黒の組織が保有している高層ビルの最上階では、ベルモットが小学生の子供に書類を渡している。そう、この子供が、組織のNo.3コードネーム、ブルーブラックである。ベルモットはクールガイと呼んでいるが、普段はコナンと呼んでいる。
「ベルモット、先週の任務…御苦労様。疲れなかったか?」
「疲れないわけないでしょう?クールガイの計画は、無茶苦茶すぎるわよ。ジンまで動かすとはね……」
コナンはイギリス版のミステリー小説を読みながら、ベルモットから渡された書類を見ている。ラムからの指令書のようだ。
「俺は表沙汰で、動けないからな。組織の報告会にも、参加できないし。退屈だよ………この指令は…もっと退屈だ…」
「ラムから?」
「ああ。組織から離れて、とある重要人物の監視だってよ。」
指令書をベルモットに見せ、コナンは荷物の準備をしている。
「………嘘よね?」
ベルモットが目を見開いている。その重要人物の名前に、聞き覚えがあるようだ。
「嘘だったら、どんなに良かったかな?」
指令書に書かれている人物は、バーボン、シェリーの2人である。
「バーボンの監視は面倒だな。シェリーに関しては、俺と同じだろな…会ったこと無いけど…」
「最悪だわ…シェリーはまだわかるわ。バーボンは何でかしら?」
「ノック疑惑があるのかもな。バーボンが組織の人間か…潜入捜査官か、どうかを見極めるのが目的かも。」
ブラックコーヒーを飲みながら、組織の情報を整理しているコナン。
「だから、シェリーとバーボンは殺すなよ。ベルモット。バーボンは知らないけど、シェリーの監視は重要任務。」
「………わかったわ。後、シェリーに関する情報を教えておくわね。」
コナンはシェリー関する情報を伝えられて、頭を抱えている。その原因がジンである。
「あの銀髪野郎。シェリーの姉を殺したのか!?」
「そうみたいよ。シェリーの姉、宮野明美は潜入捜査官だった赤井秀一を組織に引き込んだ罪で、ジンに殺害されたわ。」
「てか、ボスもラムは宮野明美を消すように命令してないってのによ……ベルモット、
「………伝えておくわ。」
ベルモットは立ち上がり、ビルから出ていった。
(さて、ラムには了解メールを送ってと。問題は、どんなやり方で、シェリーとバーボンに近付くかなんだよな。バーボンとはメールでしかやり取りしてない。シェリーは…どうにかなるだろう。)
荷物の準備を終えると、ベッドに横になった。