阿笠家に招かれているコナンは、阿笠博士から事情を聴かれて、表向きの事情を博士に教える。
「なんじゃと!?それじゃあ、新一はその黒ずくめ男に、毒薬を飲まされて、幼児化したのじゃな。」
「そうなんだよ博士。俺、どうしたら…」
すると、地下室から出てきた茶髪の少女、灰原哀が聞いてきた。
「それにしても、工藤君。良く無事だったわね。幼児化で助かってるけど、体力はなかったはずよね?」
「無我夢中だったからな。そこら辺の記憶は曖昧だよ。」
ブラックコーヒーを飲みながら、コナンの今後の行動の話に変わる。
「工藤君はこれからどうするの?」
「それなんだよな…黒の組織の連中に知られたら…」
コナンの言葉に、博士が1つ提案を出した。
「新一、1つ提案があるんじゃが…」
「提案?」
「わしの知り合いに、探偵事務所を開いている人物がいるんじゃが…」
「博士!?それはダメ!」
「灰原…どうしたんだ?」
灰原が博士の言葉を遮って止める。コナンは気になるが、黙っていることに、
「無関係の人間に工藤君を預けるつもり?それは、危険よ。」
「博士、灰原の言う通りだ。それと、灰原の正体を知ってる人はいるのか?」
「2人だけいるぞ。」
「2人?誰なんだよ。」
博士がコナンに教えようとした時、沖矢昴がカレーの入ったタッパーを持って、訪ねてきた。
「阿笠博士。カレーを作り過ぎてしまったので、お裾分けに来ました。」
「昴君、丁度いいタイミングじゃな。」
「丁度いいタイミング?それに、その少年は…?」
「…………APTX4869の被害者。意味がわかった?」
灰原の言葉に、沖矢の雰囲気が一瞬変わり、コナンはその気配を感じ取り、沖矢の方を見る。
(この気配は…組織のだよな…沖矢昴…は、組織の人間?でも…この気配は…何処かで…)
「灰原さん。教えておきますか?」
「……まだ、早いわ。工藤君。彼は私の正体を知る人間の1人。余り、深く聞かないでね。」
「………別に聞かないよ。秘密なんだろ?」
「話が早くて、助かるわ。」
(俺が組織の人間だと知ったら、どうなるんだろうな。それに…阿笠博士とは、実際には会ったことがないんだよな。
「工藤君に毒薬を飲ませたのは、誰ですか?」
「……確か…ジン…て、聞いたような…」
灰原はジンの名前を聞いた瞬間、頭を抱えている。
「灰原?」
「なんでもないわ。」
灰原は地下室に行った。
「工藤君、名前を行っていませんでしたね。沖矢昴です。よろしく。」
「よろしく…昴さん。俺…僕のことは、コナンて呼んでね。」
「………わかりました。コナン君。」
空き部屋を与えられたコナンは、扉の鍵を閉め。カーテンをした。組織用の携帯で、ラムにメールを送る。
《引き続き、シェリーの監視を頼みます。》
「…………了解。」
ラムに報告すると、ベルモットにもメールを送る。
《沖矢昴を探れ。微かだが、組織の気配を感じた。》
(沖矢昴は……何者なんだ。)
阿笠家の近くの空き家を借りている沖矢は、コナンの事で考えていた。
(コナンという少年の正体は、工藤新一。高校生探偵…怪しいところはないが…何か引っ掛かるな。)
スコッチを飲みながら、満月を眺めた。