コナン、灰原、沖矢の3人はフェリーに乗って寛いでいた。
「昴さん。くじ運よかったんだね。」
「私も驚きましたよ。丁度3人分の船旅旅行券が当たりましたし。」
「たまには、ゆっくりするのもいいわね。」
そう、先月に沖矢が買い物をしていると、チラシ配りの人から、福引券を貰い、福引に挑戦したら…船旅旅行券が当たったそうだ。
「それにしても、4泊5日は長いわよ。博士も行けたらよかったわね。」
「博士は研究会で、1週間家を空けるからな。こればかりはな。」
「さて、私は船内を散歩をしてきます。灰原さんとコナン君はどうしますか?」
「部屋で寝てるわ。昨日から寝てないから。」
「遠足を楽しみにしてた子供みたいだな。」
コナンが冗談を言ったら、灰原に睨まれている。
「次言ったら、覚えてなさいよ。」
「………悪かった。昴さん、僕は此処にいるよ。」
「わかりました。では…」
沖矢は船内の散策に行き、灰原は部屋に戻る。
(さて…ベルモットには感謝しないとな。)
この船旅旅行は黒の組織が仕組んだ物であるが、ベルモットの部下が、福引券を沖矢に渡して、ベルモットが福引店員に変装して、当たりを出す。手の込んだ方法だ。
(組織のノックリストを回収か破壊して、裏切り者の始末。やることが多いな…ジンが来ないだけましだが…)
コナンはラムの依頼により、裏切り者、コードネームルシアンを発見次第、組織に報告するのが、今回の任務であるが…
(殆どの仕事をバーボンとベルモットが終わらしたからな…俺はルシアンの監視をしないとな。暇だ…)
コナンは遠くにいる男性を監視しながらジュースを飲んでいる。
(この監視任務では、子供の姿は役に立つな。元に戻る気はないし…ルシアンには、困ったもんだぜ。)
子供のふりをしながら気づかれない程度に、監視を続ける。その頃、船内の散歩をしている沖矢は、無線で安室としていた。
「ターゲット発見しましたよ。」
『なら、その場から動かずに監視をしてくれ。此方はベルモットと別行動しているが、話す時間はない。』
「わかりました。」
無線を切ると、沖矢はルシアンの監視をしている。
(安室君の話では、ルシアンはこの船に乗っている誰かと、取引する予定になっている。俺は余り動かない方が得策だな。それに、安室君は組織のノックリストの回収をしないとダメだからな。)
安室とベルモットはラムの命令によりルシアンを監視している。目的は、組織のノックリストの破壊とルシアンの暗殺だ。
今現在は、ベルモットとは別行動して監視をしている。
(僕の目的は、ルシアンの確保とノックリストの回収。そうすれば、組織壊滅の近道になる。問題なのは、取引の内容だ。)
コナンは時計を確認すると、その場から離れて誰もいない船内で、ルシアンにメールを送る。
ちなみに、コナンの持っている組織用の携帯は、圏外でもメールだけは出来るように、改造されている。
《午後3時になったら、逃走用のモータボードを使って、船から離れろ。監視されている。》
メールを送ると、その場から離れる。
(後は…タイミングだけだ。)
船内を移動中のルシアンは、コナンからのメールを読んで、焦り出していた。
(何だと!俺を消すために組織の物が来たのか。このノックリストを別の組織に渡せば、奴等は破滅するのに…午後3時にモータボード…怪しすぎる。罠だな…あのブルーブラックが、裏切り者の俺を助けるはずがない。)
コナンはルシアンがいなくなったのを確認すると、モータボードが置いてある場所に行き、確認した。
(逃げなかったな。折角、逃げるチャンスを与えたのにな。仕方ない…殺るか。)
《ルシアンはチャンスを失った。ベルモット、予定通りに行動してくれ…バーボンにバレるなよ。》
ベルモットにメールを送って、部屋に戻った。