漆黒の青き名探偵      作:ノック

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黒の組織系列の病院に来た新一。その理由は、ラムから昏睡状態である優作と有希子のお見舞いが許可されたからである。監視役として、病院の職員の男性に変装したベルモットも一緒だ。

 

「1年振りのお見舞いね。」

 

「任務が忙しかったからな。」

 

受付の男性からカードキーを受け取る。ベルモットは病院内で、用事があるようで別々に行動することに。

 

新一はエレベーターに乗り込むと開閉ボタンと地下1階のボタンを同時に押した。扉が閉まり、カードキー装置が壁から出てきた。慣れた手つきで、カードキーをスライドさせた。

 

止まっていたエレベーターが下に降りて、扉が開いた。到着した場所は、昏睡状態に陥っている優作と有希子がいる病室である。組織の最新技術で、治療が続けられている。

 

(ラムにとって、俺の両親は…貴重な存在なのか。俺が裏切ったり、不要になれば…父さんと母さんが殺される。どちらにせよ…組織以外に、居場所はないな。)

 

目覚めない優作と有希子は、特殊な装置のケース内に寝かされている。意識はないが、今もなを生き続けている。

 

「父さん…母さん。ごめん…また、来るから。」

 

病室を出ていった新一は、ベルモットが待っている受け付け前に戻ってきた。

 

「大丈夫?」

 

「なんとかな…」

 

 

 

 

 

 

中学を卒業した新一は、ラムから命じられた帝丹高校入学した。部下である愛梨と一緒に行くためである。

 

(ラムの考えが、わからない。一緒に行動できるようにするためか?何か怪しい…)

 

家から出た新一は、門の前にいる愛梨の姿を見て声をかけた。

 

「おはよう…工藤君。」

 

「赤石は今日も早いな。」

 

「一人暮らしだから、大変だよ。」

 

小さく欠伸をする愛梨に、新一は「寝癖あるぜ。」と言って、指を差した。顔を赤くするとブラシを取り出して寝癖を直す。

 

「そうだ。今日は早めに、早退するようにだって。」

 

「………誰から?」

 

「2…」

 

愛梨が数字を言った。新一は、その数字の意味がわかって頷いた。すると、後ろから誰かに声をかけられた。

 

「工藤君…おはよう。」

 

幼稚園時代の幼馴染みの鈴木園子である。帝丹高校に入学して、同じクラスになった。愛梨も同じクラスである。

 

「おはよう…鈴木。今日…毛利は?」

 

「妃弁護士に用事があるから、三時限目に来るそうよ。愛梨さんも、おはよう。」

 

「園子さんも、おはようございます。園子さんが教えてくれたシャンプーだけど、結構良かったですよ。」

 

「私のお気に入りだからね。それにしても、黒羽君は帝丹じゃないのね?確か…工藤君と同じ場所に一緒に行きたいと、言ってなかった?」

 

園子に聞かれた新一は「黒羽は遠いからやめとく」と言ってたことを伝えた。

 

「残念だわ…黒羽君のマジック。結構楽しみだったのに…何かで、依頼しようかしら?」

 

「鈴木…鈴木財閥の力は利用しないよな?」

 

「使わないわよ。親から言われたのよ…パーティーするのに、マジックができる知り合いがいないか?…てね。正式な依頼だから、報酬出すと親がね…」

 

苦笑している園子に、新一は表用の携帯を取り出すと快斗に電話する。数秒後に快斗が電話に出る。

 

『どうしたんだよ…新一。何かあったのか?』

 

「今から鈴木に電話代わるから、用件聞いとけ。」

 

新一は園子に携帯を貸すと「後で、返してくれよ。」と言って、先に向かった。愛梨は大丈夫なのかと聞いたら。

 

「あの携帯は鈴木、毛利、快斗、親の電話番号しか登録してない。ネットも繋げてないから、只の連絡用の携帯。普段は、あれを持ち歩いてる。」

 

「なら…良いですが。」(工藤君は…親の治療費のために、組織に入ってます。既に組織の闇から抜け出せなません。私が……工藤君を守らないと。)

 

愛梨は新一の手を握ると園子が、それを見かけたが黙って見届けるのだった。

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