沖矢は車の中で、とある人物に電話を入れる。
「俺だ。至急頼みたいことがあるんだが……」
その頃、コナンはピンガに仕掛けを発動するように指示を出す。
「わかった。」
すると、コントロールルームに警告音が鳴り響いた。
「何があった!?」
「外部からのハッキングです。操作が出来ません。」
コナンは更なる仕掛けを発動するように指示を出す。すると、海上に出るための入り口が閉まり、電子キーがロックされた。
「ピンガ。解除される時間帯は?」
「2時間後だな。外部から邪魔されたくないからな。」
「解除と同時にメッセージを出して、避難するよ。」
「何で、電子キーをロックしたんだよ?」
「俺はシェリーの監視をラムに命令されてるんだ。俺が組織の人間だと疑われたらおしまいだ。ちょっとした自作自演だよ。」
コナンはピンガからパソコンを借りて、操作する。
「何してるんだ?」
「今の間に、老若認証システムに侵入して、監視カメラの映像で、組織のメンバー内で、怪しい人物を調べる。コントロールルームはハッキングしてるから、こちら側には気づかない。」
パソコンを操作しながら、監視カメラの映像を確認して、組織用の携帯にあるメモ帳に入力する。
「……………限界か。」
侵入した痕跡、履歴を削除した。
「ピンガ。このパソコンを後で処分して。俺の仕事は終わったから。」
「………わかった。何人調べたんだ?」
「ラムに依頼された人数は、50人だけど。時間がないから15人だけ。明らかにノックかもしれない。」
コナンはラムにメールで、報告する。
「後は…解除されるまで大人しくいますか。」
「のんびりしてんな。」
「どうせ、解除されるまでは、出られないんだ……そろそろ時間だな。今の時間は…17時か」
ロックされていた電子キーが解除され、操作が不能になっているコントロールルームも正常に戻ったと同時に、メッセージが送られる。
【パシフィックブイは破壊されます。直ちに避難してください。】
「避難するぞ。俺とピンガは別行動な。ジンに教えるなよ?俺の事。」
「言わねえよ。じゃあな。」
コナンはピンガと別行動で、パシフィックブイを避難するため、高木の元まで戻る。
「コナン君!?大丈夫だったかい。」
「うん。なんとか…僕のじゃなかったみたい。それと高木刑事…実は……」
パシフィックブイが破壊される件を高木に話す。
「何だって!?わかった。連絡しておくよ。」
コナンがパシフィックブイから脱出している頃、沖矢はヘリに乗っていた。片手には対潜水艦用の軍用銃を構えている。
(安室君の話では、組織は潜水艦の魚雷でパシフィックブイを破壊する。潜水艦を落とせたらいずれは…)
上空から潜水艦を捜索する。時間は18時。まだ明るいため、潜水艦を発見しやすい。
だが、コナンがそれを目撃した。
(あれは、沖矢昴。)
眼鏡の拡大機能で沖矢を見る。片手に銃を持っているのに気づいた。
(まさか、潜水艦を落とすつもりか!?だったら…)
コナンはポケットに入っている携帯を取り出して、ジンにメールを送る。
【予定を変更。魚雷を発射後、自爆装置を起動させて潜水艦から脱出せよ。】
【ピンガはパシフィックブイに仕掛けた起爆装置を起動させたら、脱出して米花町に向かえ。】
(……手は打った。くそ…)
艦内にいるジンはメールを見て、直ぐに魚雷をパシフィックブイに目掛けて発射する。
「ジン。何やってるのよ!」
「奴からだ。この潜水艦を捨てる。魚雷を発射後、脱出しろだと。ウォッカ、キール出るぞ。お前らも、自爆装置を起動させて脱出しろ。」
脱出準備を始める。パシフィックブイにいるピンガは、仕掛けた起爆装置を1時間に設定すると、他の職員と一緒に脱出する。
(危なかったぜ。何があったのか、聞かないとな。)
ピンガは変装して、米花町に向かった。