コナンと警視庁捜査一課の刑事である高木渉巡査部長は、事件の帰りに博士の家まで、送ってもらっていた。
「コナン君…夜遅くまでごめんね。」
「大丈夫だよ。高木刑事…」
「それにしても、毎回殺人事件に遭遇するね。」
「なんでだろう?」(お祓いしてもらうか…?)
コナンは立ち寄った本屋で、殺人事件に遭遇してしまい、現場には入らずに小型盗聴機で、会話を盗聴して、事件の推理をするのに時間が掛かったようだ。表向きは、現場には立ち入らない条件で、高木から情報を貰い推理したことになっているが…
「コナン君は警察を目指してみるかい?頭がいいから…」
「小学生の僕に、何をいってるの……それよりも、警視庁の潜入は、順調なのかよ?ヴェスパー…」
コナンがカクテルの名前を言ったら、高木は話し方を変えずに言った。
「今はコードネームで、言わないでくれるかな?コナン君。」
「ふん。ルシアンからのサポートはどうだ?」
「ボチボチだよ。まさか、安室さんがノックとはね…」
高木が言った瞬間。コナンが懐から小型拳銃を突き付けている。慌てもしない高木は、コナンに視線を向ける。
「冗談だよ。あの方からの命令でもあるからね。安室さんの部下には、ルシアンがいるから常に、公安の捜査状況を知ることができるよ。」
「だが、余り目立つなよ。ジンに狙われたら最後…仲間でも、始末するからな奴は。」
「肝に命じとくよ。阿笠さんの家に到着したよ。」
高木の車から下りると、車を走らせて去っていった。コナンは持っている合鍵で、家に入る。博士と灰原はいないようだ。
(出掛けているのか?それよりも、何時までこの任務を続ければ…いいんだ。)
組織の支部にいるキールは、組織専用のパソコンから研究資料を閲覧していた。危険な薬物兵器の情報をFBIと公安に、流すための情報を集めているのだ。
(……この薬物ね。体内からは毒が検出されない薬…)
粗方資料を素早く覚えるが、キールに拳銃を突き付けているジンの姿が。焦らずに冷静になる。
「キール。何をしている?」
「ジン。私は暗殺任務があるから、使えそうな武器を調べているだけよ。ちゃんと、ラムからの許可も貰ってるんだから。」
怪しまれないように、ジンに説明する。すると、拳銃をしまい、冷たい瞳をキールに向けながら言った。
「ふん…暗殺任務はしくじるなよ。今回の相手は、組織の情報を外部に出そうと、している奴だからな。」
「あら、心配してくれるの?」
「今回はな。ラムからの情報だと、暗殺任務と同日に、例の怪盗も動くようだしな。」
「例の怪盗?キッドの方?」
「いや、黒い方だ。ターゲットの博物館に怪盗コルボーが来るらしい。既に、予告状もあったらしいからな。最悪、任務は失敗しても、組織の情報が外部に流出されなければいい。」
ジンの発言に、理解したキールはパソコンの電源を切ると、支部から出ていった。
(どうやって、博物館を消すか考えるか。ヴェスパーに捜査情報を調べさせるか。)
そう考えながら支部を出ていくジンを迎えに来たウォッカ。
「ジンの兄貴。収穫は?」
「キールの任務に、バーボンとベルモットがサポートするらしい。任務が失敗した時の予備だ。キールは知らないがな。遊園地の取引任務と同日にするからな。」
「同日…」
「遊園地の取引任務は、ピンガ、アイリッシュ、キュラソーの3人だ。俺達は暗殺任務の監視だ。」
「バーボンとキールを疑いに?」
「……それもあるが、胸騒ぎがするからな。念のためだ。」
車に乗り込むと、走り去っていった。