ギルドの酒場に戻ってきた4人と1匹
戻ってくるなり、酒場は大変な騒ぎになっていた。
人だかりの中心にはアクアの姿
「芸って物はね請われたからって何度もするものではないの!いいジョークは一度に限るって偉い人が言ってたわ!って、ちょっとカズマ! どこ行ってたのよ! って、その頬の傷と後ろの人は?」
人だかりを面倒臭そうに押しのけながらアクアはこよみんたちのもとにやってきた。
そしてカズマが説明するよりも早く、ダクネスがアクアに説明する。
「クリスはカズマにパンツを剥がれた上に金を毟られそうになって落ち込んでるだけだ。まぁカズハルにひっかかれ、カズハルがぱんつをーー」
「おおおいいいい、あんた何口走ってんだ!! 待てよ! 間違ってないけど、ほんと待て」
慌ててダクネスの説明を止めようとするが、第二、第三の追撃がカズマを襲う。
「カズマくんが、自分のぱんつの値段は自分で決めろ!提示する金額によっては我が家の家宝に奉られるって」
しくしく‥ と、わざとらしく泣きべそをかくクリス
「それを聞いてカズハルが怒っちゃって、カズマを引っ掻いちゃったんだよね」
「おい!待てよ! なんかアクアとめぐみん以外女性冒険者の目まで冷たいものになってるから!」
クリスがクスクスと笑い
「これくらいは逆襲させてね? それじゃ私はちょっと稼いでくるから」
そう言ってクリスは掲示板に向かった。
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「それでカズマは無事スキルを取得できたんですか?」
めぐみんのその言葉にカズマはニヤリと不敵に笑いめぐみんの右手を向ける。
「ちょ、ダメ、カズーー」
「スティーーーーーール」
こよみんは慌ててカズマを止めようとしたが、時既に遅し‥
握っていた‥
確実に‥
まごうことなき‥
そう、ぱんつである。
めぐみんの黒色のレースのぱんつ‥
年齢的には大人っぽい‥下着だ
「‥‥なんですか?レベルが上がってステータスが上がったから冒険者から変態にジョブチェンジしたんですか? ‥‥あの、スースーするので、ぱんつ返してください‥‥」
スカート裾を押さえて、頬を紅潮させる。
「あ、あれ? お、おかしーな、こんなはずじゃ‥‥ランダムで何かを奪い取るスキルのはずなのに!!」
カズマは慌ててめぐみんにぱんつを返すと、こよみんを見る。
「え? カズマ? え? なにその右手‥」
「流石に3度目はないはずだ! 汚名を返上するから協力してくれ! このスキルは本当にランダムなんだ!!」
「いや、嫌だよ!! 私に向けないでええええ」
「こよみん!行くぞ!!スティーーーーーール」
カズマの幸運値は非常に高い。
故に、平凡な場面に置いては男の欲望を素直に拾ってくる。
ピンチの場面ならば別の働き方をするのだろう。
握った‥‥
間違いなく‥
本日三人目の女の子のぱんつ‥
ピンク色の可愛らしい下着をカズマはしっかりと握り締めていた。
「いやああああああ」
こよみんはスカートの裾を押さえてうずくまってしまう。
「なんでだああああ」
いよいよ、カズマを見る周囲の女性たちの視線が冷たいものになって行く中、突然バンとテーブルが叩かれた。
その目はなぜか爛々と輝き
「やはり私の目に狂いはなかった! こんな幼なげな少女の下着を公衆の面前で次々と剥ぎ取るなんて、なんて言う鬼畜‥‥! 是非とも‥‥私をこのパーティに入れてほしい」
「いらない」
「んんっ!? く‥‥っ!」
カズマの即答に頬を赤てブルっと身を震わせた。
「‥‥黄昏よりもき昏もの‥血の流れより紅きもの‥」
こよみの周りに莫大な魔力が渦巻いて行く‥
周りが一瞬静寂に包まれ、すぐに大騒ぎになる。
「こよみん!? なにしてるんだ!! 詠唱やめろおおおおおお」
「なんと、かっこいい詠唱!?」
めぐみんの紅い目が輝きを増す。
カズハル慌ててカズマからこよみんぱんつを奪い返し、こよみんに届けるが‥‥完全にテンパっているこよみんの詠唱は止まらない。
「時の流れに埋もれし‥偉大な汝の名において‥」
止まらない詠唱‥集まる魔力‥
カズハルは慌ててぱんつを置き、ダッシュでどこかに行ってしまう。
「あ、カズハルっテメェー 逃げんな!」
「ちょ、ちょっと、ちょっとカズマさん!これどうすんの!? なんかヤバいんですけど‥こよみんも周りの魔力とんでもないことになってるんですけど!」
「わかってるよ! おい! こよみん! 落ち着け!!」
「我ここに 闇に誓わん。 我らが前に立ち塞がりし すべての愚かななものーーーー」
「そこまでだ」
1人の男が、こよみんの背後から手刀で首の後ろをトンッ叩き、こよみんの意識を奪う。
こよみんの詠唱が止まり、周りの緊張の糸が切れる。
「あんた‥誰だ?」
カズマが尋ねる。
「
「おおおおおおお」
「流石、詩葵さん!」
周りはこの男を知っているのか、歓声の声が上がる。
銀髪オッドアイ
エメラルドグリーンの右目
サファイアブルー左目
異世界には似つかわしくない、着流しで腰には白鞘の日本刀
明らかに転生者
「俺は、望月
「俺は、佐藤 和真。ありがとう。助かった」
「これに懲りたら、女性に窃盗は向けないことだな」
「お、おう」
「ルナ! 悪いがこよみんに下着履かせてやってくれ」
詩葵はギルドの受付嬢に指示を出し、ルナが下着を履かせると、詩葵はこよみんをお姫様抱っこでギルドを後にする。