ベルモットは地下駐車場で、コナンからのメールを見ていた。
(沖矢昴……組織の気配…聞いたことがない名前ね。クールガイの命令だし、調べますか。)
タバコに火をつけると、煙を吐き出す。地下駐車場にジン、ウォッカ、バーボンの3人が到着した。
「ベルモット、俺達を呼び出した理由は?」
「ブルーブラックからの仕事よ。組織の裏切り者、シェリーを生かして捕まえることらしいわ。」
「シェリーを生かして!?どういうことだ?」
「ジンの兄貴、落ち着いて。」
ウォッカが必死にジンを落ち着かせるが、関係ないとばかりに、ベルモットに詰め寄る。
「ベルモット、話の続きを…」
「シェリーより、優秀な科学者がいないとかよね。聞いた時は、信じられなかったわよ。」
白々しくいったベルモットは、コナンとは別にラムから出された命令を伝える。
「FBIがまた、何かを調べてるのか?」
「赤井秀一の死に疑問があるそうよ。それを調べるのは、バーボン…貴方よ。」
「僕がですか。それは有り難いですね。もし、生きていたら、あの時のお礼がしたかったですから…」
バーボンは冷たい笑みを浮かべる。
「バーボンはライを敵対していたな。」
「この手で殺れなくて、残念でしたからね。早速、調べてきますよ。」
「バーボン、お願いね。」
地下駐車場から出ると、運転をしながら車内に、仕掛けられていないかを調べる。
(まさか、ラムが赤井の死に疑問を持つとは…ブルーブラックも活動している可能性もあるって時に…)
バーボン……降谷は部下である風見にメールを送る。
《ラムが赤井の死に疑問を持った。風見は沖矢に連絡しろ。大人しくしておけ…と、メールをしろ。》
安室名義で借りている部屋に戻ると、金庫を開けて、持っていた携帯を入れ、別の携帯を取り出した。
(ポアロのバイトは明日か……阿笠さんからメールが来てるな。)
博士からのメール内容に降谷は、脇道に車を止めると、再度メールを確認する。
(工藤新一が幼児化していて、阿笠さんの家で匿われている…どういうことだ?)
安室は家を出て、博士の家に車で向かう。
(工藤新一…高校生探偵だったよな。黒の組織に毒薬……しかも、赤井は何をしてるんだ!重大な案件だろうが!?)
博士の家に到着すると、車から降りて、チャイムを鳴らす。扉が開くと、灰原が家から出てきた。
「博士から聞いてるわよね?」
「勿論ですよ。中に入っても?」
「良いわよ。」
灰原は安室を入れると、室内に入る。丁度コナンがソファーで小説を読んでいた。
「工藤君。貴方にお客よ。」
「俺に……灰原、その人誰?」(何で、バーボンがいるんだよ!?)
「僕は安室透です。灰原さんの正体を知る人間です。よろしくね。工藤新一君…」
「……よろしくね。安室さん。僕は江戸川コナン。」
「………よろしくね。コナン君。」
安室は挨拶程度に終わらせると、車に乗り込んで立ち去った。その日の深夜。
(バーボン、安室透はシェリーの協力者。)
コナンは布団に入ると、今後の行動を考える。
(安室透と沖矢昴が、シェリー…灰原哀の仲間。どうやって、3人からの信頼を得るかな。特にバーボンには、気を付けるか。さて、ラムに報告したいけど、バーボンはどうするかな。)
メール画面を開いて、文書を考えていると、ラムからメールが届いた。
《組織のコードネーム持ちが、ノックリストを持ち出した。見つけ次第、報告せよ。コードネームはルシアン。》
(組織のノックリスト…ヤバイもんに手を出したのか。)
コナンは眠りについた。