そしてあの後ある契約を母親と交わし、
天界から出来る限り見張る事にした、
そしてその契約とは…
母「はぁ…?財産を全て
フッザケンじゃないわよ!」
アルス「ほう…では…
貴様の悪事を全て暴露しに行こうと思うのだが…
それでも構わぬか?」
母「はぁ?証拠はどこにあるのよ?証拠は?」
アルス「これを見よ。」
《ポチッ》
そう言いながら見せたのは一巡…
一つ前の地球で流行った
【スマートフォン】を母親に見せる
母「はぁ…?何これ…は?」
そして見せたのはこの母親がやった
悪事を纏めた動画だった。
母「い、いつから撮られてるの!?」
アルス「コレガ証拠よ、
暴露…しても構わないんだな?」
母「す、すみません…でした…
暴露だけはどうか…」
アルス「では…了承するな?」
母「します…しますよ…」
《ギリッ》
アルス「…下のやつもちゃんと見てるよな?」
母「はい…零を16歳まで育てる事、
遺産は零が継ぐ事、
零が16歳になったら警察署に行き、
自首する事…」
―
アルス「あれから約10年…
あの三人はちゃんとやれとるのか…?」
《ゴホッ》
あれから約9年…長いようで短い日を過ごし、
手を動かすのですら困難となっている我に
一通の手紙が届いた……
アルス「…フッ…後数ヶ月…か。」
《ピラッ》
届いたのは余命通告書…
余命は後数ヶ月ということが書かれた紙だった。
我は久しぶりに9年前に行ったあの街に向かった。
アルス「ほう…大分変わったな…この街も…」
《スタッ》
アルス「…なんか…髪の毛がカラフルな人が多いな…」
ここ数年でホントに変わった物がある、
それは髪を染めるという事、
赤や青、白や金など多種多様な
髪色を染めている人が街で溢れている。
そしてもう一つ変わった事は…
アルス「あれは…スマホ?」
我の持っているスマートフォンと
全く同じ容姿をした物を見つける、
多分一巡してもこれが生まれる運命だったのだなと
自己完結して、我はあそこに向かう事にした。
転移系の魔法は使う気力すら失っていて
使えないので自力で向かう。
約数時間…
零「おはよう。」
雪「ん、一緒に行こ。」
アルス「アヤツ等…9年前の…確か…」
アルス「林零と白咲雪
…だったかの?」
零「あ?」
雪「ん?」
―
後ろから声が聞こえ、振り向くと、
少し老けた男がそこに立っていた。
零「知り合いか?」
雪「ん?…知らない。」
零「…アンタは誰だ?俺達の名前を出していたが。」
《ジリッ》
アルス「我は…ゴホッ…」
《ゴホッ》
零「…(な、なんか何処かで見たような…
…駄目だ、全然思い出せない。)」
雪「…何処かで…あった?」
アルス「我はアルス、覚えては…多分居ないだろうな…ゲホッゴホッ…」
《ドサッ》
少し渋めの声でかなりの高身長、
それでいて顔も整っている男はアルスと名乗った後、
途端に倒れ小刻みに揺れだした、
恐らく痙攣しているのか?と思いながら、
何故俺達の名を言ったのか、
そもそも何故知っていたのか、
不思議に思いつつ、救急車を呼ぶ…事は出来ない、
何故なら金なしスマホ無し近所に仲の良い人居ない、
なのでいったん家に運ぶ事にした。