「なんじゃこりゃあああああああああああ」
俺は叫んでいた。
ある日突然。目が覚めると。
………ドアの位置が違う。
………ベッドの位置が違う。
………机の位置が違う。
………
慌てて、
洗面所にたどり着くと。見覚えのある顔が映っていた。
うずまきナルト。NARUTOの主人公だ。
………俺はまじでザックリとしかナルト読んでないのに。
あれだろ?火の国って、別名卑の国って言われてたヤツだろ?
手のひらドリルの国。
原作開始からどんだけ経ってんだろ?てか原作まだ開始してないかな?
この顔は見るからに幼い。少なくとも少年篇だろう。
よし。楽すんぞ。
カレンダーを見ると、今日が卒業テストの日らしい。というか、1日からその日まで全てバッテンが書かれている。
えーと。時刻は……。
カレンダーからすると、9時から開始らしい。現在時刻は……。壁掛け時計は短針が9時と10時のちょうど中間にあった。
「遅刻だ!!!」
なんともナルトらしい始まりだった。
「では今日は、分身の術をやってもらう」
………意図せず頭に痛みが走る。
相変わらず、ナルトは分身の術が苦手らしい。
それでも、男らしく。やるだけやってやるさ。
やり方はなぜか。フッと頭に浮かぶ。
チャクラを練った。
「分身の術!!!!!!!!!!!」
………出たのは、ヨレヨレに地に倒れ伏したもう一人の俺。
「失格!!!!!!!」
…………やっぱりね。
……………1人不合格。やっぱり寂しい。
それでもそれ以上に寂しいのは。
………周りに誰もいないこと。
………キッツいなぁ。こんな事にナルトは耐えてきたんかい。すげぇわ。ナルト。
ってもな。寂しがってられんわ。今すぐに修行やんなきゃ、だな。
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ところ変わって森の中。
森の中で、まずやるのは。
「影分身の術!」
印は知ってる。テキトーにチャクラをブチ込んだら簡単に発動できた。………俺のチャクラほぼ全て持ってかれたけど。
影分身の術は分身体の経験値を本体に還元できる。どうせ修行やんなきゃ死ぬんだし、最初からこれでいいだろ?
「…えーと。木登り、だっけ?」
そう言うが早いが俺は千人に分身して、別々の木に一斉に登り始めた。
もちろん、手を使わず。足にチャクラを集めて木に貼り付く。これでチャクラコントロールを磨くって原作でやってたな。
………千倍の経験値アップってエグいな。数回やっただけでもう5mぐらい登れたぞ。
丸一日。数時間やっただけでもう完璧に登れたぞ。
こりゃあ原作知識チートはヤバいかもしれないな。
「よっしゃ!これで術を解い………」
視界がグラッと揺らぐ。
数時間やっただけでこの疲労度。正直バカにならんな。
でも、これは、
「やる価値しかねぇな」
あぁ。楽しくなってきた。
次の日。いつものように登校し、いつものように落ちこぼれの烙印を押され、いつものようにハブにされる。
そんな事はどーでもいい。
「影分身の術!!!」
じゃあ今日は分身の術をマスターするぞ!!
………影分身の術はできて、分身の術はできないとかこの身体ヤベェな。
「分身の術!」
………昨日よりもマシか?俺そっくりの人がもう一人できた。
一応成功だ。………合格ラインは4人以上の分身なんだが。
「分身の術!」
今度は1人半。
完全な1人と、倒れ伏したもう一人。
………成長を感じる。
成長するってこんなに楽しいんだ………。
練習をしまくってると、あたりがすっかり暗くなっていた。
どんだけ苦手なんだよ。分身の術が。
だが、その成果も十分あった。コツは掴んだ、その時に。
………影分身の術が解けた。
急激に襲ってくる疲労。そのまま地面に倒れ込む。
メシやに行ったんだが、その時土だらけだった。さらにラーメンをがっつくように貪る。そのため、明日の陰口がより酷くなった。細かい事は気にしてもしょうがない。
とにかく、強くなることだ。
火影を超すってよりも。今の目標は。
「俺は誰よりも強くなる。誰にも負けない力を手にいれる」
だな。
「………次はお色気の術の練習だな」
間違えた。変化の術だ。
………間違えただけダヨ?
1つ尋ねよう。オッサンに変化するのか、美少女に変化するのか。皆はどっちを選ぶ?
俺は男の本能に従っただけだ。
………影分身の術ってチートだと思います。