アサルトリリィはいい文明。
だが、ガチャは悪い文明!
破壊する!
2051年1月1日
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
……ダメだ。
正月だからとりあえず書いてみたけど、なんかむなしくなってきた……
2051年1月9日
施設内でG.E.H.E.N.A.の人間を見かけることが多くなった。
どうやら年末年始の休暇期間が終わったようだ。
さぞのんびりお休みできたんでしょうね!
死ねばいいのに。
ホントなんで戻ってきた。
……あ。あいつらいないとわたし生きていけないわ。
食事とか強化の副作用が出た時とかどうすることもできないじゃん……
わたしが死ぬ。
ファック。
2051年1月10日
突然今の部屋から別の部屋に移れと言われた。
なんでも今後の実験は他の強化リリィの子とペアを組んで行うらしい。
ゆえにその相手と相部屋になれという。
私物なんてこの日記帳として使っているノートくらいしかないので
荷造り自体は別に問題はないのだが、
せめて相手が誰なのかくらいは教えてくれてもいいと思う。
G.E.H.E.N.A.よ、そういうところがクソなんだぞ。
2051年1月11日
昨日言われたとおり新しい部屋に移った。
新しい部屋はやはり2人用だからか、昨日まで日々を過ごしていた部屋より一回りほど広い。
……というか、昨日までの部屋が狭すぎただけかも。
あの格安のワンルームアパートみたいな部屋……
話がそれた。
わたしが新しい部屋に着いた時にはすでにもう1人の子は荷解きを終えていた。
ところどころに金色のラインが入った白い髪をした色白な子だった。
どうやらわたしと同い年らしい。
……正直、どんな生きる屍みたいな奴と組まされるんだろうか、と思っていたので
見た感じ普通の子がルームメイトだったのでちょっと安心した。
というか、こんな子この施設にいたんだ。
昨日まで施設内で自分以外の強化リリィの子は何人も見てきたが、
どの子も死んだ魚みたいな目をしているうえに
生きるのをとっくに諦めました的な顔をしていてあれだったので関わらなかったが……
(まあ、こんなクソなところで実験動物として生きることを強いられているのだから
あんな顔にもなるし、人間不信になるのもうなずけるけど)
この子、
ルームメイトでもあるし、これからは一緒に行動することも増えるわけだから……
2051年1月12日
妙とは仲良くしてもいいか、などと思っていた昨日の自分を殴ってやりたい。
あの女、とんどもねえガチだった!
朝目が覚めたら人のベッドの中に潜り込んでたんだが!?
二段ベッドだぞ!?
わたしが上であんたは下だったよね!?
しかもこっちが目を覚ましたら、すごく火照った顔と荒い息遣いで顔近づけてきたし!
ふざけるな! ふざけるなG.E.H.E.N.A.!
同室相手の人選くらい少しは真面目に考えろ!
死にさらせ! マジ死にさらせ!
わたしは他人が百合っているのを見るのは大歓迎だが、
わたし自身が百合るのはNo Thank youだ!
百合どころか一線突き抜けてパヤパヤにまで至ってしまうのはもっとNGだよ!
わたしが至高としている百合っていうのはそういうもんじゃない……
そういうものじゃないんだ!
2051年1月25日
あれから10日ほど経ったが、
あの日の朝以降妙がわたしのベッドに潜り込んでくることはなくなった。
しかし、今でもわたしに対して時おり熱い視線を向けてくるし、
気がつけば
ただ、あの後ちゃんと謝ってくれたし、いちおうはこうして自重もしてくれている。
そういう意味では彼女は根っからの悪い奴ではないのだろう。
油断はできないが。
こちらが貞操の危機であることに変わりはないんだし……
2051年2月6日
妙と同室になってそろそろ一か月になるが、
彼女に関して性癖以外でもわたしにとっての悩みの種がある。
たまご豆腐が好きすぎるということだ。
かつての自分の髪と同じ色をしているから好きらしいのだが、
三食必ずたまご豆腐があるのは正直どうかと思う。
パンや洋食の時もたまご豆腐をサイドメニューにつけるのはさすがに引く。
正直苦情を言いたいのだが、
この施設にいる子たちにとって食事は貴重な生きる喜びのひとつだ。
当然わたしにとってもそうである。
だから他人の食生活に口を出したくはない。
……見ているこっちの気分は下がるが。
うん。我慢するしかない……
我慢するしか……
2051年2月15日
さすがにもう精神的に限界だ。
明日の朝、妙には悪いが心を鬼にしてたまご豆腐を食べるのをやめてもらおう。
本当に妙には申し訳ないが、わたしもこのおよそ一か月よく持ったほうである。
とりあえず部屋もしくはルームメイトを変えてくれというわたしの嘆願を
即答で却下したG.E.H.E.N.A.には中指立てておく。
2051年2月16日
昨日書いたとおり、本日朝たまご豆腐に関して妙に苦情を申し出た。
結論から先に書くと、毎日三食たまご豆腐を食べるのはやめてくれた。
三食たまご豆腐を抜いた日の夜は一緒のベッドで寝ることになったが。
……どっちみちわたしの精神は削られるらしい。
もしかして謀られた?
2051年2月25日
今日妙がはじめて三食たまご豆腐を抜いた。
……つまりはそういうことである。
現在、自分のベッドでこの日記を書いているが、
すでに下のベッドから妙の今までにないほどの熱い視線を感じる。
わたしの純潔は今夜終わりを迎えるだろう……
2051年2月27日
意外なことにわたしの純潔は守られた。
抱きつかれたり手を握られたり、顔を近づけられたりこそしたが無事だった。
もしかしてわたしの勘違いだったのだろうか?
……いや、そうやってこちらを油断させる作戦なのかもしれない。
今後も油断は禁物だ。
2051年3月12日
昨夜、妙と寝ていた時に少しだけ彼女の過去を教えてもらった。
妙は物心がついた頃から自分の親を知らないらしい。
両親は亡くなったのか、それとも自分を捨てたのかもわからないそうだ。
そして、各所を転々とした果てにこの施設に入れられたのだという。
すでにここにやって来て3年ほど経過しているとも聞いた。
……少しだけ彼女のことがわかった気がする。
わたしも物心ついた頃には母親がいなかった身だからかもしれない。
なお、わたしに母親がいない理由は父曰く普通に離婚したからだ。
……そういえば、お父さんは無事なのかな?
2051年3月18日
今日もまた妙のことを少し教えてもらった。
妙は今日までにわたし同様3回ブーステッドスキルの付与実験を受けている。
与えられたスキルはリジェネレーターとアルケミートレース、
そして最後のひとつはドレインというものらしい。
G.E.H.E.N.A.の人間曰く、付与させるのが非常に難しいスキルなんだそうだ。
ちなみに、今日までここに書くのを忘れていたが、
わたしの3つ目のブーステッドスキルはアストラルガーダーというものだ。
なんでもヒュージや負のマギによる精神への影響を受けなくなるものらしい。
RPG的に表現するなら精神攻撃に耐性がつくということなのかな?
よくわからない。
2051年3月26日
なんだかんだありながらも週に1日もしくは2日くらいの頻度で妙と寝ているが
相変わらずわたしの貞操は守られている。
いまだに油断はしていないが、妙にはわたしを汚したいとか犯したいという意思はないようだ。
好意を抱いてくれているのは間違いないが。
しかし、なぜ彼女は当初からわたしに対して好意を抱いているんだろう?
同室になる以前に彼女と施設内のどこかで会ったことがあるとか?
しかし、わたしにはそんな記憶にはない。
妙のような子を過去にすれ違いでも見かけていれば間違いなく覚えている。
……そのうち聞いてみてもいいかもしれない。
2051年4月7日
今日、妙になぜわたしに好意を抱いてくれているのか思い切って尋ねてみた。
答えられなかったり、わからなかったらそれで構わなかったが、彼女は素直に答えてくれた。
なんでも、わたしと妙は同じだからだそうだ。
妙はわたしと同室になる以前から過去に何度も他の強化リリィの子と同室になっていたらしい。
だが、そうして彼女と同室になった子は一か月もせずにみんないなくなってしまったという。
……「いなくなってしまった」とはおそらくそういうことなんだろう。
やはりG.E.H.E.N.A.は滅びるべきだ。
そしてわたしは久々に彼女のルームメイトとなった相手で、
なおかつ自分と同様3度のブーステッドスキル付与実験を乗り越えた存在。
だから自分と同じ寂しさや辛さ、悲しみを知っているはずだと思い、
同族意識的な感じで好意を抱いていたのだという。
わたしがこれまではずっと一人部屋だったと明かすと、
妙はやはり少しばかりショックを受けていた。
そして、自分の勘違いで今まで迷惑をかけたとこれまでのことを謝ってきたが、
別にこれまでこれといった被害は受けていなかったので、気にしないでと言っておいた。
無理をせず今後もこれまでどおりの妙として接してほしいとも。
……毎日三食たまご豆腐の件だけはさすがに改めて苦言させてもらったけど。
2051年4月10日
先日の一件があったからか、ようやく妙と本当の意味で友人になれた気がする。
いや、この表記だと他人行儀すぎるか。
本当の意味でわたしと妙は友だちになれた。そんな気がする。
2051年4月15日
今日妙に勧められたのでわたしも三食のうち朝と夜の二食にたまご豆腐をつけてみた。
残念ながら1日の食事で同じものを二度以上口にすることはわたしには続けられそうにない。
2051年4月20日
今まで書いてきた日記を振り返ってみたが、今年は妙に関することばかり書いている。
もしかしたらわたしは知らず知らずのうちに妙に惹かれていたのかもしれない。
実際彼女と同室になってからはここでの生活も少しばかり楽しく感じていた。
やっぱり友だちの存在って大事だ。
……甲州撤退戦の時、一緒にヒュージから逃げていた琴陽はあの後無事に逃げ切れたかな?
琴陽のことだからたぶん大丈夫だと思うけど……
この施設を出たらまずは琴陽に会いにいくのもいいかもしれない。
もし琴陽に会えたら妙のことを紹介しよう。
いや、妙と2人で琴陽に会いに行くのもいいかな?
琴陽のことだから「誰よその女!?」とか開口一番に言いそうだけど。
2051年4月22日
ふざけるな! ふざけるな! ふざけるな!
来月、妙が4回目のブーステッドスキル付与実験を受けることになった。
個人差があるとはいえ、ブーステッドスキルはひとつ付与するだけでも死のリスクがある。
それが4度目、4つ目だよ!?
わたしだって3つ目を付与した時は半月以上苦しんだんだ。
4つ目を付与した場合の体や精神の負担はきっとそれ以上のものになるのは容易に想像できる。
妙は仕方ないと言って苦笑いを浮かべていたけど、嘘だ。
今のわたしにはわかる。妙も怖がっているって。
2051年4月25日
妙の手術をなんとか回避することはできないかとここ数日あれこれ考えてみたが、
これだという妙案がぜんぜん思い浮かばない……
わたしの発想力のなさに我ながら怒りを覚えてしまう。
2051年4月30日
いよいよ明日、妙は4回目の付与実験を受ける。
残念ながら手術から妙を助ける方法は思い浮かばなかった。
わたしは何度もそのことを妙に謝った。
妙は以前わたしが彼女に言ったように気にしないでと言ってくれた。
それと、妙からあるものをもらった。
折り紙で作られた人形だ。紙人形っていうんだっけ?
今までここには書かなかったけど、折り紙は妙の特技で趣味だ。
最初にひとつ手渡されて、その後それぞれ色は違うけれど同じものをいくつも渡された。
……最初に渡されたもの以外の背中には知らない人の名前がそれぞれ妙の字で書かれていた。
妙曰く、書かれている名前は今まで彼女の同室だった強化リリィの子の名前なのだそうだ。
そして、もし自分が部屋に帰ってこなかったら
最初に渡した紙人形の背中に自分の名前を書いてそれらを引き継いでほしいと頼んできた。
やめて。
本当にやめて。
まるで死ぬことがわかっているみたいじゃない。
どうしてこんなことをするの?
わたしは妙に何度もやめてほしいと言った。
最後まで生きる希望を捨てないでほしいと願った。
……それでも妙は最後までわたしの声を聞いてはくれなかった。
結局、戻ってきたらいの一番に紙人形をまとめて叩き返してやることを約束する形で
わたしが折れることになった。
神様、普段はまったく信じてなんていないけど、もしいるのなら妙を助けてほしい。
その代わりわたしはどうなっても構わないから……
2051年5月3日
妙が帰ってこない。
2051年5月7日
妙がこの部屋を出ていって今日で1週間が経った。
いまだに妙が戻ってくる様子も気配もない。
2051年5月10日
妙はまだ戻らない。
おそらく4つ目のスキルを付与した後遺症が相当酷いのだろう。
そうに決まっている。
妙、早く帰ってきて。
2051年5月11日
ヒュージとの戦いを想定した実戦形式の訓練を明日受けることになった。
妙はまだ戻ってきていないのに再開するらしい。
今日も妙は大丈夫なのかと聞いてみたが、
わたしが知るべきことじゃないと相変わらず一蹴された。
G.E.H.E.N.A.にとってわたしたちは人ではなくモルモットなのだと改めて思った。
2051年
5月12日
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
たえゆるして。
G.E.H.E.N.A.「人類ノ進歩、発展ニ犠牲ハツキモノデース」