~十字架と騎士と吸血鬼~   作:比良坂 ルカ

1 / 1
1話:雪の夜に...

雪が降り積もる寒い真冬のある夜

 

黒主 灰閻《くろす かいえん》は

専属ドライバーの運転する車に乗り

自分の屋敷に帰るところだった。

 

灰閻は陽海学園《ようかいがくえん》での定例会議に出席してきたのだ。

 

定例会議と言っても出席者は灰閻を含め3名...

 

黒主灰閻

 

御子神 天明《みこがみ てんめい》

 

東方不敗《とうほうふはい》

 

...だけである

 

 

本来この定例会議はいずれ人間と(あやし)が共存していけるようにと

定期的に開かれているもので

妖が通う学園[陽海学園]理事長の御子神天明

ヴァンパイアが通う[黒主学園]理事長の黒主灰閻

ヴァンパイアの犯罪を取り締まる[ハンター協会]の協会長

伝説の妖怪[三大冥王《さんだいめいおう》]の東方不敗、アカーシャ・ブラッドリバー

が集まるものである。

ちなみに三大冥王の残り一人は御子神だ。

 

開催当時こそ5名全員が集まっていたものの

十数年前の事件でアカーシャが命を落とし、

先日ハンター協会長も亡くなり

灰閻が黒主学園理事長と協会長を兼任するようになってからは全員出席で三名なのだ。

 

今回もいつものようにそれぞれ近況報告をして解散となった。

 

 

そして屋敷に帰る途中、急に車が止まった。

 

「どうしたんだい?」と灰閻がドライバーに尋ねた。

 

「いや...道の真ん中に何か...」

 

灰閻は後部座席からドライバーの肩越しの車の前方を見た

 

「あれは人...か?」

 

灰閻は車を降りて駆け寄った。

すると...

 

「子供だ!」

暗がりで分からなかったが倒れていたのは十四、五歳の少女だったのだ。

 

「大丈夫かい?」

灰閻が何度も呼ぶが反応がない。

少女は意識がないようだ

 

灰閻はすぐに自分の着ていたコートを少女に掛け、車に運んだ。

 

「この時間じゃ病院はやってないな...とりあえず屋敷に運ぼう」

 

「かしこまりました」

ドライバーはそう言うと車を発進させた。

 

灰閻は携帯を取りだし電話を掛け始めた

「小夜《さや》、僕だ」

 

「灰閻?どうしたの?」

電話に出た女性が尋ねた。

 

「道で倒れている子供を見つけた」

 

「え、意識はある?」

 

「いや、ない」

 

「怪我はしてる?」

 

「してないと思う、これから屋敷に連れていくから手当ての準備をしておいてくれ」

 

「分かったわ」

女性はそう言うと電話を切った。

 

 

屋敷に着き灰閻が少女を抱き抱えて車から降りると

屋敷の中から女性が二人出てきた。

 

一人は部屋着だがもう一人はメイド服姿だ。

 

「この子だ」

部屋着の女性に少女を見せた

 

「かなり弱ってるわね、急いで私の部屋に運んで」

 

「分かった」

灰閻は屋敷に入り二階にある女性の部屋に少女を運んだ。

 

「ベッドに寝かせて」

部屋に入ると女性が言った

 

灰閻が少女をベッドに寝かせると女性は少女の額に手のひらを乗せ何かを唱え始めた。

 

すると少女が

「うぅ...」

と小さな声を上げた

 

「とりあえずはこれで大丈夫よ、あとは私が薬を作るわ」

 

「そうか、良かった...」

女性の言葉を聞き灰閻は安堵した。

 

「灰閻、一体何があったの?」

女性は少女を見ながら聞いた

 

「それは僕の部屋で話すよ、小夜」

灰閻はそう言うと部屋を出た。

そして小夜と呼ばれた女性もそのあとに続いた。

 




最後まで読んでくださりありがとうございました。

いかがでしたか?

今回はヴァン騎士やロザバンの要素が少なかったですが
次回の2話からは出していくつもりです!

今回が初投稿なので読みづらい所もあったかもしれませんがお許しを...(笑)

感想や意見などあればどんどんお願いします!


今回登場したキャラについて簡単に紹介しておきます。
オリキャラ以外は原作を読んだ方ならご存知だと思いますが...

(ヴァン騎士)→ヴァンパイア騎士の登場人物

(ロザバン)→ロザリオとバンパイアの登場人物

(オリジナル)→この作品のオリジナルキャラ



黒主 灰閻《くろす かいえん》(ヴァン騎士)

黒主学園の理事長で
ハンター協会の協会長も兼任してます。


藍白 小夜《あいしろ さや》(オリジナル)

倒れていた少女の手当てをした女性です。
あまり名前は出てなかったですね。


アカーシャ・ブラッドリバー(ロザバン)

三大冥王の一人で唯一の女性



御子神 天明《みこがみ てんめい》(ロザバン)


三大冥王の一人で
陽海学園の理事長。


東方不敗《とうほうふはい》(ロザバン)

三大冥王の一人
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。