・登場人物について
主人公:桃園裕太(とうえん ゆうた)
本作の主人公。21世紀の日本生まれの大学生。専攻は歴史学。容姿や学業成績、運動能力などは平均的。可もなく不可もなくな平凡な日常生活を送っていたある日、目覚めたら謎の無人島に漂流していた。しっかり者なようで、何処か抜けている箇所もあり、時として重大なミスをすることもしばしば。インドア派なため、サバイバルや生物の知識に乏しく島の生活には苦労する事が多い。エクスプローラーノートに強い関心を持っている。秀夫や隆翔とは小学校から大学までずっと同じ学校で、家族ぐるみの付き合いもあり、非常に仲が良い。恐竜に詳しい弟がいる。彼女はいない。
鬼塚秀夫(おにづか ひでお)
裕太とは幼稚園時代から幼馴染で、親友。小柄で女性的な容姿をしているため、いじめの対象になる事もあったが、その度に裕太に助けられ、その事を今でも感謝している。何かを作る事が好きで、幼少のころから機械いじりや回路いじりに精を出していた。また、プログラミングのスキルも高い。それが高じて大学では工学を専攻している。島の生活ではクラフトを担当することが多い。女性の知り合いは三人の中で一番多いが、その容姿から女の子として見られることが多く、恋人はいない。
道尾隆翔(みちお りゅうと)
裕太や秀夫とは小学生以来の付き合い。筋トレが趣味で、ボディービルダー並に鍛えられており、190 [cm]の恵体の持ち主。そんな見た目に反して実はインテリ系だったりする。幼少のころから生物や化学が好きで、大学でも専攻している。裕太が苦手な話題に関しては、彼が解説役になることがしばしば。島で出会ったモンスターや環境生物の存在にいたく感動しており、彼らについて調べたくてうずうずしている。三人の中では唯一恋人がいたことがあるが、怪しげ壺を売りつけられそうになり、そのまま音信不通になり、壺がトラウマとなっている。
オリバー
島で一人生活をしているアイルー。性別はオス。以前は獣人族の集落で生活していたようだが、何故か現在は一人で行動している。それ故、島のモンスターや環境生物への知見は深く、また戦闘能力もリオレイアを単独で撃退出来る程に高い。海岸でリオレイアに襲われていた三人を偶然発見し、その後成り行きで行動を共にすることになる。望郷の念を捨てきれない三人に多少同情している節がある。また、人間と異なる種族ではあるが、左腕には検体インプラントが埋め込まれている。とある黒い鳥竜種のモンスターとは浅からぬ因縁がある。
待つ者
インプラントを通して裕太のイメージの中に現れる謎の人物。裕太たちを島に送り込んだ張本人。彼女にはには何か逼迫した事情があるようだが、一体何が起こっているのだろうか?また、彼女は以前島で生きていたことがあり、その時の生活をどこか懐かしく思っている。また、島の生物の生態や性質を熟知している。その正体が判明する日は訪れるのだろうか?
・「島」について
この物語の舞台となる島は、強大なモンスターや独自の能力を持った環境生物が生息する南国を思わせる無人島である。海岸や、森林等の多様な生態系が存在する生物たちの楽園。だが一方で、宙に浮く謎の建造物「オベリスク」や空から齎される謎のクレートなど人間の足跡も数多く確認されている。また、それらの多くからは、現代(21世紀)の技術水準から大きくかけ離れたオーバーテクノロジー的な要素が散見される。島全土および上空は物質の通過を許さない光の壁により、囲まれており通常の手段での脱出は不可能となっている。
検体インプラントは彼らの左腕に埋め込まれた謎の端末機器である。その機能は非常に多様かつ、先進的で、端末機器の様な操作が可能なホログラムを利用したインベントリ画面や、入手したエクスプローラーノートの記録、言語翻訳、さらにはツールや建造物などの作り方をイメージとして脳内に送り使用者の手を適切に動かすエングラムと呼ばれる機能などがある。それら機能はサバイバルにおいて非常に有益であり、幾度となく彼らを救っている。また、インプラントには彼らが彼らたりえるための重要な機能が隠されている。死から蘇るという不可解な現象と何か関係があるのだろうか?
島にはかつて恐竜類を始めとした古代生物が生息していた。だが、ある時突如として現れた古龍・死を纏うヴァルハザクによって一部を除きその殆どが絶滅してしまった。その直後には赤き飛竜が空を舞う姿が確認され、それと同時にモンスターと呼ばれる新たな生物たちが古代生物と入れ替わるようにして島の生態系を作り上げた。その際にオベリスクが謎のシグナルを発していたそうだ。
島に生息するモンスターや環境生物には不可解な点がある。それは人間に飼い慣らされた際に、度が過ぎる程に従順になるという点である。動物を飼い慣らすのは、通常は非常に難しく、完全に人間の制御化に置くことなど不可能である。だが、島の生物たちはその限りではない。彼らは本当に太古から進化を続けて生まれた生物であるのだろうか?
鋼の翼を持つ龍の存在が確認された。既知の生物とは全く異なる骨格を持つこのドラゴンは一体どのような存在なのだろうか?また、その身体からは紫色の謎の物質が確認されている。それは「エレメント」や「エドモンジウム」と呼ばれているそうだが、後の時代に「地脈」と呼ばれるエネルギーと何か関連があるのだろうか?