モンスターだらけのARKを生き延びろ   作:あるこばれの

52 / 62
Version16.8:盗まれてアイランド!

 また墓標が増えた。沼地でショウグンギザミに襲われた時、これ以上増やすまいと誓ったのに、守る事が出来なかった。失った者はもう戻らない。だから、せめてもの餞として次こそは必ず成功させてみせる。俺は決意を胸に灯して、静かに仲間を弔ったのだった。

 

 

 

 思えば、ヨルンという強力な戦力を手に入れて気が大きくなっていた節があった。頭では上には上がいる事を理解していても、一度ヨルンたちの力を目の当たりにした際の全能感によって、それが片隅に追いやられてしまったのだ。もし、あの時俺たちがもう少し冷静な判断を下せていれば。戦おうと言わずに、素直に逃げていれば。オリバーは、「例えあの時逃げていても、囲まれたらもっと被害が出ていたかも知れないニャ。きっとその判断は間違ってなかったニャ。」と励ましてくれたが、それでも俺の中では胸のつかえが取れないでいた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 次の作戦はとてもシンプルな物だ。原点回帰してと言うべきか、今回は前回の様に陸路での捜索ではなく、メルノスを利用した空路での捜索に切り替える。前回は持ち運べる物資の量と総合的な戦力から見て、アオアシラのヨルンを中心として行軍を遂行したが、結果的にババコンガと遭遇してしまい目的のゲリョスを発見する事は叶わなかった。メルノスは持久力が高く長時間の飛行が可能だが、その実人間を一人掴めばそれ以上の物資を運ぶのは難しい。そのため、不測の事態に対処し辛くなるという観点から前回は避けたのだが、道中においてモンスターとの遭遇率を下げたり、小型モンスターから敵対されなくなったりするという意味では、やはり効果的なのは認めざるを得ない。

 

 

 

 作戦の流れは、ゲリョスの生態を逆手に取った順序となる。俺たちが考え付いたのは、上空で水晶を掲げて地上にいるゲリョスの目に入れる事で、沼地から離れた安全な場所まで誘導するという作戦だ。前回はホルンにその役目を果たして貰おうと考えていたが、今回は休ませるためにメルノスで行う。

 

 

 

 

 ついにゲリョスのテイムを決行する日がやって来た。実を言うと、俺は今日という日が訪れるのが憂鬱で仕方なかった。作戦を進めるに至って、二つの役回りに別れるのだがその一つが俺にとっては問題なのだ。一方は水晶を抱える役なのだが、俺の担当するもう一方は水晶の輝きを際立たせるのが仕事だ。そのための手段として、黒く染色した服の上に大量の光蟲を纏わなければならない。光蟲は刺激を与えると目が眩むほどの閃光を放つのだが、実は普段から小型の豆電球くらいの強さの光を放っているのだ。くじ引きで敗北した俺は嫌々ながらこの役をやらねばならない。

 

 

 

 俺たちは今沼地の上空で滞空している。高度は木々よりも数メートル高い程度の低空飛行だ。あまり高く飛び過ぎると、地上にいるであろうゲリョスから見えなくなるし、飛行可能な大型モンスターの生息域と被ってしまう。中々思い通りにはいかず、かれこれ1時間ほどの間飛んだり降りたりを繰り返している。釣りの時に浮きを揺らすのと同じ思考で、一か所に留まるだけではなく周囲を低速で動き回ってみたり、上下に昇降を繰り返したり等も試してみたが、ヒットしない。

 

 

 

 こんな作業を数日続けた。最初は嫌悪感しか無かった全身を虫が這う感覚にも、水晶からの反射光にも慣れてしまった。今日こそは完遂できる気がする。一応根拠もある。道中で、不自然にも水辺に落ちた水晶の欠片を複数箇所で発見したのだ。導蟲も反応していたので、ゲリョスの落とした物である可能性が非常に高い。否応なく期待は高まる。

 

 

 

 いつもの様に上空から地上を観察していると、地面が如何にも毒々しい紫に染まった場所があるのを見つけた。話によれば、ゲリョスは今目の前に広がっている物と同質の毒液を攻撃手段として用いて来るらしい。毒液が付着した草はまだ乾ききっておらず、それほど時間が経過していないように思える。それに加えて鳥の形と似た、それでいて人間の体の幅に匹敵する大きさの足跡が続いているのが確認出来た。したがって、この近辺にゲリョスがいる可能性が高い。俺たちは少し高度を下げつつ、周囲の観察を始めた。

 

 

 

 しばらく探索していると、奇声のようにも思える甲高い鳴き声と強く大地を踏み締める足音が聴こえた。独特な形の鶏冠に紺色に近いゴムの様な質感の皮膚、ワイバーンにしては珍しい歩行に特化した太く強靭な脚、そして、鞭の様にしなりながらも伸縮性の高い尻尾。話に聞いていたゲリョスの特徴と合致している。イャンクックと近縁の生物だと聞いていたから、実際にその恵まれた体格を見て少し面食らってしまった。

 

 

 

 俺たちは奴の視界に入りなおかつすぐに離脱可能な絶妙な高度を維持しながら、滞空している。俺と同じく光蟲が全身に纏わり付いている隆翔が、パチンコから石を発射した。発射された二発の石が両方とも奴の足元に着弾し、音を立てた。翼を広げて走るという独特なフォームを披露していたゲリョスの視線がこちらへと向いた。第一段階は成功だ。後は水晶の輝きに魅了されるかどうかだが。そんな心配を他所に、ゲリョスはこちらに視線を固定させたまま、その場でピョンピョンと飛び跳ねている。そして、一拍すら置く間も無く、奴は両翼をはためかせ飛び上がった。それとほぼ同時に、水晶を持っている秀夫とオリバーはメルノスに移動指示を吹いた。

 

 

 

こちらの狙い通り、ゲリョスは秀夫を掴んだメルノスを追い駆けている。俺や隆翔も光蟲の影響でそれなりに光ってはいるが、眼中に無いようだ。それだけ秀夫の水晶が琴線に触れたのだろう。だが、喜んでばかりいられないのも事実だ。速力においてはゲリョスの方が僅かにではあるが上回っている。加えて、聞く所によると奴は持久力にも優れており、最大で数時間の間に渡って全力疾走を続けるだけの体力を誇るという。いくら体力自慢のメルノスと言えども、今回ばかりは分が悪い。秀夫もそれを察してか、しきりに上下方向への移動を吹きながら河辺へと向かっている。残りの俺たち三人はそんなゲリョスの後ろから追走する形だ。

 

 

 

 秀夫は決死の形相でなんとか沼地の木々を抜け出し、海岸へと続く川岸へとたどり着く事に成功した。しかし、安堵するのも束の間、奴はスタミナ切れにより着陸した秀夫たちを飛び越して、その正面へと回り込んだ。そして、すぐさま秀夫に向かって突進をした。幸いにも秀夫は間一髪のところで対比出来たようだが、その際に水晶を落としてしまったようだ。秀夫は冷や汗をかいて焦りの表情を浮かべている。その傍らではメルノスが心配そうな面持ちで見つめている。

 

 

 

 それから、俺たちも彼らにワンテンポ遅れて着陸した。秀夫やメルノスに怪我は無かったようだ。ゲリョスの様子に目を向けると、水晶を眺めながら小躍りする様にして飛び跳ねている。しばらくしたら、ゲリョスはまたあの独特なフォームで走り出した。同じ場所を何度も往復する様は、シャトルランを彷彿とさせる。次第に奴は走りながら毒液を吐き始めたので、俺たちは慌てて上空へ退避した。しばらくして、奴は疲労の色を感じさせる事無く先程の水晶を鶏冠を明滅させながら口の中へと放り込んだ。すると、ゲリョスは直立姿勢になったかと思うと、主に上半身を揺らし、上側の嘴の先端と鶏冠を擦り合わせている。それと同時に、奴の鶏冠の輝きが増しているのが確認できた。

 

 

 

 「マズいニャ。閃光が来るニャ!」

 

 

 

 オリバーの警告を聞き、俺たちは直ぐにメルノスに地上への移動指示を出した。翼竜は飛行中に強烈な閃光を受けると、墜落するのは経験上理解出来ている。そのため、少しでも早く復帰できるように敢えて地上へと避難したのだ。最悪の事態は免れたものの、メルノスたちは眩暈を起こしたかの様にふらついており、すぐさま飛行を行える状態ではない。俺たちは一歩前に出て、万が一にもゲリョスの矛先がメルノスに向かわないよう努める。だが、そんな覚悟とは裏腹に奴は、今度はトコトコと歩いて更なる水晶を抱えたオリバーの元に寄っている。少なくとも俺たちに敵対はしていない様子だ。思いのほか好感触だったようで、張り詰めていた空気がいくらか緩むのを感じた。オリバーがもう一つの水晶を先程と同じように、ゲリョスへ手渡した。すると、またもや水晶を摂取し、閃光を放とうとしている。奴の反応が好意的である以上、ここでこちらが攻撃してしまえば、総てが無駄になりかねない。ここは全員後ろを向いて目を瞑り、同時にメルノスの目を各々の両手で塞いで更なる被害を生まないように動いた。

 

 

 

 目が光を取り入れられない中、拍動が細やかに感じられる。メルノスは無抵抗の指示を吹いたからか、この状況下においても律儀に静寂を保っている。どれ程の時間が経過したのか分からない。緊張状態と視覚が使えない事によって体内時計が狂っているのが理解できる。しばらくそんな状況が続いた後、何かが弾ける音とゲリョスの甲高い鳴き声が同時に響き渡った。これは閃光を放ち終えたという事なのだろうか?俺は恐る恐るゆっくりと目を開いた。

 

 

 

 最悪の光景が目に映った。ゲリョスがよろめいて地に倒れ伏したと思うと、断末魔と痙攣の末動かなくなってしまった。

 

 

 「嘘だろ!まさか絶命するなんて。」

 

 

 「安心するニャ。多分今のは死んだふりだニャ。」

 

 

 狼狽える俺たちを尻目にオリバーは冷静に言葉を紡いだ。

 

 

 

 「裕太、どうやら本当に死んだふりみたいだ。僅かだが脈がある。呼吸は、していないように思えるが。」

 

 

 

 隆翔はゲリョスの胸部や首筋に触れながら真偽の確認を行っている。それにしても、今の死んだふりは高度な技術なように思える。大体、この手のものは腹部や胸部が僅かに震えていたり、不意に指先が動いたりして注視すれば分かりそうなものだが、奴にはそれらが一切ない。それどころか、指先一つすら震わせる事無く横たわっている。加えて、呼吸さえしないというのは中々に手が凝っている。数時間走り続けられるほどの持久力の持ち主だからか、肺活量も並外れているのだろうか。こんなの予め知らなければ分かり様も無い。また一つオリバーには助けられた。

 

 

 

 「しかし、なんでまた死んだふりなんてするのかなあ。」

 

 

 

 俺はそう呟きながら、ゲリョスの方へと歩を進めた。

 

 

 

 「ゲリョスがこうするのは、大抵自分が弱った時ニャ。ただ、今回は傷ついている訳じゃないから別の理由があるかもだけどニャ。倒したと思って油断した相手に不意打ちを仕掛けたりするから近付くなら気を付けるニャ。あと、この状態のゲリョスは例え自分の身体を剥ぎ取られても起きないから、無理やり叩き起こしてテイムを続けるのは難しいと思うニャ。」

 

 

 

 なるほど、今はテイムのため観察が必要だが、距離感には十分注意しよう。しゃがみ込んでゲリョスの顔を覗き見る。口元や頬すら動かないせいで、本当に生きているかどうか怪しく感じる。恐る恐る身体を近付けてみる。喉元に不自然な膨らみがあったので口の中を見てみたのだが、どうやらそこには先程渡した水晶が入っているようだった。魚を溜め込んだ鵜を思い起こさせる。余り近づき過ぎるのも良くないので少し距離を開けようとした瞬間、突如として鶏冠が白色の点滅を始めた。前言撤回だ。こいつは意外と抜けている部分があるのかも知れない。そう考えると、案外可愛らしくも思えてくる。よく見ると全体的に愛嬌のあるフォルムをしているし、鳴き声や走り方なんかも動物が好きな人には受けが良いだろう。そんな事を考えつつも不意打ちを警戒してすぐにゲリョスから距離を取った。同時に鶏冠の点滅も収束していくのが見えた。

 

 

 

 「なあ、今のもしかして光蟲が放つ光と何か関係があるんじゃないのか?」

 

 

 

 確かに隆翔の言う通りかもしれない。俺は、それを確かめるためにもう一度ゲリョスへ接近した。すると、先程と同様の反応を示した。それから、俺は胸に貼り付いていた光蟲を一匹、引き剥がしてその場に置いて再び離脱した。ゲリョスは器用に首だけを動かして光蟲を捕食した。ゲリョスは鳥に似た外見をしているが、歯を持っているらしく咀嚼をしている様子が確認できる。食べ終えると何事も無かったかのように、なおも横たわり続けている。もはや死んだふりとしての意味が失われている様にしか感じないが、その様はどこかコミカルで見ていて面白い。秀夫も今にも吹き出しそうなのを必死で堪えている。

 

 

 

 「ニャ。モンスターの気配がするニャ。」

 

 

 

 その一言に緩んだ空気が一瞬にして引き締まった。メルノスは閃光の被害から回復しきっていない。最低限の飛行は出来るだろうが、安定して速力を出すのはまだ厳しいだろう。俺たちは即座に武器を構えた。茂みが揺れる音が聴こえる。それと同時に、複数の生物の駆ける音が鳴り響いた。俺たちと未だ死んだふりを続けるゲリョスは瞬く間にジャグラスの群れに囲まれてしまった。さらに、駄目押しと言わんばかりにボスまで遅れて登場した。大方、死んだふりをしたゲリョスを発見して、餌にでもしようとしているのだろう。

 

 

 

 俺はメルノスに上空への移動指示を吹いた。その飛び方には、いつもの様な力強さは無い。どこかふらついており、まだ全力は出せていないのだ。この状況で無理に俺たちを掴ませようとすれば、ジャグラスたちに集られて瞬時に生肉に変わり果てるのは明白だ。それならば、調子が戻るまで待つのが理想だ。とはいえ、今の俺たちはまともな戦闘用の物資を持っていない。流石に鉄の槍でも十匹はいるであろう肉食獣の群れの相手をするのは荷が重い。隆翔がスリリングショットから燃える赤い石を放った。これは発火粉を石に塗して固めた物で、擦る事で着火させられ、しばらく燃え続ける代物だ。それを四方八方に放つと、ジャグラスたちは怯えているのか、地面で燻る火とボスの顔を交互に見つめ、及び腰になっている。正直時間稼ぎにはなるが、それだけだ。ドスジャグラスには効き目が無いので、ジリ貧な事に変わりは無い。万事休すと言える状況の中、秀夫が勇敢にも前に出て言った。

 

 

 

 「裕君と隆君にはゲリョスのテイムを続けて欲しんだ。これが正しい方法かは分からないけど、成功すれば形勢を変えられる。ワンチャンスに賭ける価値はあると思うんだ。」

 

 

 

 秀夫はそう言うと、マルドローンに指示を出し、ジャグラスの群れへと突っ込ませた。オリバーもドスジャグラスと相対し、群れの分断を試みている。俺たちは急いで光蟲をゲリョスの口元へ運ぶ。

 

 

 

 光蟲の数も残り僅かとなり、希望も失われ始めていたその時であった。インプラントが光り、いつもの反応を示した。間違いない、これはゲリョスのテイムが完了した証だ。戦いの現場を見渡すと、マルドローンの攻撃によって眩暈を起こしたジャグラスが数匹散見された。一方、ドスジャグラスもオリバーの素早い動きに翻弄されてか、怒りの色を隠しきれないでいる。二人とも上手くやってくれているようだ。起き上がって間もないゲリョスには早速で申し訳ないが、一仕事してもらおう。そして、俺はゲリョスの横で攻撃的の笛を吹いた。

 

 

 

 ゲリョスは毒液を吐きながら突進し、ジャグラスの群れへと突撃した。一瞬の内に紫色の道が出来上がってしまった。と思うと、ゲリョスは自身の尻尾を元の長さの倍以上にまで伸ばし、さらにそれを鞭の様にしならせて一帯を薙ぎ払った。それによって多くのジャグラスに止めを刺す事に成功した。運良く被弾を免れた個体も毒が回ったのか、涎を流しながら力なく倒れ伏して絶命した。こうして子分はあっさりと全滅させられた。残るはドスジャグラスのみだ。ゲリョスはドスジャグラスを見据えると、頭を大きく上げ、上空に向かって毒ブレスを吐出した。毒弾はドスジャグラスに対して十文字を描く様に着弾した。ブレスの質量は大きく、着弾時の衝撃もそれ相応の物だった。ドスジャグラスは身体を大きく仰け反らせ、情けない声を上げた。そして、捨て台詞よろしく二、三度威嚇した後、脚を引き摺りながら森の中へと逃げ去って行った。危ない所ではあったが、なんとか危機を回避することが出来た。締まらない印象が拭い切れなかったゲリョスだが、今は頼もしく思える。俺たちはメルノスに肩を掴ませ、帰路を急いだのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 後日、俺たちはテイムしたゲリョスの”ゲンキ”に注射器をあてがっていた。なぜこんな事をしているのかというと、話を遡らせないといけない。事の発端はオリバーの話を聞いた事だった。それによると、ゲリョスの体内には”狂走エキス”と呼ばれる体液が存在するらしく、それを調理して服用すれば一時的にではあるが、並外れた持久力を手に入れられるという事が島の先住民の間では知られていたらしい。そういった話を聞けば試してみたいと思うのは世の常だという事で、どうにかゲンキから入手できないかと考えたのだが、まさか飼い慣らしたそばから捌く訳にはいかない。そこで、エングラムの中に存在した「血液抽出用注射器」という道具に白羽の矢が立ったのだ。恐らく人間に対して使用する事を想定しているのであろうが、その針はあまりにも太すぎて使用を躊躇する程の物だったが、頑丈なモンスターを相手にする分にはこの上なく適任だった。オリバーの経験から、血管とは別に存在する、狂走エキスが流れる輸送管がある場所は把握することは出来たので、採液自体は滞りなく行えた。

 

 

 採取した黄色い液体とすり鉢で潰した焼肉と混ぜ合わせる事でお目当てのそれは完成する。これこそがオリバーが”強走薬グレート”と呼んでいる物だ。ちなみにグレートと銘が付いているのは、この製法とは別の製法も存在する様で、そちらはグレートの方に比べて効果が薄いので区別をするためであるそうだ。この強走薬の効果は中々に凄まじく、試しに一時間を超える走り込みをしても殆ど疲れを感じないレベルで体力が強化されたのだ。これは先日作ったフォーカルチリと組み合わせれば探索や来る洞窟攻略においても絶大な貢献をしてくれることだろう。一応、入手が容易なスタミナライチュウでも近い効果は得られるのだが、こちらの方が効果は高いうえ、あちらはグロテスクな幼虫を踊り食いしなければならないという点で一長一短がある。ゲンキの体調も考慮すれば量産は厳しいだろう。ただ、狂走エキスと同質の成分はロアルドロスや沖合にいるカツオからも取れるようだ。必要とあらば、そちらを狩猟するという選択肢も検討すべきかもしれない。

 

 

 

 ゲンキも拠点に馴染んでくれそうで一安心だ。失った者もあったが、今はこうして前に進めている。これからは当初の目標通り、レッドウッドフォレストの探索を行うための準備に取り掛かろう。また資源を求めて東奔西走する日々が始まりそうだ。




 ゲリョスは初代モンハンにて初登場した歴史ある鳥竜種のモンスターの一種です。本文中でも登場した強走薬は、MHXX以前の作品では一定時間スタミナ消費を0にするというとんでもない効果を持っていました。特に恩恵を受けていたのは双剣で、効果が続く限り半永久的に鬼人化が可能で必須レベルでした。そのため、ゲリョスやロアルドロスは乱獲される運命にありました。

 そんな強走薬もMHW以降は弱体化してスタミナが消費が0から半減にまで減らされてしまいました。個人的にはスキルのランナーやスタ急を完全に食ってたのが開発的にマズいと判断されたのではないかと推測しています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。