学校帰りのコナンは、灰原に用事があると言って、博士に迎えに来てもらい灰原を先に帰らせた。
(捜査が進んでいないのか、進展がないな。やっぱり、情報が少ないと動けない。)
何か買い物をしようと思いショッピングモール内を散策していると、目暮率いる私服警官達が疎らで、張り込みをしているのを目撃した。
(何かあったのか?)
気になったコナンは、眼鏡に内蔵されている双眼鏡モードに切り替えると尾行を開始した。
目暮率いる捜査員達は、とある男性を尾行していた。去年に障害事件を起こして、指名手配されている男性…深瀬稔は、今回の連続殺人事件の容疑者候補で、尾行されていた。
「合図があるまで、尾行を続けるんだ。気づかれるんじゃないぞ。」
「高木君は私達で、深瀬の周辺の監視をするわよ。」
「わかりました…佐藤さん。」(あの男性が連続殺人犯であり、ターゲットならば…ノックリストの回収は困難だな。)
黒田率いる合同捜査の捜査結果では、殺人犯は被害者の持ち物を持ち去っている。更に、殺害された7人のうち6人は、刃物で刺殺されている。
(怪しい様子はないな。)
注意深く深瀬を監視しているとその近くに、深瀬の恋人である吉井リサが走ってやってきた。数人の捜査員達はその吉井も監視していて、居場所を割り出した。
ショッピングモール内の2階周辺にいたコナンは、捜査員達に見つからないように、別の階段で行こうとしたら、眼鏡をかけた女性が深瀬に近づいたので、群馬県警の山村警部が走って近づこうとしたら、その場で転けた拍子に警察手帳を落としてしまった。
「あの馬鹿…何やんてんだ!?」
深瀬は警察に見張られていると気づいたようで、ナイフを取り出した。そして、近くにいた眼鏡の女性を人質にした。
(あの警官は何やってんだよ!?しかも、人質がいる状態じゃ…危険だ。)
コナンは急いで、上の階に移動すると空き缶を取り出した。キック力増強シューズを起動させて、深瀬目掛けて空き缶を蹴り飛ばした。
物凄い威力で空き缶が飛ばされて、上手く深瀬の掴んでいるナイフに命中すると、痛みの衝撃でナイフを落とした。
「深瀬稔!逮捕させてもらうわ。」
「ちょっと…痛い。右肩を痛めてるんだ!」
深瀬は佐藤に右肩を押さえられた時に、痛めていることをいった。
(それだと…この男は、連続殺人事件の犯人じゃない。)
吉井が落ちているナイフを拾って、女性刑事に襲い掛かってきた。目暮が吉井の手首を掴んで、ナイフを落とす。
「吉井リサさん。貴女が犯罪に手を染める必要はない。」
吉井は床に座り込んだ。佐藤はホッとしていると、人質になっていた女性がいなくなっているのに気づいた。
「何処に…?」
ショッピングモールの地下駐車場に、人質になっていた女性が車に乗り込もうとした。だが、コナンに呼び止められた。
「ベルモット…どうして、人質役なんかになってるんだよ。」
「あの男が、ノックリストを所持している可能性があったからよ。」
眼鏡の女性…ベルモットは、笑みを浮かべながらコナンを見ている。
「だが、あの男に犯行は無理だと…言いたいんだろ?」
「あの男は、肩を痛めているそうよ。それにしても、私の変装良くわかったわね?」
「顔に傷があるのに、血が出てないのは不自然だろ?」
ベルモットは変装マスクの一部が、破れているのに気づいた。マスクを剥ぎ取り溜め息をする。
「で、何処まで調べたんだ。」
捜査で、わかっている情報をコナンに提供して、メモ帳に書いているコナン。
「麻雀牌…何を意味してるんだ?」
「わかったら、知らせるわ。」
ベルモットは車に乗り込むと、走り去っていった。