東都水族館を出る、コナン、灰原、キュラソーの3人は、阿笠博士がいる車に向かっている。世良はバイクで先に帰ったようだ。
すると、灰原の携帯に着信が入った。確認すると昴からだ。
「どうしたの?」
『近くに見知らぬ人間はいますか?』
「………確かにいるわよ。記憶喪失だけど。」
『その人物は?』
「安室さんの話では、キュラソーの可能性が高いらしいわ。確証はないけど…」
『わかりました。』
電話をやめると、博士の車に乗り込むのだが、キュラソーの様子がおかしい。
「お姉さん…大丈夫?」
「大丈夫よ。それと、ちょっとお手洗いに言っても……」
「それじゃあ、車で待っておるぞ。」
「灰原…俺もいくから、残ってろよ。」
コナンの指示に、灰原は笑みを浮かべると頷いた。本当は一緒にいたいんだろうが、邪魔しないように車に残る。
車から降りたコナンは、キュラソーに近寄り、小声で伝える。
「記憶は戻ったか?キュラソー?」
コナンがキュラソーのコードネームを言った。一瞬動揺したが、顔に出さないように話し掛けた。
「君は何者?」
「No.3と言えばわかるか?」
「貴方が!?それで…」
キュラソーはコナンの正体を知り、状況を知ろうとしている。
「バーボンとキールが裏切り者だと思うが、ジン達には知らせるな。ラムも知っている。」
「わかったわ。」
「残りの指示は、メモ紙に書いている。読んだら処分するんだ。」
コナンは素早く、キュラソーにメモ紙を渡すと離れた。
「メモ紙…」
キュラソーは誰もいない個室トイレに入り、渡されたメモ紙を読む。
【ジン、ウォッカ、ピンガ、アイリッシュの4人が迎えに来る。小型無線機を入れておいたから、連絡しろ。】
ポケットを探ると、黒い小型無線機が入っていた。それを使い、ジン達に連絡する。
『キュラソーか。記憶は戻ったのか?』
「ジン、そちらの状況は?」
『ヘリで迎えに行こうと、思ってたところだ。』
「公安に追われてね。何処に向かえばいいの?」
それを伝えると、ジンは何も言わない。暫くすると、指示を出してきた。
『夜に大観覧車に乗れ。闇に紛れて抜け出すぞ。】
「わかったわ。待ってるわよ。」
連絡を終えると、夜になるまで何処かに向かった。
廃工場にいるジン達は、ヘリの準備ができるまで、最終確認をする。
「取引は中止だ。キュラソーが乗るからな。爆弾はキュラソー回収後に行う。まだ来てない、バーボンにも伝えろ。」
「わかりやした。」
ウォッカがバーボンに連絡を入れて、ピンガとアイリッシュは、武器の手入れをしている。
「……そろそろ、向かうぞ。」
ジン達は行動を開始した。
安室はウォッカから連絡を受けて、ベルモットに報告する。
『そう。取引は中止…』
「爆弾はキュラソー回収後に行うらしいですが…」
『なら、そうしなさい。私はどちらでもいいわ。爆弾を解体したとしても、言わないであげるわ。』
「感謝します。」
電話を終えると、爆弾解体の準備をするために、行動するのだった