幼なじみと再会したけどその先輩に気に入られた話。   作:あきこま

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一ヶ月近く間隔あきましたすみません。おはようございます、あきこまです。

オリジナルで話を作るって結構苦労するんですね…。もうひとつ並行で書いてるやつも今原作から外れてオリジナルの展開にいるもんだから尚更…なるべく早くします。


よろしくお願いします。


4話

 

 

 

 珍しく、目覚めが良かった。

 

 だいたいいつも二度寝をしたり、まだ起きたくないと思ったりと惰眠を貪りたい日々なのだが今日はスッキリとしている。

 

「たまにはいいか、こういう目覚めがあっても」

「スヤァ」

 

「たまには……いいよな、こういう目覚めがあっても……」

「スヤァ」

 

 

 

「たまには……見たフリできるか! 

「スヤァ」

 

 

 

 

 

 

 スヤァじゃないんだよなんで朝から俺の布団にいるんだよ……学校ねぇのか大学生。

 

 ひとまず小町に抗議しようとリビングに行ったらテーブルに三人分の朝食を並べてる栞子が居た。

 

「起きましたか八幡。おはようございます」

 

 

「……おはようさん」

 

 

 そうだった、小町は今日雪ノ下の家に居るんでした。

 

「お前学校は?」

「虹ヶ咲は創立記念日休日です。……そもそも、翌日学校があるのに千葉に来ませんよ」

 

「いや、高校生だし電車通学できるだろ」

「朝の電車は……ちょっとイメージ良くなくて」

 

 

 まぁ、確かに。それで通勤電車内で満員電車を利用て痴態を晒す輩が居ようものなら俺が平塚先生バリの鉄拳制裁加えちゃうかもしれないし……ないなうん。

 

 

「そういえば、彼方さんはどうしました? 朝ごはん作り終わったから八幡を起こすと言って部屋に向かったはずですが……」

 

「スヤピしてる」

「はい?」

「スヤピしてる」

「なんと?」

「だから、スヤァしてるって」

「スヤピで通して下さいよ……って! 八幡の布団でですか?!」

「他にどこがあるんだよ……」

 

 

 顔が真っ赤になりながら栞子はリビングを出ていき、恐らく走ったのだろうかすごいドタバタと音が聞こえる。

 

 食卓の準備中だった現状を引き継ぎ、あの二人が降りてくるのを待った。

 

 

 

 

 どうやら、二人とも朝ごはんの為だけに家に来たらしく俺が学校に行ってる間は一旦帰ると。

 

 

 

 まさかの俺のご飯の為だけに来てくれたのあのお二方……とお涙頂戴になってた所に栞子からの一撃。

「小町に鍵を預かりました、「兄ひとりだと朝ご飯云々以前にそもそも学校もバックレそうなので」と」

 

 小町ぇ……高々そんなことの為に安易に自分家の鍵渡しちゃダメよォ……栞子だからかもしんないけどさぁ。俺の涙を返して欲しい。

 

 

 

「で、起こすのは私でもできると思ったのですがご飯となると戦力外なので」

「近江先輩を呼んだと……」

 

「まるで通い妻だねぇ」

「どっから出てきたそんなワード……」

 

「か、通い……」

「お前も余計な事考えんな」

 

 

 

 

 

 

 

 二人が帰宅し俺も学校に行くべく登校する途中、雪ノ下に由比ヶ浜、一色に小町と昨日お泊りをした組に遭遇しそうになってダッシュで回避をした。急いで自分の教室に入り寝たフリを敢行する。

 

 

 

 

 幸い、腐海のプリンセスと葉山からのたまにあるお話攻めは無かったので授業に入る。

 

 授業にさえ入ってしまえばこちらのもの、違うクラスの由比ヶ浜や一色辺りが葉山に用がとかで来たりするかもしれないが雪ノ下と小町はまずないと思っていい。

 

 そんなこんなで昼休みまで過ごしたがさすがにお昼ご飯を買わない訳には行かないので購買に行こうと財布に手を伸ばした。すると紫色の巾着袋が入っている事に気づく。

 

 

 そういえばカバンの中身見ないで持ってきたなぁと教材の置き勉にささやかな感謝をし中身を拝見。1枚の手紙と小さいお弁当箱が入っていた。

 

 

「朝ごはんのついでにお昼ご飯も作っちゃいましたー、良かったら食べてね」

 

 近江先輩……。

 

 あの人もしかしたら人間をダメにする天才かもしれない。幸せって言うのはこういうことを言うのかしら。でもそんな近江先輩と今夜は戦争をしなくてはならない……。

 

 まさか、兵糧攻めか?! おのれ小癪な……そんなものに屈指はしないぞ! ……頂くけど。

 

 

「お兄ちゃん、百面相してないで早く行くよ」

 

「は? 小町?」

 

「さっきから声かけてるのに全然反応してくれないんだもん」

 

 周りを見ると、葉山が笑いをこらえきれずにクスクスと。よしお前後で覚えとけよ何もしないけど。

 

「という事で奉仕部連行」

「え? やだよ……俺は戸塚を眺めながらご飯を食べるという用事があるんだから」

「僕がどうかした?」

 

 俺の背後から丁度通りかかったのだろうか、戸塚がヒョコっと顔を出す。何それ可愛い。

 

「おう戸塚、練習は大丈夫なのか?」

「今日のお昼練はお休みなんだ」

 

「お兄ちゃん? チェックメイトだよ?」

「クッ」

 

 

 戸塚が笑顔で「またね! 八幡!」なんて手を振りながら言うもんだから俺は逃げ道がなくなってしまった。クラスが別々になってしまってから戸塚とまともに話せていない気がする……。今度遊びに誘ってみるか。

 

 

 

 

 なんて現実逃避をしている間に奉仕部室に到着し、扉を開けると既に皆さんお揃いで各々(小町に)挨拶を交わす。俺は俺とていつもの席に座ろうとした……のだが。

 

 

「あのー、一色さん?」

「なんです?」

「そこ俺の席……」

 

 

「あーそうでしたね、でも今日は私の席です」

 

「ヒッキー、そこ座って?」

 

 

 由比ヶ浜は一色と雪ノ下の間に陣取り目の前にある依頼人席を指さす。

 

「聞かなきゃいけないことがあるのよ、少し付き合ってもらえるかしら?」

 

 雪ノ下の冷静な一言を聞き俺は観念して座る事に。

 

「とりあえず一つ聞くわ、その巾着袋は?」

 

「もしかして! 愛妻弁……「小町さん?」ヒッ?!」

 

 雪ノ下の氷の目線が小町を射抜き、小町も何も言えなくなってしまう。

 

「……お弁当だ」

「小町さんじゃないわよね? それ作ったの」

 

「……近所の大学生です」

「近所の大学生……」

「小町さん? その人は知ってる人?」

「小町も昨日知り合った人です……いい人でした」

 

「……通い妻?」

「なんでその思考? 万国共通なのん?」

 

 雪ノ下の射抜き目線がさらにきつくなった後で比企谷兄妹が何も言えなくなる。

 

 

 

 

 

 

 雪ノ下の追求をのらりくらりと交わしながら昼休みを終える。鍵を返す旨を伝えて全員が部室を出てから去る。職員室に行くとしっかり平塚先生が待ち構えていた。

 

「珍しいな、君が返却しに来るとは」

「ちょっと雪ノ下から逃げてまして……」

「一体何をやらかしたんだね……」

「俺がやらかす前提かよ……合ってるけど。お昼ご飯に持ってきてた弁当は誰が作ったのかと追及を受けまして」

 

「で? 小町くんではないと」

「ひとつ上の近所のお姉さんが作ってくれたやつです……」

 

「君に……弁当を……作ってくれる彼女が……嬉しいやら先を越された悲しみやら……」

「なんでみんなして=で彼女にしてくれてんだよんなわけねぇだろ」

 

「まぁ……君だもんな。安心しろ比企谷。彼女かどうかはこの際どうでもよく……はないが置いておこう」

 

「別に置いてないで終わってくれていいんだけどなぁ……」

 

「まぁ聞け、君がこうして色んな人と関わりを持っている事に私は焦点を置いたんだ……成長かね?」

「それに答え合わせる言葉は持ち合わせてないんですが」

 

「いずれ聞けることを楽しみにしてるさ」

 

 あんたその前にこの学校から去るじゃねぇかよ……なんて野暮ったいことは言えるはずも無く、鍵を返却し帰路に着く。

 

 

 校門までたどり着いた所で見覚えのある姿を確認した。

 

「やぁ、今朝ぶりだねぇ」

「近江先輩……?」

 

 今朝確かに俺の布団の中でスヤァしてた近江彼方その人が何故かウチの高校の校門で待っていやがった……いや本当になんで? 

 

「夜ご飯の買い出ししてたら小町ちゃんから聞いてた君の高校が近くってわかってね、こうして待ってみたのさ」

 

「いや、俺がこの時間にいる保証なんて無かったでしょうに……」

「それはほら、偶然と夏の魔法とやらの力だよー」

 

「まだ夏どころか桜の季節なんだけどなぁ……」

「良いでは無いかぁ結果会えたんだから。君との討論合戦の為に英気を養う必要があるんだから早く帰ってご飯の準備しちゃうよぉ。手伝ってくれる?」

 

「……役に立つなら」

「よく言った少年♫道案内を頼むよー」

 

「わかってなかったのかよ……」

 

 

 

 

 二人は気付いているのだろうか、このやり取りを影から見てる四人組の存在に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






スヤァのスヤァによるスヤァの為の泊まり回(討論会)、幼なじみしおってぃーは出ますね。お楽しみに。
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