幼なじみと再会したけどその先輩に気に入られた話。   作:あきこま

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おはようございます、あきこまです。

本日はべーすぼーるの予定が消えたので急に食べたくなった行列のラーメン屋に来ています。

第3話になります、よろしくお願いします。


3話

 

 

「とりあえず状況はわかったような……わからないような」

 

 唐突に乱入してきた小町は状況が状況だけに、本当なら栞子との再会も嬉しいだろうに手放しで喜ぶという事もできていない。

 

 

「えーっと……栞子ちゃんは久々に再会……?」

「そうですね、私が転校して以来の再会です」

「すげぇデジャブ……」

「お兄ちゃんちょっとシャラップ」

「解せぬ……」

 

 

 

「で、えっと近江先輩? さん?」

「どっちでもいいよ〜」

 

「近江さんはお兄ちゃんの彼女?」

「なんでだよ」

「大胆発言だねぇ〜」

「か、彼方さんと八幡がこ、ここここ恋人ですか!?」

「君一連の流れ知ってるはずなのになんでそんな反応できんの?」

 

 

 

 

 

 とりあえず落ち着いたらしい小町は雪ノ下に行くのが少し遅れる旨を連絡した。したのだが……その内容が「なんか小町のお義姉ちゃんができそうなので少し遅れます!」と連絡したようで、先程から恐らく雪ノ下の隣に居るであろう由比ヶ浜と一色からひっきりなしにメールが来る。曰く、「ゆきのんが怖いからどうにかして!」とか「先輩のせいで雪乃先輩が怖いんですけど! どうにかしてください!」だとか……知らん。

 

 

 

 小町は少し話した後に栞子と連絡先の交換をし次回会う日を決めていた。え? 雪ノ下を氷の女王化させる必要なかったじゃん。我が妹ながら何してくれてんだこいつ。

 

 近江先輩とも何か話してたみたいだが気にしすぎたら怒られてしまうので今は聞かない。

 

 

 小町が去っていき、近江先輩もようやく起き上がったので本題のラーメンを食べに行く事に。

 

 

 

「小町はあの頃から変わらずですね」

「昔の方が可愛げあったよ? いや、今も充分可愛いんだけどさ。むしろ俺をダメにしてくれる分今は妹と言うよりもうママ」

「妹にお世話されてる自覚はあったのですね……」

 

「わかるよ〜うちの遥ちゃんも成長していくにつれ凄い私を甘やかしてくるんだよねぇ」

「わかってしまったらまずいと思うのですが……」

「わかる、妹最高」

「八幡は少し静かにしてください」

 

「栞子ちゃんみたいな妹もいいよねぇ〜」

「わかる、栞子みたいな妹もいい」

 

「ふ、二人ともその辺で静かにしてください!」

 

 

 

 

 

 

 ここが道端ということも忘れて盛大に叫ぶ栞子。そして妹好きという大変重要な共通点をお互いに認識してしまったこの時だろうか、近江彼方がこれからかなりの頻度で会話をしたり買い物に付き合わせたりと八幡を大層気に入ってしまっている事にまだこの時は誰も気づいていない。

 

 

 

 

 

 

 

 普段よく食べるラーメンと言えば間違いなくギタギタが名物なあのラーメンではあるが、あの店は千葉店がなくなってしまった故ここから1番近いのは津田沼になってしまう。事実上千葉店は幕張店に移籍したような感じだがあそこはもはや車がないと行けない、最寄り駅から距離が遠すぎる。その為通う頻度はかなり減ってしまったのがとても悲しい俺のラーメン遍歴。

 

 行きたいと思っていたがまさかこんなに遅くなるとは思ってなかったので、俺は最近地元で気軽に行けそうなラーメン屋を開拓していた。

 

 

 

「ここですか?」

「あぁ、ここだ」

「雰囲気あるねぇ〜」

 

 記憶の中には昔からあるこのラーメン屋、少なくとも俺が小学校の時からはあった。

 だが実際入ったのはつい数ヶ月前が初めてだったこのお店、SNSやテレビ等が普及しだしたこの日本においてとても最近は注目が多いようだ。

 

「と、言っても閉店間際を狙えばそんなに混んでいない」

「誰に説明しているのですか……しかもお店が閉店間際に空いてるのは当然かと」

 

「いや、なんか説明しないといけない気に駆られて……」

 

 

 

 

 暖簾をくぐると、昔ながらのラーメン屋によくあるようなコの字型のカウンター。

 

 店長は最近俺の事を覚えてくれたらしく、余裕がある時は話しかけてくれるくらいには仲良くなった。

 

 

 それぞれ、辛味噌()(栞子)醤油とんこつ(近江先輩)と一品ずつ頼んで餃子はみんなで分け合う事にした。

 

 

 

「なんだ八幡君、隅に置けないじゃないかぁ二人も女の子連れてしまって」

 

 

 普通に吹き出しそうになった、俺今食べてる途中なんだけどこの人狙ってないよね? 

 

 栞子も噎せて(むせて)しまったようで、先程から咳き込んでいる。

 

 近江先輩はすげぇ涼しい顔で食べていた。

 

 

「いや、片方幼なじみだしもう片方は今日知り合ったばかりだし」

「おぉそりゃ失敬! 俺としてはお客さん増えて何よりだがね」

 

 

 

 

 なんて言葉を残して、駆け込みでやってきた他のお客さんの対応に行ってしまった。

 

 

 

 

「いやぁたまには悪くないねぇ誰かの作ってくれたご飯も」

 

「飯というか……麺?」

「今度遥ちゃんでも連れてこようかな」

「ならば対抗してこちらも小町を」

「しなくていいですからそんな対抗……」

「いやぁそこはほら、栞子も薫子さん連れてくるとか」

「私だけ妹ではなく姉連れて来るんですか?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 また来いよー! なんて言葉を背に俺達は家に向けて歩を進めた。

 

 というか、今歩いてる方向もれなく家なんですけど。この二人ついてくる気かしら。

 飯も食ったし解散でいいのでは無いかと思うが今日二人に助けられてるのは事実なのでとても言いずらい。と思っていたのがバレたのか、栞子からこんな言葉が。

 

 

「今日は私親戚の家に戻りますよ?」

「まるで本当は泊まる気でしたと言わんばかりだな」

 

「泊まり用具を持っていませんし、そもそもご飯はなくても平気としか伝えていませんので膝枕はまたの機会にしておきます」

 

 え? それ冗談じゃなかったのん? 本気でやる気だったのこの子。小町じゃダメ? 俺なんかより全然柔らかいと思うけど……ダメですねはい。

 

 

 

「私は泊まりでもいいけど、うちの遥ちゃんの可愛さを説き伏せる必要がありそうだし〜」

「妹の為とあっちゃ負ける訳には行かないですね、こちらも小町の最強カードを準備しようじゃないですか」

 

 

「落ち着いてください八幡! 普段の貴方なら確実にお断りしてるはずです!」

「最近の俺知らなかったでしょ君……」

 

 

「冗談だから平気だよぉ栞子ちゃん」

 

「そ、そうですか……ならいいのですが」

「泊まるのは明日にするよ〜」

 

 

「全然平気じゃない?!」

「明日なら多分小町もいるし倫理的に問題は無い、というより俺のカードが揃う」

 

「誰かこの妹バカ達をどうにかして!」

 

 

 

 栞子が壊れたのか、とうとう丁寧な言葉遣いが消えた。

 

 

 

 結局、明日は栞子も泊まりに来ると言うことで二人が泊まるなんて言うとんでも事態に発展してしまったがそもそも明日学校あると思うんだけど平気なのかしらこの人達。

 

 

 ひとまずこの場を解散した俺達、明日の事は明日の俺が何とかしてくれると信じて今日の俺は夢の世界に旅立つ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





個人的にですが最近の彼方ちゃんは見ててニコニコしてしまいますね。
スクスタ終了まであと20日切りました…切ないですね。



コメント感想お待ちしております!

他作品も何とか更新しますのでそちらもよろしくお願いします。
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