安室はベルモットに電話をする。
「キュラソー探しを手伝ってもらえませんか?」
『悪いわね。バーボン…ジンから頼まれてることがあるから、今は無理ね。手が空いたら連絡するわ。』
電話を終えると、安室は暫く悩み、もう1人の人物に電話を掛ける。
「ブルーブラックですか?」
『バーボン…どうした?』
機械音声が流れてきた。声を変えているらしい。
「キュラソーの探索についてですが…」
『キュラソーなら、此方で発見した。ジン、ウォッカ、アイリッシュ、ピンガの4人に連絡した。バーボンも来るならば、4人と合流しろ。場所は東都水族館だ。』
「………わかりました。そちらに向かいます。」
電話を終えると、安室は直ぐに灰原に連絡を入れる。
「哀ちゃん。今は大丈夫か?」
『安室さん、どうしたのかしら?』
安室は現状を灰原に説明する。
『なんですって!?』
「近くにコナン君はいるかな?」
『女の人と世良さんで、買い物してるわよ。』
「女の人。」(まさか、キュラソーか!どうする…)
『避難した方がいいんじゃないの?』
「……よし、哀ちゃんは水族館から離れてくれ。」
『わかったわ。』
「また後で、連絡するよ。」(早く手を打たなければ…)
その頃、東都水族館の近辺にある廃工場では、ジン、ウォッカ、アイリッシュ、ピンガの4人は、キュラソー回収に向けての作戦会議をしていた。
「ジン、どうやってキュラソーを回収するんだよ?」
「今考え中だ。それにしても、やけにサツが多いな。」
「先週くらいに、交通事故があったらしいですぜ。」
「先週?確か、キュラソーが警察庁に潜入したのもそのくらいだぜ。警察庁に潜入しているノックの手引きだが…」
ピンガの言葉にジンが反応する。
「警察庁にノック?初耳だぞ。」
「ブルーブラックの策だぜ。警察庁の内部情報を引き出すために、ノックを送ったらしい。コードネームは…ルシアンだ。」
「ルシアンは裏切り者で、処刑されただろ?」
「話を聞いてくれよ。ラムの話では、コードネーム候補だった奴だ。ルシアンがいなくなったから、その潜入している奴が、ルシアンのコードネームを与えられたんだよ。」
「…………それよりも、どうやってキュラソーを回収するかだ。ブルーブラックの話では、東都水族館で発見され、記憶喪失らしいからな。」
タバコに火をつけるジンが、コナンから聞かされた情報を提示した。
「記憶喪失!?どうするんだよ!?」
「奴は、必ず生かして回収しろだとよ。」
(ジンの兄貴、ラムに叱られやしたから…)
「俺は作戦を考えておく。」
ジンは廃工場から出ていった。