あの後、俺の叫び声を聴いたみんなが駆けつけてくれた。両肩の怪我に加え、突然のフライトによって腰が抜けたため、秀夫共々、アプトノスの"ラッキー"のお世話になっている。成り行きでテイムに成功したあの小型のワイバーンは、"ホルク"と呼ばれる種であるらしい。ホルクは島の生物の中でも特に人間に懐きやすいものの一つであるらしく、口笛による命令で多様な戦法での戦いを展開できるそうだ。オリバーによると、猟虫とホルクがいれば、戦略を練りさえすれば並の大型モンスターであれば、相手取っても十分に戦力として数えられるという。肝の冷える事態ではあったが、結果として大きな戦力を獲得することが出来た。まだ少し早い時間ではあるが、今日の所は引き上げることにした。
それは帰路の途中での出来事だった。導蟲が肉食竜と思しき足跡を検知した。俺たちの間に動揺が走る。足跡は海岸、すなわち俺たちの帰路に沿って進んでいる。この足跡の形には見覚えがある。ランポスの物に酷似している。強いて異なる点を上げるとするならば、その大きさだ。今ここにあるのは、平均的なランポスのそれよりも二回りほど大きい。そこから考えられるのは、ドスランポスの襲来、だ。
拠点に戻るためにはこの道を通るのが最も早く、そして安全なはずだ。迂回をするならば、どうしても森の中に入らなければならないからだ。視界も足元も悪い森の中でランポスやジャグラスに囲まれるなり、アンジャナフに鉢合わせるなりしてしまえば、被害を受けるのは避けられない。出だしから折角テイムした生物たちを失うのは今の俺たちにとって余りにも痛い。かと言って、このまま進み続ければドスランポスと接敵する事になる。どちらを取るにしてもリスクはある。目先のドスランポスを回避するか、回避した先で更なる脅威に遭遇するのを覚悟で迂回するか、俺たちは選択を迫られている。
順当に考えれば見えている脅威は避けたいところだ。仮に迂回したとしても、必ずその先でモンスターと出会うとは限らない。そういった意味では僅かにでも戦闘を避けられる可能性のある後者を取るのが合理的な様に思える。だが、それが長期的な視点で考えても最良であると言えるのだろうか?これから島を探索していく上で今と似た状況に多く対処しなければならないだろう。最悪、今回とは違って逃げ場がないシチュエーションだってあるかも知れない。俺たちはこの数日間で少しずつ、着実に戦力や知識を手に入れた。だが、その扱い方は知らない。そういったことは実践を通してではないと身に付かない。幸いドスランポスはこの島に棲む大型モンスターの中では最も非力な部類に入るという。ともすれば、ここよりも危険な沼地への遠征、その練習も兼ねてここで戦うという選択肢もアリかも知れない。
「なあ、みんな、聞いてくれないか?」
俺は今考えた事をみんなに話した。やはり、というべきか反応は芳しくない。
「裕太の言う事も一理あるとは思うが、現状の手負いだったり、本調子じゃない状態の人がいる戦力で果たして敵うのか?」
「僕も時には戦うのは大事なことだとは思う。でも裕君が怪我をしてるし、僕はそんな状況で無理を押してほしくはないかな。」
隆翔も秀夫もそれぞれ戦闘に関しては否定的だ。各々の懸念も至って妥当なものだ。これに関しては俺が突飛な意見を出しているに過ぎない。ホルクのテイム中に起こった体験が壮絶過ぎて、興奮冷めやらぬ状態にあったためか、怪我の事を失念していた。俺は二人に冷静ではなかったことに気付かされた。それから、少し間を置いてオリバーが話し始めた。
「ボクは戦うのに賛成だニャ。」
意外なその言葉に言い出しっぺの俺でさえ面食らってしまった。そんな俺たちの雰囲気を正すようにオリバーは重々しく続けた。
「ここでドスランポスを倒せれば、大きな収穫になるニャ。アイツから取れる素材を使えばみんなの装備や持ち物を見違える程にパワーアップできるニャ。むしろ、その位しないと沼地やその先の探索は難しいニャ。だから、ドスランポスを見つけた今、戦うのは決して悪い選択じゃないと思うニャ。幸い、この前のドスジャグラスの時みたいに、本来の縄張りじゃない場所で出会うなんて、イレギュラーな状況じゃないからある程度は周りを気にせず戦えるニャ。」
一呼吸置いて更にオリバーは続ける。
「戦力なら今いる生き物たちや皆の状態でも、上手く戦えば倒せる可能性はあるニャ。」
現状、俺たちが連れている生物はアプトノスのラッキーに、光蟲、エンエンクに猟虫のマルドローン、そしてホルクだ。光蟲以外はろくすっぽ生態を知らないので、戦闘においてどう運用して良いのかすら俺には分からない。
「それに、何も正面切って戦う訳じゃないニャ。徒党を組む種類のモンスターは身体の小さいボクたちアイルーにとっては天敵ニャ。一匹のリオレイアよりも数十匹のランポスの方がボクたちにとっては脅威になるニャ。だから、そういう時のための作戦にも詳しいニャ。それとユータさんにはなるべく安全な役割に徹してもらうニャ。」
オリバーの言葉を聞いて俺たち三人の空気は、少しばかり希望を含んだ物に変わった。二人も覚悟を決めたようだ。それから、俺たちは作戦会議を行い、みんなで意見を出し合って各々の分担や配置を決定した。痕跡を追わせた導蟲が戻ってきた。反応を見るに、どうやらドスランポスはこちらへ向かって引き返してきているようだ。俺たちは各々決められた配置につき、決戦の時に備える。
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戦場に選んだのは海岸。そもそも奴らのテリトリーは森林だ。視界と足場が悪い中で、さらに保護色となる連中の群れと対峙するのは些か不利にも程がある。そのため、地形の面で過不足ない海岸が選ばれたのだ。といっても、俺だけは森の中だ。俺の役割は「秘策」を実行すること。俺はみんなの戦いを見守りつつ、タイミングが来れば奴に一手を与える。そのために、俺は今茂みに身を縮ませて隠れている。チャンスはたった一度だけ、そのプレッシャー俺の手は震えを抑えられないでいる。
そんな中、向こう側ではドスランポスの誘導が始まった。誘導の主役となるのはエンエンクだ。彼らが出すガスの性質を利用するのだ。ガスの散布を行うのは隆翔だ。導蟲の先導の下、ドスランポスへと接近し、自らがガスを纏う事でデコイとしてみんなの下へおびき寄せるというシンプルながらも相当な危険が付きまとう作戦。だが、今回は頼もしい助っ人がいる。ホルクだ。ホルクの膂力は凄まじく、人一人を担いだ状態でも軽々と飛行を行える。空の上からであれば、隆翔に危険が及ぶ可能性は著しく低下する。隆翔が移動の口笛を吹くと、ホルクは肩を掴み、低空飛行を開始した。そして、隆翔は導蟲を指さしながら、追従の笛を聞かせると、ホルクは見事に俺たちが想定した動きをしてくれた。本当に今日初めて仲間になったとは思えない順応の速さだ。
それから、どれくらい経過しただろうか。何も起こらない静けさがより緊張を増加させる。何度唾を飲んだかは分からない。手元の仕掛けを眺めてはみんなの方を向いての繰り返し。何度目かももう忘れた中、静まり返った海岸に風を切る音が鳴り響いた。隆翔は無事に戻ってきた。その背後には予定通り、ドスランポスが五匹の子分を引き連れて走ってきた。ホルクの着陸が開戦の合図だ。俺はそれに備えて目を閉じた。
ホルクが着陸した瞬間、秀夫の肩に乗った光蟲は、秀夫の手拍子と同時に眩い光を放った。光蟲は普通、絶命するタイミングで大きな光を放つが、それよりも出力を下げれば放ち終えた後でも生存する事ができる。光量が減っても、ランポスの群れを一時的に行動不能にするのに容易い量は担保されている。ただ、その場合は光蟲の負担になるのか、所謂クールタイム的な待ち時間が発生するため、連発する事はできなくなる。
何も映らない世界に、閃光がさく裂した時特有の弾ける様な音が響き渡った。それと同時に俺は目を開いた。向こう側の様子はというと、ドスランポス一行は全員閃光の餌食となり、立ちぼうけの状態になっている。ここまでは当初の目論見通りだ。重要なのはここからだ。ドスランポスの最も大きな脅威は子分による群れの数による暴力だ。それを奴らが眩暈から立ち直るまでの僅かな時間に少しでも多く削らなければならない。ここからはスピード勝負だ。しかし、幸いにしてランポスの数は五匹とこれまで遭遇してきた群れと比べると、少ない。勝機は十分にある。
隆翔はホルクに攻撃命令を出すと同時に、ホルクが向かった個体とは別の個体へ駆け出した。立ちくらみによって項垂れている一匹の個体の腹部を隆翔は思い切り蹴り上げた。すると、そのランポスは「グギャ」と情けない声を上げ、転倒した。閃光による眩暈と、混乱の影響からか、普段は身体能力高いランポスだが、今回ばかりは直ぐには立ち上がれないようだ。その隙に隆翔は石の槍でランポスの喉元を突いた。ランポスの皮膚は硬く、俺たちの持つ石槍では貫けないが、一か所だけ例外の弱点がある。それは、首を動かすための関節周りの皮膚だ。そこは可動域を確保するために皮膚が他の場所よりも柔軟になっているためだ。隆翔は、その部分に槍を突き立て、その上に乗り掛かる様な態勢となり、全力で体重をかけた。木製の柄はその荷重に耐えられずに途中で折れ、真っ二つになってしまったが、穂先は見事にランポスを貫くことに成功した。
一方、ホルクは隆翔に指示に従い、別のランポスの下へと向かって行った。高度を上げたホルクは、項垂れるランポスへ向かって滑空を行い、急接近した。それと同時にランポスからは三筋の血飛沫が舞い、何が起こったのか理解出来ぬままに倒れ伏していた。ホルクはランポスに近付いたほんの一瞬の間で、脚部の爪を活かした目にも留まらぬ速さの連撃を繰り出していたのだ。ホルクの圧倒的な戦闘力に俺は驚きを隠せなかった。空を飛べるというだけでも今の俺たちにとっては、反則級の能力なのに、この戦闘力があれば探索は今よりも安全でスピーディーな物になる。改めて俺はモンスターの持つ力の凄まじさを認識させられた。
秀夫はマルドローンに攻撃の口笛を吹いて、ランポスに向かわせている。猟虫は俺たちの口笛に合わせて動いてくれるらしい。移動の笛を吹けば指差した地点に動き、攻撃の笛を吹けば対象を攻撃する。だが、猟虫にも持久力の限界があるらしく、定期的に腕に戻して休息させる必要があるそうだ。その場合には追従の笛を吹くことで戻って来てくれるらしい。戻って来た時には僅かばかりではあるが、使役者にも有益な作用もある。猟虫は獲物を攻撃した際にその体液を吸っており、吸い込まれた体液は彼らにとっての栄養となるらしい。ただ、その際に体内に吸収されなかった成分は特殊な処理が施されてエキスとして体外へと排出されるそうだ。使役者がそのエキスを摂取すると、一時的に腕力が上がったり、敏捷性が上昇したりと有益な効果が得られるらしい。ちなみに、その効果は対象とするモンスターの種類や吸った体液の種類によって変わるそうだ。それはさておき、秀夫のマルドローンはランポスの頭部を集中攻撃し、ついには倒してしまった。猟虫は昆虫としては非常に大きいが、モンスターと比べると小さい。それにもかかわらず、自身の体格の何倍もある相手を打ち破る程の力を持っている。種類によってはモンスターから得た体液を粉塵として排出し、それを大爆発させることで途轍もない破壊力を生み出す者もいるそうだ。これからは猟中を積極的に探して全員分揃えるのもアリかも知れない。
オリバーは、ラッキーに攻撃命令を出し、自らもランポスに斬りかかる。オリバーの目にも留まらぬ連撃と、ラッキーの体格を生かしたストンプによって残りのランポスも討伐する事が出来た。残るはドスランポスのみだ。
この島の生物は屈強だ。強力な閃光と言えども長時間無力化することは難しい。それが大型モンスターとなれば猶更だ。全てのランポスが倒されるまでの時間はわずか数十秒から一、二分にも満たない短い物だった。それにも関わらず、目の前のドスランポスはもう臨戦態勢に移っている。口元から白い吐息が漏れる。これは、怒りによって興奮状態に落ち居ている証拠であるらしい。この状態のモンスターは、攻撃はより苛烈になり、俊敏性も大きく向上する。戦いはこれからが本番という訳だ。
ドスランポスは大きく身を屈め、飛び掛かりを行う体勢を取った。ランポス種の最も厄介な攻撃手段の一つだ。人間が喰らえば一発で胃袋行きが確定する。そんな一同の危機を救ったのはなんとマルドローンだった。ドスランポスが跳び上がろうとする瞬間に喉元へと潜り込み、アッパーカットの要領で下から上に突き上げる様に体当たりをかましたのだ。顎先に諸に衝撃が与えられたのが功を奏したのか、情けない声を上げながら唾液を落とし、全身を大きく仰け反らせた。マルドローンはスタミナが切れたのか、秀夫の右腕へと戻っていく。
オリバーはドスランポスが怯んだ隙を見逃さず、手に持った短槍を正面に突き出して、前方へ大きく飛び出した。一度のジャンプで数十メートルあった距離を一瞬で詰めてしまった。本人曰く、今のは「ネコまっしぐらの技」と言う物であるらしい。その小さな身体からは想像だに付かない驚異的な身体能力だ。見た目以上に鋭利なドングリ型の穂先がドスランポスの顔面に直撃する、ように思われた。仰け反ったドスランポスだったが、一発の攻撃でKOされる程に柔な存在ではなかったようだ。後ろに傾いた身体の重心をすぐさま前方へ戻し、目で追うのがやっとのスピードで円弧上にステップを刻んだ。そして、勢いそのままにオリバーへ向けて尻尾を打ち付ける攻撃を放った。この技には見覚えがある。初めて俺がドスランポスと出会ったときに葬られた忌々しき技だ。あの時の情景がフラッシュバックし、俺は思わず目を背けてしまった。しかし、そこは流石オリバーと言うべきか、紙一重で横に身体をずらし、回避に成功した。ただ、咄嗟の反応だったためか、体勢を崩してしまった。
ドスランポスはオリバーを強敵だと判断したのか、その黄色い眼の瞳孔を見開き、更なる攻撃に映ろうとする。そんな折に、ドスランポスの足元に一本の斧が見事な回転を描きながら飛来した。奴の身体を掠める事こそ無かったが、その音と少しの衝撃は奴の注意は確実に引き寄せる事が出来た。投げたの主は隆翔だ。実は隆翔は投擲と同時にエンエンクにガスを射出させていた。そのお陰もあり、ドスランポスの狙いをオリバーから完全に逸らす事が出来たのだ。奴は相変わらず白い息を吐きながら隆翔を睨みつける。だが、当の隆翔には動揺した様子も無ければ、慌てて逃げる様子も無い。ドスランポスはこの隙は逃さんと言わんばかりの勢いで、飛び掛かろうとする。
その一幕だけに焦点を当てれば、あわや大惨事の前触れであるが、実際の処そうではない。なぜなら、奴は怒りに身を任せた影響で、空への注意を完全に怠っていたからだ。そう、俺たちの戦力にはホルクがいる。奴が身を屈めたその刹那、ホルクはその身を大きく翻し、スピンを掛けながらドスランポスに突撃した。嘴からは噛み付き、脚からは連続の蹴りがドスランポスの背中に向けて矢継ぎ早に放たれる。それと同時に、ドスランポスは後方に勢い良く吹っ飛んでいった。
「オリバーッッッッ!」
隆翔の叫び声が響く。ドスランポスは二、三回ほど全身をバタつかせた後、すぐに復帰した。奴の口からは涎がドバドバと滝の如く溢れている。あれは疲労している証拠だそうだ。隆翔の声を聴いたオリバーは動きが明らかに鈍ったドスランポスを横目に隆翔の元へ駆けた。それから、隆翔は身を屈めた。何をするつもりか読めなかったが、答えは直ぐに分かった。オリバーは隆翔の身体を踏みつけ、ドスランポスの背丈を超える程の大ジャンプをしたのだ。そして、そのまま一気に奴の背中へと飛び乗った。当然、ドスランポスは払い除けようと、疲労困憊の中精一杯身体を揺すって抵抗している。一方のオリバーも両足で奴の背中を挟み込み、片手でしがみ付きながら、短槍を背中に突き刺して応戦している。秀夫も、ドスランポスの気を少しでも引くために、再びマルドローンを飛ばし、移動の笛を繰り返して頭部付近をサテライト飛行させている。それから少ししたら、オリバーの短槍が幸運にも深い所に刺さったのか、奴は大きく怯んだ。
そこから、状況は一気に動いた。オリバーは奴の背中から飛び降り、その際に車輪の様に回転しながら、目にも留まらぬ速さで斬撃を与えていた。それによって、ドスランポスは転倒し、大きな隙を晒している。その間にホルクとマルドローンによる攻撃がさく裂した。今までの攻防でかなりのダメージを与えられたように思える。こっちもそろそろ準備をしなければならない。俺は手元の火打石に目を遣った。最後の仕上げは責任重大だ。
森と海岸の境界付近にある数本の木々の間に爆薬を仕掛けている。持って来たすり鉢とすりこぎで挽いた発火粉と、同じく科薬草を挽いた粉末を混合した即席の物だ。一応、オリバーが普段使いしている物と同じ配合で作っているから作動はするだろう。俺が隠れている茂みは爆薬を設置した木々から数十メートル後方の森の中にある。
隆翔は口笛でホルクを引き寄せ、肩に乗せていたエンエンクを掴ませた。どうやら潮時のようだ。俺は火打石を擦り、素早く松明に火を点けた。火加減も良好だ。いつでも行ける。決行の合図はホルクが俺の元へたどり着き、なおかつドスランポスが爆薬の周辺にいる僅か一瞬だ。持ちこたえてくれ、俺の肩。肉が抉れた肩をみやる。
ホルクの切った風が俺の頬に突き刺さった。ちょうど、ドスランポスも目標の地点にいる。今が最後のチャンス。奴の生態上ここで逃せば、あの時の様に大量の群れをけしかけられて報復されるだろう。心臓の鼓動は早まる。それの所為かは定かではないが、肩の痛みは薄れていくのを感じる。
「イッッケッッーーーー!!!」
俺は後先考えない渾身の勢いで、松明を爆薬に向かって投げた。その動作が終わった瞬間、俺は急いで耳を塞いだ。そして、一帯に轟音が鳴り響いた。それと同時に、海岸には砂埃が舞った。俺たちは緊張した面持ちで晴れるのを待つ。視界がクリアになった瞬間、先程の場所には倒れた木々とその下敷きとなったドスランポスの亡骸が確認できた。
こうして、俺たちは初めて大型モンスター相手に勝利を果たした。この島に来たばかりの頃では絶対に考えられなかった事だ。
三人の頼もしい仲間がいて、強力なペットまで出来た。俺は無意識に涙を流していた。みんなのお陰で俺は立ち直れた。みんなのおかげで俺はこうして生き長らえている。謎と危険に満ちたこの島でもまだ希望はある。
40話にしてようやくのドスランポス討伐です。自分で見返してて長!って思ったりもしたのですが、モンハンもARKも完全初見&攻略サイト(本)によるカンニング無しの状態なら絶対そのぐらい掛かってもおかしくないだろ!と自分の中で言い訳しております。
今更ですが、本作品ゆるりと進んでまいりますので気長にお付き合い頂けると幸いです。