モンスターだらけのARKを生き延びろ   作:あるこばれの

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Version16.2:新たなる記録

 森の切れ目に黒塗りのアンフォラを発見した。アンフォラとは古代ローマ時代に作られていた陶器の壺のことだ。形状からして間違いはないと思うが、如何せん保存状態が良過ぎる。俺たち21世紀の人間や更に未来の人間がこの島で活動していたという事実を踏まえれば、過去の人間がいたとしても何ら不思議なことはない。なにせ、ここが作られた時代の人間からすれば、21世紀も紀元前も変わらず過ぎ去った時代にすぎないのだから。このアンフォラには女神と思しき金色の意匠が施されている。これを見るに、持ち主は過酷なこの島においても高級な品を用意できるだけの財力や統率力を持った人物であった可能性が高い。ヨンキ氏の記録にもあったが、この島には村落が存在していたのは確かな事実であると考えられる。その構成員はこの島で生まれ育った者なのか、俺たちの様に何時かの時代から漂流した者なのかは現状では判断しかねる。だが、ウォーカー博士の様にそれなりに進んだ時代の出身者がいたであろう中で、ここまで古い時代の人物が指導者を務めたという事は、これの持ち主は相当なカリスマ性と探求心を持ち合わせていたのだろう。

 

 アンフォラを拠点に持ち帰り、内部に入っていた巻かれた紙を開いた。古代ローマの時代に紙は無かった筈だが、この島に連れて来られた人が須らく、インプラントが備え付けられているという点を鑑みれば、エングラムを利用したり、進んだ時代の人間を上手く使う事で自らの物にしたのだろう。やはり、相当にアグレッシブな人物であった事は間違いなさそうだ。そして、俺はこの紙に記された内容を読み進めていった。

 

 『ウォーカーはオベリスクを作動させれば種々の怪物が現れるという予想を我々に話していたが、しかし女神ケレスが生みしドラゴンと戦う事になるとは全く以て想像だにしなかった。どうにかしている。例え彼の者が神の戦車であっても、余りにも巨大で獰猛すぎる。ディアナにも彼奴を征する事は出来ず、そのうえ"ニューレギオン"は敗北した。

 

 多くの戦士や、剰え獣達ですらも犠牲となったが、それだけの犠牲を払う価値はあったと言える。ウォーカーによると、此度我々が入手した第三の鍵により、彼女の言及する洞窟の扉を開く権利を得たという。さすれば、オベリスクの力とこの島の全てが私の支配に下る。

 

ーガイウス・マルセネス・ネルヴァ

規律が勝利を齎さんことを!』

 

 インプラントの翻訳機能により、ラテン語で書かれたこの文書もスラスラと内容を頭に入れる事が出来た。正直に言って、俺は今までに無いほどに高揚している。探し求めていた物の手掛かりを少しでも得られたのだ。

 

 この書物を書いた人物はネルヴァと言うらしい。最後の一文から彼はニューレギオンと呼ばれる部族の長をしていた事が伺える。また、時折「ウォーカー」という名前が登場するが、これは俺が以前に拾った記録の著者であるウォーカー博士である可能性が高い。彼女は生態系をベースにしてこの島の謎を研究していた様だが、もしかすると関連してオベリスク周辺に関しても調べていた可能性は大いに考えられる。ただ、これはまだ確証が持てる訳では無い。

 

 それ以上に重要な箇所か二つ程、この文書の中には存在する。一つは、オベリスクを起動すると「ドラゴン」なる者との戦闘が起こったという点だ。以前赤のオベリスクを調査した際に、根本の端末に「ドラゴンポータル」というエングラムが表示されたのが確認できた。あの時の状況とこの記述を照らし合わせると、あれはドラゴンとの戦闘を始めるために必要な手順なのだろう。オベリスクを起動すると、どういった原理なのかは分からないがドラゴンが現れると考えられる。そして、もう一つはドラゴンを倒す事で「鍵」なる物が手に入るという記述だ。その鍵を手に入れた暁には島の全て掌握出来る洞窟に入れる様になるという。しかもこれは彼一人の思惑ではなく、ウォーカー博士と思われる人物も同様の考えを持っていたそうだ。その様な事を行える場所というのは、ヨンキ氏の言うコントロールセンターが連想される。オベリスクの力を手中に収められるという旨の記述もあるが、その制御機器がある施設であれば強ち不可能ではないだろう。気になるのは、扉のある洞窟という表現だが、彼が何らかの地下施設を洞窟と形容したのだろうか。また「第三の鍵」という記述からオベリスクが三つ存在する事と、それぞれに洞窟に入るための「鍵」を守るモンスターが存在し、またそれらを倒す必要がある事も示唆されている。

 

 この情報は俺たちにとって非常に有益だ。この島から脱出するためのフローが判明したのだから。まずは、アーティファクトと呼ばれる物体と大型モンスターの部位を集めることで、オベリスクを起動する。次に、オベリスクから現れた守護者を倒し、鍵を手に入れる。そして最後に、洞窟の扉を開き、この島の機能を司るコントロールセンターへとアクセスする。そうすれば、あの光の壁と天井を破壊出来、脱出路が開けるのではないだろうか?ただ、問題は一連の流れの初段であるアーティファクトの収集だ。島で生まれ育ったオリバーでさえその存在を知らなかったのだ。その在り処を特定できない限り、この計画は進む事は無い。とはいえ、大まかな方針が見えただけでも今は大きな収穫なのは間違い無い。それから、俺は早速みんなを集めて話し合いを始めた。

 

 「扉の付いた洞窟…、一箇所だけ心当たりがあるニャ。」

 

 記録にあった洞窟が話題になった。どうやらオリバーには思い当たる場所があるようだ。

 

 「島で一番高い山、この前飛んだ時に遠くに見えた山ニャ。あそこの頂上、っていうか火口の中に鉄よりも硬くて光る大きな扉があるらしいニャ。噂によると、アンジャナフがすっぽり通れそうな程大きかったそうニャ。」

 

 確かに沼地へ赴く際に、雲が掛かる程に高かった山は目に入っていた。飛行可能な生物を擁する今なら見に行くだけでも出来ないものか。俺は尋ねる。

 

 「そこへ向かうのは難しいのか?」

 

 「ボクが集落にいた頃、あの辺りは絶対に足を踏み入れてはいけない禁足地だったニャ。噂ではとんでもないモンスターが現れて皆食べられるとか、扉の中に入った人は永遠に戻る事は無かったとか、怖い話が一杯だったニャ。だから、今すぐに行くのはオススメしないニャ。」

 

 強ち否定出来ない噂話なのが恐ろしい。中に入った者が戻って来なかったという噂は、もしかするとその人は島から脱出したから帰らなかったという可能性も考えられる。島に残された人間からすれば、永久に戻って来なくなったと捉えても何ら不思議ではない。この時代にはテレポート技術が存在するから、光の壁の制御装置以外にも、洞窟の中には島から外部への転送を行う装置類が存在する可能性も考えられる。まあ、都合の良い願望を含んだ希望的観測ではあるが。

 

 「でも、火山のど真ん中に重要な機器が集中してるっていうのも変な話だよね。建てるならもっと環境的に良い場所は沢山ありそうなのに。」

 

 秀夫は洞窟が島の管理施設であるという説に対してやや懐疑的な反応だ。

 

 「いや、島の状況を考えると案外悪くない立地かも知れない。モンスターの襲撃を考慮すれば、生物が寄り付きにくい極限環境を選ぶというのは理に適っている。それに、本当にそこまで強固な扉で守られているのなら、火山の温度や電磁気的な影響を回避している可能性はある。」

 

 確かに隆翔の言う通り、敢えて悪い環境に建造物を建てるという選択は、この島で生活してきた俺たちならば、理解出来る物ではある。それに、火の中でも使えるコンピューターを作る方が、宙に浮く塔を建てたり物体をワープさせたりするよりも遥かに簡単に思える。

 

 「次に、オベリスクの起動に関してだが…。」

 

 俺の口は重かった。これに関してはマジでどう手を打つべきか見当も付かない。だからこそ、俺は各々の知恵を借りたい。

 

 「アーティファクトについては、まだ行ったことが無い場所も多いから根気強く探すしかないとして、大型モンスターの討伐までの道程は整える必要はある。が、流石にどうやっても起動や守護者の討伐にまで辿り着けるビジョンは見えない。そこで、みんなの頭を借りたいんだ。」

 

 俺が言い終えると、隆翔がおずおずと手を挙げた。

 

 「ここは、物は試し大型モンスターのテイムを試みるというのはどうだろう?」

 

 「前は乗り気じゃなかったけど、なんか考えが変わるきっかけでもあったのか?」

 

 俺が尋ねると隆翔は続けた。

 

 「ああ、話せば長くなるが、

 

 結論から言うと、島の生物は種類や大きさ、気性に関係無く、殆どがテイム可である可能性が高い。

 

 事の発端は、昆虫から爬虫類、哺乳類に至るまで、遺伝的にも神経系の構造的にも掛け離れた生物が同じ口笛の音色に反応し、それどころか全く同じ挙動をするのを間近で目撃した事だった。俺はその様子が不思議で堪らなかった。生物の感覚器官は一様じゃない。種によって見える光の波長や聞き取れる音波の周波数なんかの領域は全く違うんだ。同じ音色を聞いても犬と虫では聞こえ方は全く異なるし、情報の処理だってあらゆる生物が脳で全てを行っている訳ではない。

 

 だからこそ、島の生き物たちの生態はどこか不自然なんだ。テイム下では、肉食性のホルクが明らかにエサとして適しているカモシワラシを前にしても、捕食しようとする素振りすら見せず、共存している。どんなに良く躾けられた猫でも、同じケージにハムスターを入れられれば、確実に本能が勝って襲いかかるだろう。彼らの変わり身は、もはや後天的な調教などでどうこう出来るレベルを遥かに超えている。なんかこう、人間にとって余りにも都合が良すぎる感じがするんだ。

 

 そこで、逆説的に考えたんだ。生物の口笛に対する応答やテイムされる前後での突飛な変化は、生物ありきの物ではなくて、逆にそれらの能力ありきで生物が形作られていると。つまり、彼らは調教とか表面的な躾を行われたのではなく、もっと高度な遺伝子工学的な操作が加えられて造られた存在である可能性が考えられるんだ。少し外れるが、、農作物として栽培しているジャガイモやレモンなんかには、身体の様々な器官に全く別の植物の特徴が見られた。植物版のキメラを見ている感じだった。これも生態系にバイオテクノロジーが干渉した痕跡と言えると思う。それらを踏まえれば、大型モンスターでも人間にとって都合が良い様な設計を施されている可能性は無いとは言い切れない。

 

 だから、彼らのテイムを試みる価値は大きいと思う。」

 

 要するに、島の生物は自然に俺たち人間に付き従う本能を獲得する進化を辿ったのではなく、人工的にそういった性質を植え付けられたというのが正しいということか。であれば、環境生物や小型モンスターだけではなく、大型モンスターにも同様の処置が施されている可能性が高い、それが隆翔の仮説だ。

 

 「隆君の話を聞いてテイムのメカニズムについて思った事があるんだ。」

 

 今度は秀夫が手を挙げた。

 

 「僕たちの手に付いてるインプラントって、脳に干渉する信号を流せるよね?だったら、記憶とか技能だけじゃなくて、もっと深い本能とかのレベルで情報を書き換えたり、追加したりする技術もあり得なくはないんじゃないかな?ほら、ちょうどコンピュータのファームウェアを書き換えるみたいに。

 

 

 それで、ここからが重要なんだけど、テイム出来る生き物って、元から人間に飼い慣らされようとする本能が備えられてるんじゃないかな?そう考えれば、普通だと調教出来ない昆虫なんかが指示に的確に従ってくれる理由の説明になると思うんだ。

 

 さらに考えたんだけど、人間に懐きたいっていう本能を刺激するトリガみたいな物があるんじゃないかって。それを満足することで、服従欲が凶暴性を上回る様になる現象がテイムなのかなって思ったんだ。例えばアプトノスだったら、好きな食べ物を"人間から"恵まれる事がその本能というか、人間が仕込んだソフトウェア的な物を起動するスイッチの様な物になってるみたいな感じで。

 

 ヨンキ博士の一団が多種多様な古代生物をテイム出来てたのは、彼女たちが生物毎に決まったスイッチの押し方を知ってたからじゃないかな。じゃないとティラノサウルスを馬車馬の様に扱う事は普通できない筈だよ。

 

 だから、そのスイッチさえ発見出来れば僕たちでも大型モンスターを従えられるんじゃないかな?」

 

 秀夫の話が本当ならば、非常に気味が悪く感じる。21世紀の倫理観を基準にすると、生物に対してそんな処置を施すなんて、忌避的な視線を向けられる事の方が多い。正直言って、意識する程に気持ち悪いという感情しか湧いて来ない。ただ、500年もあれば価値観が変化するのは当然だ。からくり人形が給仕をする店など、室町時代の人々からすれば不気味以外の何者でもないかも知れないが、現代人からすれば生活の一部であり当たり前でもある。この時代の人々からすれば俺たちの価値観の方が、むしろ非倫理的で理解し難い物である可能性は高い。

 

 さて、テイムに関してだが、原理上は確かに可能とは思える。だが、その方法を探るのは難しい。対象がエンエンクやメルノスの様に餌付けという分かりやすい物ならいざ知らず、ホルクの一緒に飛ぶなどという絶対に思い付かない方法であれば、その時点でお手上げだ。方法が発見できないのならば、実質的にテイム不可能なのと同じだ。どうせ試すなら、好みが極端なまでにはっきりしたモンスターの方が、成功する確率が高く、望ましい様に思える。例えば、何よりもこの食べ物を優先するだとか、戦闘以外何にも興味ないとかみたいな、漫画染みた感じの性質だ。ただ本当に、そんな絵に描いたようなモンスターなどいるのだろうか?

 

 「なあ、オリバー。三度の飯よりコレが好きって感じの好みを持つモンスターはいないのか?」

 

 「いないことはないと思うニャ。例えばアオアシラは戦闘を放り出してまで食べる位にハチミツが好きだし、ゲリョスっていうイャンクックに似たモンスターは、光る物が大好きニャ。リュートさんとヒデオさんの話が本当だとしたら、この辺りの種類なら懐かせられるかも知れないニャ。」

 

 アオアシラか。過去に遭遇した事があるな。確か、あの時は海岸で出会ったから、この近くでも生息しているだろう。グリズリーを超える恵体から繰り出される一撃は、シンプルながら俺たちにとっては強大な決定力となってくれるだろう。次の当面の目標はアオアシラのテイムで決まりだろう。

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 翌朝、俺は朝の日課をこなしていた。拠点が広くなってから管理するべき物が増えた。前は堆肥箱の管理や、ペットの餌やり、トイレの消臭ぐらいしかする事がなかったが、今では数あるプラントXの肥料の詰め込みや、俺たちやペットの安全を確保するために成長中のプラントXから胞子を採取して自分の身体に纏っている。俺は元々花粉症の気があったため、鼻がむず痒くて仕方が無い。それでも、ハチの巣にされるよりは何倍もマシだ。次に、拠点の外周を覆うスパイクウォールの点検を行う。破損個所が見つかれば当然修理しなければならないし、犯人の痕跡が残されていればそれ相応の対策を練る必要がある。残念なことに、今日は何事も無くとはいかないようだ。ウォールの一部にプラントXの胞子が色濃く滞留している場所があった。そこにはひっくり返った巨大なダンゴムシの様な生物が転がっていた。既に息絶えている。かの有名なダイオウグソクムシよりも二回り以上は大きい。そのうえ、全身を岩の様に堅牢な外殻に覆われている。この生物は”クンチュウ”と呼ばれる小型モンスターだ。普段はダンゴムシと同じように地面の中で生活しているが、時折地上に出て来る事がある。それが不幸にもプラントXの射程内だったのだろう。クンチュウの甲殻は鎧や盾として利用可能であるそうだ。取り敢えず、こいつは洗ってから持ち帰ろう。スパイクウォールの破損個所はあったが、代わりに有益な素材を入手できたので、総合的な収支はプラスと言って差し支えないだろう。

 

 アクシデントは有ったものの、本日の朝の務めは早めに終わった。なので、今日は供給品クレートがいつも落ちてくる場所へと行ってみようと思う。ガラス製の水瓶とか現状だと入手が難しい物品が入っている事もあるから、是非入手したい。ただ、島を出た時に使用料金なんかを請求されたら嫌だが。ともあれ、もうすぐビーコンが落ちて来る時間だ。白い光を放つ菱形の物体がゆっくりと降りてきた。今回のビーコンは普段の物と違い、中心近くに光るリングが付いている。今まで見た事が無いが、何か特別良い物でも入っているのだろうか?期待に胸が膨らむ。俺は早速インプラントをかざし、クレートを開いた。

 

 俺の手には一枚の紙が載っていた。上部に描かれた赤いスープと思われる挿絵が目立つ。タイトルには「ロックウェルレシピ:フォーカルチリ」と題されている。著者の名前は「Sir. Edmond Rockwell」という人物であるらしい。そのすぐ下にはこの料理に関する説明と思しき文章がイギリス風の英語で記されている。「この一杯には栄養学的なエネルギーが満ちている。これを食した後には力が満ち溢れ、邪魔物や注意散漫を避けられるだろう。」

 

 なんとも胡散臭い文面だ。日本にいた頃なら、こういった触れ込みの怪しい製品は多かった。だから、あまり手放しには信じられない。ただ、気になるので裏面の記載も一応確認しておこう。裏面を確認すると、この「フォーカルチリ」と呼ばれる料理を作るための材料と具体的な手順が書かれている。材料を見る限り、今すぐにでも作れそうだ。必要なのは、焼いた肉にレモン、そして四種のベリーだ。手順に関してもぶっ飛んだ工程は存在せず、現状ある道具だけでも十分に行えるものだ。眉唾感は否めないが、試してみても失うものは無いも同然だ。ここはひとつ、拠点に帰ってから作ってみよう。

 

 調理鍋を利用して紙面の通りの調理を行った結果、凡そ挿絵の通りの一品が完成した。香りからして酸味が強そうだ。材料には変な物は入れてないから食べても問題は無いはずだ。俺は意を決して口に運んだ。味の方は意外と悪くはない。好みが分かれそうではあるが、全く受け付けないという事は無い。それから、完食するとすぐに身体に変化が訪れた。なんと言うか、身体が温まった感じがする。温度が上がったというよりも、準備運動を終えて今すぐにでも動けるようになった時の感覚に近い。普段よりも筋肉を動かしやすくなっている気がする。試しにその辺を走ってみると、心なしかいつもより景色が進むのが速い気がする。今なら短距離走の自己ベストを更新できそうな勢いだ。

 

 怪し気な部分はあったが、その効果は折り紙付きだったようだ。このレシピを開発したロックウェル卿なる人物の発想力と努力には脱帽させられた。この料理を携帯するようにすれば、モンスターと接敵した際の安全性が向上するばかりか、戦闘に発展した際の戦術の多様化に繋がる。今後行うアオアシラのテイムにも大いに役立つに違いない。我ながら良い拾い物をしたと思う。さっそく、今日の昼食でみんなに振る舞って効果を知ってもらおう。

 

 この時の俺はまだ知る由も無かった。この発見が、遥か数千光年先の世界まで広がる因縁との最初の出会いだったことを。




 先日モンスターハンターシリーズが20周年の節目を迎えましたね。私が初めて知った時はまだ、新進気鋭のシリーズと言った感じだったのですが、気付けば長寿なゲームの一つになっていました。時の流れとは速い物です。これからも、モンハンが30年、40年と長く続いてくれる作品であることを心から願っています。
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