東都水族館に訪れた博士、コナン、灰原の3人は入り口前で、待ち合わせをしている人物が来るまで、待っていた。
「他には誰が来るんだよ博士。灰原は知ってるみたいだけど…」
「あら、名探偵さんは待つことも出来ないのかしら?」
「出来るよ。全く…」(今日くらいは平和に過ごしたいけどな…)
「そんなことより、少し遅いの。」
博士が腕時計で時間を見る。待ち合わせの時間は9時。今現在の時刻は、9時30分になっている。すると、待ち合わせ相手が来たようだ。
「博士、哀ちゃん。久し振りだな!」
待ち合わせ相手は、世良真純。博士と灰原の知り合いらしい。コナンは初対面である。
「世良さん、お久し振りね。」
「哀ちゃんは相変わらずクールだね。隣の男の子は、誰かな?哀ちゃんの彼氏かな?」
「世良さん!?何を言ってるのよ!」
灰原の顔が赤くなると、世良は笑いながらだが謝罪する。コナンは少し、面白くなさそうにしている。
(俺は犯罪者だからな…でも、組織が壊滅したら居場所なんて…日常に慣れすぎたかな。)
コナンは少し暗い表情なっていると、世良が近づいてきて、顔を見ている。
「少年は元気がないな?名前を教えてくれるかな?」
「え…僕の名前は、江戸川コナンだよ。よろしくね。世良の兄ちゃん。」
「ちょっと、江戸川君!世良さんは女性よ!」
コナンの勘違いに、世良が笑みを浮かべている。怒ってはいないようだ。
「気にしてないよ。コナン君。よく男だと間違われるけどね。」
「世良の姉ちゃん…ごめんなさい。」
「素直に謝れるのは、偉いぞ。コナン君。」
世良がコナンの頭を撫でると、灰原が黒いオーラを放ちながら、コナンを見ている。
「江戸川君…」
「何だよ…灰原。」
「でれでれしない!」
「何処がしてるんだよ?」
「してるわよね?」
コナンと灰原の言い争いに、世良が入り止める。
「喧嘩は良くないだろ?全く…そうだ。」
世良が何かを思い付いて、コナンと灰原の手を握らせた。この行動に、2人が驚いている。
「今日くらいは、手を離さないことだね。心配しなくても、コナン君は取らないよ。哀ちゃん。」
「ちょっと…」
「コナン君と哀君が仲直りして、嬉しいぞ。それじゃいくぞ。」
世良、コナン、灰原、博士の4人は、東都水族館に入っていった。
ジン、ウォッカ、アイリッシュの3人は、日本に戻ってきたようだ。海外にいるノックを始末したようで、ラムから日本に帰るように、命じられたようだ。
「海外にいる発覚したノック15人は始末した。後、2人だけだ。」
「お前な!?結局15人殺ってんじゃねえか!明らかに、3人は怪しい行動をブルーブラックに知られただけで、ノックかどうかわからない奴等だったのに。」
「後で調べればいい。」
「しかも、コードネーム持ちを全員殺りやがって!ラムに何て、報告すればいいんだよ!?」
ジンの行動に頭を抱えているアイリッシュ。本来なら、ノック15人を調べて、問題がなければノックであっても、生かす予定だった。だが、ジンはノックである理由だけで、何も調べずに15人全員を殺害した。
「ジンの兄貴、残りの2人は誰なんですか?」
「バーボンとキールの2人だ。」
「ジン、マジでやめろよ!?少なくとも、バーボンとキールはノックである証拠がないだろ?組織にも不利益を与えてないだろ?」
「キュラソーがメールをしてきている。【バーボンとキールは……】で、中途半端で送られてきているがな。」
タバコを吸いながら、煙を吐き出す。
「なら、尚更調べる必要があるだろ?ウォッカ、お前も言ってやれ。」
「俺は……でも、アイリッシュの意見もわからなくもありやせん。調べた方がいいのでは…」
「………わかった。バーボンとキールを尋問する。それでいいだろ?」
(バーボンとキール。俺じゃあ…ジンは止められないわ。)
アイリッシュは諦めた。組織用の携帯を取り出して、ラムにメールを送る。
「アイリッシュ。何してんだ?」
「ラムに報告してるんだよ。しなかったら、組織に消される。邪魔すんなよ?」
報告を終えると、携帯をしまい、缶コーヒーを飲み始める。
(ブルーブラックにもメールしておくか。)
アイリッシュはコナンにもメールを送り、携帯をしまった。