零「これ…は…アルス?」
不思議と名前が頭の中に出てくる、
姿も声も…
そして俺はある事を思い出した、
この男は…いやアルスは…
9年前…俺は…いや俺と雪は…
家族に虐待を受けていた、
それをアルスに助けられた事を、
何故忘れていたのか…
いや忘れていた訳では無かった…
どうやらあの時、アルスが記憶を消し、
虐待されていた時の記憶を改変して、
痣とかを全て消したようで
母親を真人間に変えようとしてくれていたらしい…
これを思い出した俺は、
母親のあれが全て演技だった事も知り、
何故あれを慕っていたのだ…と思う。
そして流れてきた記憶は天界で人を見守り、
物を手や空中から自在に出現、
作り出し、戦ったり、守ったり、
たまに娯楽に使ったり、色々な使い方をしている記憶が主に、そして最近の記憶が次に多い感じだった。
頭に膨大な数の情報が流れて頭が狂いそうになるが、
不思議と耐える事が出来た、それは今でも分からない。
そしてどんどんと数が少なくなっていく、
まるでダウンロード後半(?)のようだ。
ヤバい、物凄く頭がこんがらがる、
自分では無い記憶が入りまくって来るのもあるが、
普通に頭が痛い、
俺と別の男の記憶が混ざり合うように。
………
……………
零「…んあ…」
零「痛みが…引いた…?」
その痛みに耐える事#&&¥( 時間…痛みが突然引き、記憶も増えていなかった。)
最後に見た記憶は、創造する能力の発動だった。
零「…」
雪「れ、零…??」
《ポンッ》
雪「…!?…ッあ、頭が…な、
だ、誰かの記憶が…い、一瞬流れて…」
雪が零に触れた時にアルスという男の記憶がほんの少し流れた、一瞬触れた程度だったので自力で脱出出来たが、あのまま触れ続けていたら、脳が焼き切れていただろう…
雪「(…れ、零は大丈夫…なの…?)」
《スッ》
雪は触ろうとするが、
さっきの記憶が流れるのを怖がって
零に触れられなかった、
そしてそのうち…
雪「!!隕石が…!」
零が触れていた隕石が徐々に
零の体に入るかのように…
いや、取り込まれるように零の体に消えていく、
そして零が口を開く
零「…ア…」
雪「…!零!だ、大丈夫…?」
零「アルス………
あ、あぁ、大丈夫だ…それより…
俺達…ずっと助けられてた…みたいだ。」
雪「…え?」
零「…信じられないかもしれないが…」
そして零が話した言葉に衝撃を受けた。
何故なら零と雪の親族消失事件は全て両方の母親によって起こされていたという事、
ここらへんで人が居ない訳、
ホントの母親達は既に亡くなっている事を、
そして9年前に、
アルスが虐待等を止めてくれた、
そのお陰で私達は不自由なく育っていた事…
アルスは創造神であった事等…
信じられなかったが、
話が物凄く具体的で本当だと思った。
雪「そ、そう…この人が…零の親戚とか友達を…信じられない…」
零「…俺も信じられなかった…っ…
まさか…母親がヤクザと手を組んでたとは…」
《ギリッ》
零「そして…アルスの事も…」
雪「…アルス…さん…ずっと陰ながら私達を…」
雪「…ありがとう…」
零「…感謝しかないな…」
あれから数日が経った、あの後、
唐突に意識が朦朧とし、気が付くと家に居た、
雪と一緒に、それと一緒に昔のホントに忘れていた記憶も次第と思い出し、
その時仲が良かった友達とも再開もできた、
それに…今は亡き創造神アルス・ノヴァの能力の一つ、物を創造する力…
これを得たのは運命なのでは無いかと
今でも思うのだった―
零「…恥ずかし!!」
雪「?…どうしたの?」
零「あ、あぁ雪か、これなんだが。」
雪「?零が実際に体験した夢のような出来事…?」
《ペラッ》
雪「…アルスさん…久しぶりに聞いた…」
零「これ本棚の隙間に落ちてたんだが、
捨てる気になれなくてな。」
雪「…捨てなくていいと思う、だってこれは…」
零「…そうだな、捨てるとあの出来事が
霞んでしまうか…本棚にでも置いておこうかな。」
雪「…それで良いと思う…」
…それにしても、
他に飛んでいった隕石は今どうなっているんだろうか
それが少し気になってしょうがない。