コナンは安室に連れられて、警察庁内部にある地下の会議室に連れてこられた。安室の隣には、風見警部補の姿がある。
「……僕が連れてこられた理由は?」(まさか…バレたのか?)
安室は未解決の事件資料を取り出すと、コナンに見せた。明らかに、外部に漏らしたらいけない資料である。
「この資料は、組織が関わった事件資料だよ。コナン君の頭脳を借りたくてね。勿論、全責任は僕にある。でも、コナン君もお願いだよ。」
「わかったよ。安室さん…」(組織が関わった事件…)
資料を速読しながら、次々と資料を頭の中に叩き込んでいく。安室と風見は、その速さに目を見開いているが、コナンは全ての資料を読み終えた。
「明らかに、不自然な殺人もあるけど…何が聞きたいのかな?」
「不自然な殺人?」
「自殺のように見えるけど、死亡した男性が持っているのは、ナイフだよね?死因は絞殺になってるけど、不自然じゃないかな?遺書はワープロみたいだし、組織の犯行にしては、不完全すぎるね。」
コナンの意見に、想定内のような表情をしている安室は、資料を返してもらうと、本題をいった。
「実は公安とFBIが、正式に黒の組織を壊滅させるために、手を組んだんだ。コナン君にも、協力してほしい。」
「何で僕なのかな?」
「大丈夫だ。会議とかに参加するのではなく、君には、会議中の映像を見て、僕にアドバイスしてくれないか?」
「アドバイス…いるの?」
「君の推理力を貸してほしい。特に、彼等にね。」
安室が中に入れると、入ってきた人物は、FBI捜査官であるジェイムズ・ブラック、ジョディ・スターリング、アンドレ・キャメルの3人とスナイパーの赤井だ。
「我々はFBI捜査官だ。協力者になってくれないかね?」
「……組織壊滅させるために、動いてるんだよね?公安警察の立場上…どうなの?」
「黒の組織が拡大している以上、他国の捜査機関と協力しないと、潰せない程にまで拡大している。」
「……わかった。でも、考えさせて…」
「わかったわ。ゆっくり考えて決めてちょうだい。」
「決まったら、この紙に書かれている連絡先に電話をしなさい。」
FBI捜査官の3人は、会議室から出ていくと、赤井だけは、会議室に残るようで、安室と風見は一旦退室した。
「赤井さんは、素顔で表に出たらダメだよね?」
「それはそうなんだが、変装マスクを続けていると、顔が痒くてな。」
苦笑の赤井に、コナンは笑みを浮かべるが、内心どうするか悩んでいた。
(FBIと公安が、協力関係になると、組織の情報が奴等に渡る。だが、動きすぎると正体がバレかねない。情報を得るためには、奴等と協力するのが一番だが、ラムに連絡できなくなる。そうなると、俺が裏切り者として、消されかねない。灰原、父さん、母さんも、殺される。どうすれば…)
コナンは手洗いに行くと、胸ポケットに紙が入っていた。ルシアンからのメッセージが書かれていた。
【奴等から情報を得る際は、協力関係になった方が良いと思います。私も、サポートしますので…】
紙を破いて、トイレに流すと会議室に戻った。