東都水族館からの逃走に成功したキュラソーは、ベルモットの車に拾われて、組織が所有している巣穴に向かっている最中だった。
「危なかったわね。キュラソー……」
「ルシアンから連絡を貰わなかったら、捕まってたわ。」
「ルシアンがね…」
その頃。安室とコナンは、大観覧車に仕掛けられた爆弾の取り外しに成功したが、表情が険しくなっている安室。
「爆弾の取り外しは成功したけど、爆発処理班の出動が早かったな。」
「誰がしたんだろうね。公安警察も来てたし…」
(コナン君の言う通りだ。僕はベルモット以外には、連絡をしていない。キュラソーが発見されていないのにも…気になる。)
安室は違和感を感じながらも、その正体がわからない。コナンは周囲を見渡して、昴がいないか探す。
(沖矢昴はいないか。キュラソーを探していたのかもな。)
「コナン君は帰らないのか?」
「ヤバ、灰原に連絡してなかった!ごめん。安室さん…」
「早く戻らないとね。」
コナンは博士の車に戻っていく。安室は携帯を取り出して、風見に連絡する。
「風見。東都水族館に爆発処理班を呼んだのはお前か?」
『申し訳ありません。実は………』
風見からの情報だと、匿名の連絡があり、東都水族館に爆弾を仕掛けたとの電話が入ったらしい。
「警察庁にわざわざ?」
『はい。』
「………わかった。俺も調べてみる。風見は来月から、警視庁の公安部に入るんだったな。可能だったら、警視庁内でも調べろ。」
『わかりました。』
キュラソーとベルモットが巣穴に戻ると、ジン、ウォッカ、アイリッシュ、ピンガの4人が集まっていた。
「よく無事だったな!キュラソー…」
「予定場所に来れなくて、ごめんなさいね。」
「公安警察が偶然、来てたんなら仕方無いだろ?」
「………ふん、まあいい。キュラソーを奪還出来ただけでも、良しとするか。」
ジンが煙草の吸殻を足で踏み消すと、ウォッカと共に巣穴から離れた。ピンガ、アイリッシュ、キュラソーも出ていくが、ベルモットはコナンに連絡を入れる。
「今回はお疲れのようね。クールガイ…」
『何とかならないのか?ジンの行動……秘密犯罪組織の自覚あるのか!?』
「もう、諦めたわ。当分は任務ないから、ゆっくり休みなさい。」
『そうさせてもらうよ。』
コナンとの連絡を終えると、ルシアンに連絡を入れる。
「急に、後始末頼んで悪かったわ。ルシアン…警察庁に潜入してたのよね?」
『近々、警視庁に移りますが…潜入は継続します。ジンの後始末は疲れますね。それでは…』
連絡を終えるベルモットは、煙草に加えて、ライターを取り出す。
「私も当分はオフだから…休息できそうね。」
ベルモットは荷物を片付けて、巣穴から出ていった。その頃。博士の家に帰ったコナンと灰原。
「疲れたから寝る。」
「爆弾の解体お疲れ様。工藤君…」
部屋に戻ったコナンは、疲労を感じてはいるが、ラムにメールを送る。
《キュラソーの回収が完了したらしい。それと、ジンを何とかしてほしい。》
《ご苦労様でした。爆弾の件は、不問ですのでご安心を……》
《約束は守ってくれるんだよな?》
ラムはコナンからのメールに、笑みを浮かべながら送信する。
《勿論です。貴方が組織に貢献する限り、昏睡状態である工藤優作、工藤有希子の治療費を負担する約束は、継続しますよ。だから、組織系列の病院に入院させているんですから。お見舞いも、許可を与えたのです。これからも、頼みましたよ…ブルーブラック。》