嫌そうにしてたけど)了承してくれたし。

十文字先輩が怖いって脅かし過ぎたかな?

 

 

 

ん? 今走って行ったのは千葉?

このタイミングであの様子だと…パラサイトが来たのか?

急いだ方がいいな。

 

 


 

 

山木が先回りすると、そこにはリーナと見知らぬ少女がいた。

流れから真相を察した山木は、2人の間に現れた。

 

「ヒサ! どうして」

「……人と共に生きてくれないか?」

 

山木はリーナを一瞥すると少女へ問いかけ、手を差し伸べた。

 

その問いに反応しようとした少女は、顔の近くを手で払った。

 

(虫か? いないよな?)

そう思った直後、周囲に何かが広がった。

「これは……結界!?」

(結界? 吉田か)

 

 

少女の背後に迫る人影を見た山木は、千葉の刃を肩で受けた。

「うッ」

「なんで!」

 

「……頼む。これ以上、リーナの大切な人を奪わせないでくれ」

 

「……わたし」

少女がリーナの方を見て口を開こうとした時、

少女は凍りついた。

 

 

 


 

 

「山木、何で邪魔をしたの! アイツはレオを襲ったやつなのよ!」

「………」

 

千葉は激情のまま問い詰めるが、山木は不貞腐れたように無視をしている。

 

 

「山木、どうして庇った」

 

埒が開かないと判断した十文字が問うと、山木は嫌そうながらも口を開いた。

 

「…リーナさんの知り合いのようだったので、説得を試みていました。

あの場には、自分とリーナさんの他には彼女と共に来た方々だけだったので、

勝手ながらあの場の全員が殺しを望まないと判断しました。

もし失敗しても、直ぐこれだけの戦力が集まる状況なので、それ以上の被害が出る前に対処できると判断しました」

 

「それは」「危ない!」

 

突如、稲妻が降り注いだ。

 

 


 


 

《翌日》

 

千葉は非常に荒れていた。

「何なのよ!アイツは!」

「エリカちゃん、落ち着いて」

 

「怪我をしたままなのに余裕で避け続けるし、

アイツの攻撃はやたら警戒されるなんて!

私は割り箸以下なの!?」

 

 

 


 


 

 

《2月15日 バレンタイン翌日》

 

昨日は生きた心地がしなかった。

 

交友のあったエイミィさん、スバルさん、紅葉さん*2と、リーナさんの4人からチョコを貰えた。

男子からの嫉妬の凄いこと凄いこと。

 

更に千葉からも貰った*3のだ。

嫉妬が更にドーン!ってやつだ。

 

はっはっは  ……帰り道本当に怖かった

 

 

その場で手作りクッキーのお返しをして驚かれたのも良い思い出だ。

リーナさんがホワイトデーまでいる保証が無いから用意したんだけど、概ね好評のようで良かった良かった。

 

 

 

 

 

それはそうと、パラサイトの件が放置なのが気がかりだな。

 

校内の一件以降連絡無いし、目星を付けていた相手が消えてるし、面倒この上無い。

逃げただけならともかく、政治系ならどうしようもないな。

頼れるOTONAがいないと本当にお手上げだ。

 

 

……たまにはファミレス行くか。

*1
包帯の巻かれた腕を見せながら

*2
1人だけ苗字呼びは変だという事で許された

*3
何度も斬りかかった詫びと負けた気がする腹いせ

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