漆黒の青き名探偵      作:ノック

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任務当日の夜。ターゲットが潜んでいる屋敷内にいるキールと新一。ベルモットの手により、使用人に変装している。

 

「何も警戒されずに、屋敷には入れ込めたな。怖いぐらいに…」

 

「仕事がスムーズに終わるから楽よ。」

 

誰もいない廊下を進みながら、屋敷内に仕掛けていた盗聴器を回収していく。暗殺任務が出されている末端構成員が、仕掛けていたものだ。

 

「盗聴器の回収終わったな。」

 

「さて、この屋敷内には地下室があるそうよ。他に回収する物を探すわよ。」

 

「わかった。」

 

新一は組織用の携帯を取り出して、ジンにメールを送る。キールから聞かれたが「ラムにな。報告を義務付けられてるからな。」と言ったら、納得したようだ。

 

《今は異常なしだ。》

 

 

 

 

 

 

 

「ターゲットの野郎はのんびりしてないか?」

 

「まさか。行方を眩ませている理由も他に、証拠を隠し持っているとわね。」

 

屋敷内の地下廊下を移動しているキールと新一は、壁に飾られている絵画を外したら、金庫を発見した。

 

 

「逮捕されてないのは、証拠を溜め込んでいたからかよ。この屋敷にサツが来たら終わりだな。ターゲットはどうしてる?」

 

「自室で、読書してるわね。」(ギブソンを確保できれば、組織壊滅の一歩だけど…隙を見せないわね。)

 

キールは小型装置で、屋敷内に取り付けた監視カメラ映像を見ながら考えを巡らせている。新一はキールがノックなのかはまだ、わかっていない。

 

(うーん。キールがノックだとしても、証拠がないんだよな。俺の中ではノックの可能性は5%未満。偶然の可能性も否定できない。)

 

暫くターゲット、ノック容疑の末端構成員、キールを監視している新一。すると、末端構成員がターゲットの暗殺に成功したようで、キールと新一は屋敷から出る準備をする。

 

「成功したようだな。」(キールに動きは無しだな。ジンの考えすぎか?)

 

「そのようね。末端構成員の監視をしたら終わりね。」

 

新一は嫌な予感を感じて、キールに先に戻ると言って屋敷を出るとコルンに無線を繋げる。

 

「コルン…嫌な気配を感じた。屋敷周辺に誰かいないか?闇に紛れている可能性がある。」

 

『どうすればいい?』

 

「俺の気のせいかもしれないが、ジンとウォッカにも連絡してくれ。」

 

『わかった…キャンディにも連絡する。』

 

「頼んだぞ!」

 

無線を切り、イヤホンを取り出すとキールに密かに仕掛けていた盗聴器の音を拾う。

 

(ノックの証拠はないな。キールがノックの可能性も考えて離れたが、失敗だったか。)

 

組織用の携帯に着信が入った。相手はウォッカからだ。

 

『コルンから聞いたぜ。それと、ジンの兄貴が奴を始末した。末端構成員の男はネズミだったらしい。』

 

「ターゲットはどうしてる?」

 

『キャンディが消した。例の場所に集合だ。』

 

ウォッカからの電話を終えた新一は、キールにメールを送り、ジンに《キールがノックである証拠がなかった。引き続き調べる。》と送って、例の場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

真夜中のとある地下駐車場に到着した新一に「遅いぞ、ギブソン。何をやっていた?」と、イラつきながら聞いてくるジン。

 

「悪かったな。サツがやけに多かったからよ。遠回りしなきゃならなかった。」

 

新一は今着ている使用人服を脱いで、変装を丁寧に剥がすと黒髪から白髪の男に戻って、黒い袋に入れた。

 

「まさか、末端の奴がノックだとは。サツを呼んだのは、そいつですかい。」

 

ウォッカは煙草を取り出すが「この地下駐車場は禁煙だぞ。」舌打ちをして、新一を見ながら煙草を箱に戻す。

 

ジンはラムとボスにメールを送り、解散するようだ。だが、車に乗り込む前に新一に聞いた。

 

「ギブソン…どうしてわかった?」

 

「ターゲットは証拠を隠滅せずに、隠していたのもある。隠し場所が杜撰すぎるし、俺とキールが屋敷内に簡単に入れたことに、違和感があったからだ。」

 

「そうか。ネズミとターゲットを始末できた。少し納得はいかねえが、今はギブソンを信用しよう。」

 

「また、俺をノックと疑ってるのかよ。」

 

頭を抱える新一。ジンとウォッカは車に乗り込むと地下駐車場を出ていった。

 

「俺も帰るぜ。」

 

「ギブソン…歩いて帰るのか?」

 

「俺直属の末端構成員の車で帰る。ノックじゃないと信用できる。またな!」

 

その後。コルン、キャンディが帰った。キールは携帯を取り出して《ギブソンの後を追って、奴を捕まえずに根城を把握して。》と送ると地下駐車場を出ていった。

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