東都水族館の二輪式の大観覧車前には、整備士に変装したベルモットと数人の末端構成員が集結していた。
(全く…ジンは過激なのが好きよね。)
ベルモットはジンに命じられ、大観覧車に爆弾を仕掛ける作業をするようだ。
(取引相手が組織の情報を公安に売った。大観覧車に取引相手を誘い込み、爆弾を爆発させて始末する。公安も関わっているみたいだから、一緒に始末する計画ね。キュラソーの行方を探さないといけないときに…)
「作業を続けなさい。」(爆弾を仕掛けるのは、大観覧車の骨組み部分だけど、内部に仕掛けるからバレることはない。)
コナン、灰原、博士、世良の4人は一通り遊ぶと、お昼を食べていた。
「お昼食べたら、次は何する?」
「ちょっと、休憩したいわね。」
「賛成じゃよ。」
「……僕は手洗いに行ってくるね。」(携帯の振動…組織用の携帯か。)
コナンは3人から離れて、トイレの個室に入った。
(アイリッシュからか……あの銀髪野郎…また、やらかしやがったな!?15人全員ノックの疑いだけで、殺ったのか!バーボンとキールが疑われている…何とか阻止しないと。そのためには…俺の権限で止めさせるか。ラムも15人を生かすつもりだったみたいだし…)
コナンはラムにメールを送る。
【バーボンとキールを殺すのを止めさせたい。許可がほしい。】
暫くすると、ラムからメールが届いた。
【許可を与えましょう。ジンには困ったものですね。キュラソーの回収をジンに命じてください。我々の組織は、知られてはならない。知られぬように、キュラソーの回収を命じなさい。】
(これで、バーボンとキールは安全だ。アイリッシュにメールしないとな。)
【バーボンとキールは殺すな。これはラムからの命令だ。確認してくれても構わない。】
メールを打ち込むと、アイリッシュに送信する。
(後は、キュラソーを探さないと。見つけたらジンにメールしよう。)
コナンからのメールにアイリッシュが目を見開いた。
「ジン、ウォッカ。ブルーブラックからの命令で、バーボンとキールの殺しは白紙だ。ラムからの命令でもある。」
「ブルーブラックから?ラムの命令はわかるが、奴にそこまでの権限はないはずだ。」
「ブルーブラックが裏切り者説はやめろよ。ラムから聞いたが、15人のノックを見つけたのは、ブルーブラックだ。裏切り者にはなりえない。」
「奴が…疑わしいが、組織のために貢献しているのは、確かのようだな。仕方ない。キュラソーの行方を探すぞ。」
「わかりやした。ジンの兄貴。」
ジンはバーボンとキールの処刑を取り止めた。
コナンはアイリッシュからのメールを読んで、安心した表情になる。
(バーボンとキールは安全だ。残りはキュラソーを探すだけ。組織に連れて帰るか……組織か壊滅すると、居場所は消える。俺も警察に捕まるだろう。死刑の可能性が高いな。ここからが、運試しだ。)
コナンはトイレから出ると、3人の元に戻った。